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【RIZIN】RENAが元JEWELS王者・富松恵美と“実力測定マッチ”「RIZINは大事な大事な守るべき場所」

2020/09/15 18:09
【RIZIN】RENAが元JEWELS王者・富松恵美と“実力測定マッチ”「RIZINは大事な大事な守るべき場所」

RENAの2019年大晦日以来となる試合が決定、国内ストロー級のトップクラス選手である富松との初対戦が決まった

 2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.24』の追加対戦カードが、15日(火)に配信会見で発表された。

 シュートボクシング女子世界フライ級王者RENA(シーザージム)が、2019年大晦日以来となる2020年初の試合に臨む。対戦相手は元DEEP JEWELSストロー級暫定王者・富松恵美(パラエストラ松戸)に決定。

 興味深いカードが組まれた。2015年大晦日のRIZINでMMAデビューして以来、13戦を行ってきたRENAだが、日本人対決は山本美憂と浅倉カンナ(2度対戦)の2人としか経験していない。富松は女子プロレスから2006年にMMAに転向したベテランで、2019年10月には前澤智が保持するDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦した選手で、浜崎朱加を頂点としたアトム級ピラミッドの中で、上位に長く君臨する選手だ。

 榊原信行RIZIN CEOは「8月の横浜大会の会場で『9月頼むよ』と声を懸けて、その後お話もしていました。世間と勝負するテーマで、過去の大晦日を除いた大会で瞬間最高視聴率を何度も叩きだしているのはRENAです。山本美憂戦は過去一番(瞬間最高視聴率が)高かった。彼女がRIZINにとってのジョシカクの先駆者であります。

 コロナで外国人選手が招聘できない中で日本人の相手を考えると、外国人選手との対戦が多い中で実力測定する相手は誰がいいかな、と。RIZINを立ち上げるところでDEEP JEWELSにお邪魔した時のメインが富松選手でした。ずっと僕の中で強い印象を持っていた選手で、彼女のここまでのキャリアと、RENAと富松が対戦するとどういう結果が出るのか、ひとつの試金石になるし、富松選手もフジメグ(藤井惠)以降の先駆者としてジョシカクを引っ張ってきた功労者でもあるし、JEWELSで暫定王者まで行った実績のある選手。RENAが向き合って楽しみなカードです」と、この対戦が実現に至った理由を話した。


 RENAにとって国内トップ選手との対戦は、実力測定の試合になるということだ。両者は会見を欠席。コメントが読み上げられた。

 富松は「コロナ禍により練習ができない期間もあり、ただのヘヴィメタル好き、韓流ドラマ好きおばさんになっていましたが、最近は大好きな柔術とウェイトトレーニングの練習もしっかり出来ています。RENA選手の打撃の強さ、根性の強さは試合を拝見するだけで脅威を感じています。自身の階級より上の契約体重での試合になりますが、相手に飲まれず自分のやってきた技術を信じ、ウェイトトレーニングで強化した筋肉を存分に発揮したいと思います。

 RIZIN女子では後輩のカンナちゃんが活躍していますが、パラエストラ松戸にはこんな半熟女がいるんだぞ、という戦いを見せます。ただの思い出作りにはしません。年は…ですが、スキンケアには日々力を入れていますのでRENA選手には負けない肌のコンディションを整えて臨みます。年齢はただの数字、を皆さんに感じていただける試合をします。もちろん自分でもそれを感じたい。さあ、今日から禁酒します。9月27日、自分でもとても楽しみにしています」と、あらゆる意味でアンチエイジングを発揮したいとコメントした。


 続いてRENAは「このたび榊原代表から27日のRIZIN.24に出場オファーをいただきました。対戦相手が富松選手ということになりましたが、MMAの舞台で試合をしている以上、いずれ富松選手は黒部(三奈)選手、前澤選手という実績のあるベテラン選手の皆さんに挑戦したい気持ちはあったものの、今回は時間が短く、せめてもう少し準備期間が欲しいというのが正直な気持ちでした。

 でもそのMMAにチャレンジするきっかけをくれて、私の第2の格闘技人生のトビラを開いてくれたRIZINは、私にとってシュートボクシングと同様に大事な大事な守るべき場所です。そのRIZINがコロナ禍で大変な状況にあるのであれば、いま私にできることは戦うことしかないので今回思い切って出場を決めさせていただきました。やる以上は私の試合を見てくださる皆さんに、面白いと思っていただけるように精一杯頑張りますので楽しみにしていてください。富松選手、よろしくお願いします」と、準備期間の短さから出場にためらいはあったものの、RIZINのために戦うと宣言した。

 RENAは前戦が50.8kg、富松はアトム級(47.5kg)でやっているが、減量期間が短いことから今回は53.0kg契約で行われることも発表された。

 なお、榊原CEOは「日曜日の会見で2人に呼び掛けましたがそこからオファーしたわけではなく、8月の大会が終わった後、話をしてきました。2人からも地上波で世間と格闘技で勝負する中で、気概や想いがあった中で最終調整してきました」と、以前から交渉を進めていたと打ち明けた。「もうあと1~2試合組みたい。参戦が決定した瀧澤謙太選手(パンクラス・バンタム級3位)を軸にバンタムで1試合組みたい」とも発表した。

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