デビュー戦ではタフさを見せつけた小林。今回は技術も上がっているという
2020年8月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 141』で、NJKFミネルヴァ日本アトム級3位・佐藤レイナ (team AKATSUKI)と対戦する、小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
小林はRISEで活躍する原口健飛が主宰するFASCINATE FIGHT TEAM所属のファイター。空手での経験が豊富で、これまで数々の大会で優勝経験があり、今年2月の『RISE GIRLS POWER』で満を持してのプロ転向。松谷綺(VALLELY KICKBOXING TEAM)を相手に前へ出続け、右ストレートと右ローでアグレッシブな試合を展開してドローとなった。
小学校3年生から空手を始め「空手の大会で知り合った友だちがキックボクシングをメインにやっていて、キックボクシングを1回体験してみてその子のミット打ちを見ていたら“カッコいいな”って。ちょっとやってみたくなりました。それまで顔面ありには全然興味がなくて、親に顔面ありに行きって言われても興味ないって感じだったんですけれど、そこから絶対に楽しいなって思ってやり始めました」と、友だちの影響を受けてキックボクシングに転向。親からは「有名になりたいんやったら」とキックボクシング転向を薦められていたという。
兄は大学でボクシングをやっていて、大学卒業後はプロへ転向するのだという。パンチはその兄から学び、「空手が染みつきすぎていて顔面がめちゃ難しかったんですが、週に何回か教わっとって。パンチで倒したいと思っているので教わっています。今は前の試合とは比べ物にならないくらいだと思います」と、ボクシング技術の向上を自覚している。
デビュー戦では相手の攻撃をもらっても前に出続ける姿勢を見せたが、「効かないんですよ、身体も顔も。痛みを感じなくて。空手をしていたら痛みになれちゃって」と、なんと痛みを感じないのだという。「でも試合の時は、思ったより動けんすぎて焦りもアドレナリンもあって、殴られても蹴られても前に行っとんたんやと思います。キックの難しさを教わったという感じで不満だらけです。再戦したら勝てると思いますけれど」と、打たれ強さを過信してはいない。
今回対戦する佐藤については「キャリアが凄いじゃないですか。前蹴りがめちゃ上手い選手だと思いました」と評するが、「自分が倒しているところしか想像ができないです。向こうが得意な前蹴りとか全部潰してパンチでKO狙っています」と、KO勝ちすることしか頭にないとした。今回は前回より2kg重い46kg契約だが「空手の時からベスト体重が46kgなのでめっちゃ調子いいと思います」と自信を見せる。
ジムの代表である原口については「(活躍が)めっちゃ刺激になります。健飛君は技術が凄いので上手すぎてついていけないです(苦笑)」と言い、今回の試合でサウスポー対策のアドバイスをもらったという。
RISEでは10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMMと11月1日(日)エディオンアリーナ大阪で優勝賞金300万円のキックボクシング最強女王決定トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」が開催される。小林も参戦の希望を持つ。
「強い選手が名乗りを上げているじゃないですか。私は上げてないけれど、試合でKO勝ちして魅せて言おうかなと。口だけになっちゃうので試合で魅せてから言おうかなと思っています」と、今回佐藤に勝ったら名乗りを上げたいとした。
戦いたい相手を聞くと「紅絹さんですかね」と、現RISE QUEENアトム級王者の紅絹(NEXT LEVEL渋谷)の名を出す。
「凄いじゃないですか。めちゃめちゃ好きなんですよ。根性あるじゃないですか。倒しに行くし。そこがめっちゃ好きです。紅絹さんが絶好調の時にやりたいです。打ち合いは女子同士なら負ける気がしないので、紅絹さんも打ち合い好きじゃないですか。だから打ち合いして勝てると思っています」と強気は発言。
最後には「試合を盛り上げるので、名前を覚えてもらって応援してください」とメッセージを送った。