連敗脱出へ向けて気合いが入る西元。勝った試合は全てKOというフィニッシャーだ
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』で、TETSU(月心会チーム侍)と対戦する西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO)が神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。
西元は伝統派空手をバックボーンに持ち、2019年9月大会からKrushに初参戦。友尊をハイキックでKOするインパクト大のKrushデビューを飾ったが、11月の朝久泰央戦、松本涼雅戦と連敗。戦績は9勝(9KO)5敗2分で勝った試合は全てがKO勝ち。
公開練習では右ストレート、ミドルキック、ハイキック、前蹴り、ヒザ蹴り、バックハンドブローと次々と技を繰り出すミット打ちを披露した西元。連敗からの再起戦へ向けて「周りから言われる声もあるし、それも含めて試合で取り戻すしかないと思う。試合が決まったらすぐに気持ちを切り替えて、自分はこんなもんじゃないって思っている部分をリングで証明できるように。だから気にしないです。全部引っ繰り返します」と、気持ちの切り替えはできているという。
反省点として「考えすぎ。もっと自分のよさを全面的に出せばいいのに、考えてしまうことが多くて動かずにもらってしまっていた。今回は自分を信じて強気でガンガン行けば負けへんやろうなって思っています」と、試合中に考えすぎてしまっていたことをあげる。
KOへのこだわりはあるかと聞かれると「こだわりというか、最初は絶対KOしないといけないと思っておもくそ振っていた。ここ数戦でやっと自分の出した攻撃も目を開いて見えるようになってきたので、自信を持っていきたい。向こうもプロなので勝ちに来ているので、そういう部分を出して来るからそこを見逃さずに畳み込んでいきたい。戦績はただの数字なので重要視していないんです。絶対KOしないといけないとも思わないし。自分は経験が浅いのでポイントを考えることができていなくて、判定で勝つ感覚がないだけでそこは重要視していないんです」と、特にこだわりはないという。
それでも「格闘技だし立ち技なので倒してナンボやと思っているので、KOを期待されるのは嬉しいですね。判定で勝つくらいに思われるなら、西元だったら最後まで分からない、一発で倒すんじゃないかと思われる方が嬉しい」と、最後までKOを期待される選手ではいたいとする。
京都のジムからKRESTに移ってきて3戦目となり「移って初めての試合がハイキックでのKOだったんですが、それまで蹴りで倒したことが1回もなくて、自分が蹴ってももっとやれる選手だとこっちへきて実感しました。攻撃力、フィジカルはもちろん、攻撃の幅が増えましたね」と成長を感じているが、「でもその分、考えすぎた。そこを考えずに出したら問題ないと思います」と、自然と攻撃が出るようになれば勝てるとした。
対戦するTETSUに関しては「後半にかけて距離を掴んでくると中間距離で叩くのが上手くて手足が出て、トータルファイターですね。向こうのリズムには乗らないようにしたい。自分はこんなもんじゃないと思っているので、自分の力を出せれば全然問題ないです」と評する。
TETSUはスピードが優れたファイターという評価だが、「スピードvsパワーという分かりやすい図式ですね。スピードでも負けるつもりはないけれど、回転は向こうが速いだろうから、ペチペチ当てられても一発で倒す」と、手数で負けても一発の破壊力で倒すと言い放つ。
地元の京都が近いこともあり「関西で試合をするのは何年ぶりかなので、上京して変わったと言われるように形として残したい」と成長した姿を見せたいとする。また、キックボクシングを始めるきっかけとなった先輩の山崎秀晃がメインでタイトルマッチを行うことについて「そこはめちゃくちゃ嬉しい。自分の試合に集中していますが、自分が結果を出せば秀さんもいい状態で試合ができると思います。会場を温めて秀さんにつなげたいですね」と、山崎のためにもいい試合をして勝ちたいと話す。
2019年9月の勝利以来、勝ち星がなく「ずっとモヤモヤしている」という西元。「早く試合がしたい。どれだけ練習できてスパーリングをやって、スパーで倒してもリングで何もできなくてあの形で終わったら意味がない。結果でリングで取り戻せてないってずっとモヤモヤしています。この間の試合も不完全燃焼だったし、しょうもない試合をしてしまったと思っています。その思いも含めて上京してきた覚悟、中途半端な気持ちではやっていないので全部を爆発させたいです。絶対にぶっ飛ばします」と、勝利に飢えている気持ちを爆発させると語った。