2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.24』の追加対戦カードが、13日(日)に配信会見で発表された。
大相撲の元十両・貴ノ富士(本名・上山剛)の総合格闘技デビュー戦が電撃決定。リングネームをスダリオ剛(フリー)とし、ランズエンドプロレスリング所属のプロレスラーであるディラン・ジェイムス(ニュージーランド)と120kg契約3分3R、ヒジ打ちありルールで対戦する。ジェイムスもMMAデビュー戦。
スダリオは父が日本人、母がフィリピン人の双子として生まれ、幼少の頃はサッカー、空手、バスケットボール、ボクシングと様々なスポーツを経験。なかでもバスケットボールは、現在NBAのウィザーズで活躍する八村塁のライバルとして鎬を削り、抜群の運動神経を見せていた。2013年に弟とともに貴乃花部屋に入門。同年3月場所で初土俵を踏んた゛。15年3月には幕下に昇進、18年の3月場所で新十両昇進。史上初の双子関取となったことて゛、将来を嘱望されていたか゛、二度に渡る暴行事件を引き起こし、19年に引退。通算成績は165勝112敗28休。力士時代から約50kgの減量に成功したという。
対するジェイムスはフリースタイルレスリングのバックボーンを持ち、2010年にプロレスラーに転向して2011年に初来日。以後、日本で活躍していたが、かねてより興味のあったMMAへの挑戦を決意したのだという。
会見に出席した榊原信行RIZIN CEOは「6月くらいからいろいろなお話をさせていただいて、ちょっと早いかなと思いながらもあえて最高の対戦相手も見つかったので総合格闘技デビューとなります。体重を落としてビジュアルも変わっていますが、名前を改めてスダリオ剛vsディラン・ジェイムス。待望のヘビー級です。コロナ禍で外国勢が入ってこれない中で、このタイミングでヘビー級のド派手な試合を繰り広げてくれることになりました」と紹介。
会見にはジェイムスのマネージャーとして同じくランズエンドプロレスリング所属のプロレスラー・ウエザイルが登場し、「MMA素晴らしいですね、面白いですね。ただひとつ、おもろさ足りてないですね。なんでしょうか。プロレスですね。彼が今回、その面白さ体現してくれます。橋本真也から継承した袈裟切りチョップとラリアット、これしか出す予定ありません。彼がきっと事件を起こしてくれると思います」と予告した。
ジェイムス本人は「自分は15年間レスリングを続けてきて、プロレスラーとして10年間やってきている。サカキバラさん、今回このような機会をいただいて感謝している。ありがとう。そしてそこに座ってるヤツ。白いジーンズ履いてチャラチャラして格好つけているけれども、お前は実はいじめっ子だろ。知ってんだぞ。俺の先輩は曙さんだ。お前に目にもの見せてやる。すぐにKOしてやるから覚悟しておけ。俺はニュージーランド出身だ。ニュージーランドにはマーク・ハントがいる。最高のラグビーチームもいる。そして俺は今、日本にいる最高のプロレスラーだ。今月27日、凄いものを見せてやるから覚悟しておけ」と、スダリオを挑発した。
対するスダリオは「この度はRIZINに参戦させていただき誠にありがとうございます。僕はエンセン井上さんのところで今やらせてもらっています。エンセンさんにも普段から言われている大和魂を引き継いで、僕が死ぬか相手を殺すかという気持ちでリングに上がって、そしてしばらくなかったヘビー級での激しいファイを日本中に届けていければと思っています」と挨拶している。