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【RIZIN】白川陸斗にTKO勝ちした萩原京平を榊原CEOが絶賛、山本アーセンをKOした加藤ケンジも「印象に残った」

2020/08/11 06:08
【RIZIN】白川陸斗にTKO勝ちした萩原京平を榊原CEOが絶賛、山本アーセンをKOした加藤ケンジも「印象に残った」

(左)アーセンをKOした加藤ケンジと(右)白川にTKO勝ちした萩原京平

 2020年8月9日(日)神奈川・ぴあアリーナMMにて開催された『RIZIN.22-STARTING OVER-』の大会終了後、大会総括を行った榊原信行RIZIN CEOは「今日の第1試合、第2試合は予想が裏に出た人が多かったと思います。そこは今回印象に残りました」と振り返った。

 その第1試合とは山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE 22)vs加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM/3POUND)。


(写真)序盤にアーセンの顔面を捉えた加藤の左

 山本アーセンは1972年ミュンヘン五輪グレコローマンレスリング57kg級7位の山本郁榮を祖父に持ち、母親は山本美憂、叔父は山本"KID"徳郁、叔母は山本聖子というレスリング一家に生まれ、東京五輪に向けての強化対象となるターゲット選手にも選ばれるなどその将来が嘱望されたが2005年に総合格闘技に転向。同年大晦日のクロン・グレイシー戦でプロデビューし、3勝4敗で今回の試合に臨んだ。


(写真)加藤のフィニッシュとなった右ロングフック

 加藤はDEEPと修斗で試合経験を積み、今年2月の『RIZIN.21』に初出場して金太郎と対戦するも一本負け。戦績は10勝7敗とアーセンのキャリアを大きく上回るが、戦前の注目は1年2カ月ぶりの試合となるアーセンに向けられていた。

 試合はいきなり加藤が左フックをヒットさせてアーセンが膝から崩れ落ち、その後も加藤が打撃で圧倒。最後は右ロングフックで1R3分32秒、加藤のKO勝ちとなった。


(写真)試合直後もコメント中も冷静だった加藤

 大物喰いを果たした加藤は「勝ててホッとしています。自分のやることだけを考えてやっていたので、有名な選手だって印象だったので勝ててよかったです。(自分の持ち味を)出せましたね。RIZINファンからまた見たいと言ってもらえるのなら、またRIZINに出たいと思います。最初のサウスポーからの左は練習していて、最後の右フックも拳が折れちゃったんですが練習していました。最初の左が効いているのは分かったんですが、冷静に戦おうと思っていました。そんなに詰めずに、冷静に行こうとしてああいう試合展開になりました。作戦的に相手がサウスポーになったらサウスポー、オーソドックスならオーソドックスでやっていました」と試合を振り返った。

 今後については「自分、寝技ができないって言われているので(苦笑)(ホベルト・)サトシ(・ソウザ)やクレベル(・コイケ)に寝技を教えてもらってまた戻ってきたいと思います」と、RIZINへの再出撃を希望している。

 第2試合はDEEPバンタム級のトップファイターである白川陸斗(志道場)に萩原京平(SMOKER GYM)が挑んだ。


(写真)蹴り技も多く見せた萩原

 白川は、激戦のDEEPバンタム級戦線で2018年12月に強豪の北田俊亮、2019年6月に石司晃一を判定で下し勢いに乗る大阪のストライカー。対する萩原は“喧嘩番長”の異名を持ち、中学時代はラグビー、17歳の頃から格闘家に憧れてアマチュア大会に出場し始めて20戦して18勝の好成績をあげた。その後プロに転向し、戦績は2勝2敗。地下格闘技出身であることに誇りを持っているようで、公開練習時には「見てくれたお客さんが地下格出身の選手は面白い試合をすると思ってもらえて、それで地下格の価値を上げられればと思っているので楽しみにしていてください」と話していた。

 試合は1R序盤からカーフキックを狙い撃ちしていった萩原が3R4分40秒、ワンツーの連打で白川を棒立ちにさせ、TKO勝ち。


(写真)序盤から効かせていったカーフキック

 試合後、萩原は「とりあえず一安心です。バカにしていたヤツらを絶対に見返してやろうと思っていました。こっちの作戦がハマったという感じで。カーフキックはずっと練習していたし、映像を見る限り陸斗君には絶対当たると思っていました。1Rの時点で嫌がっているなと分かったし、足を使えていなかったので、カーフが効いているのでパンチも打っていきました。
(白川のパンチは)1Rの初めに一発きれいにもらってしまったんですが効いたのはなくて、もらっても前に出て戦えると思いました」と試合を振り返る。

 そして「明日(10日)同じ階級の選手の試合が何試合か組まれているので、そこに食い込んでトップクラスの王者と戦っていきたいと思います」と意気込みを語った。


(写真)噛ませ犬と言われていたことで「見返してやりたい」と戦前から言っていた萩原

 榊原CEOは大会総括で「個人的には萩原選手が印象に残りましたね。言葉は悪いけれど未知強(未知の強豪)っているんだなって。強かったし、堂々としていたし、プロとして必要なものを持っていた。白川選手に一方的にやられると先入観を持って見ていたんですが、凄かった。久しぶりに可能性しか感じられないような選手が現れたと思いました」と萩原を絶賛し、10日に衝撃的なRIZINデビューを飾った修斗世界王者・斎藤裕の対戦相手候補にも名前をあげていた。

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