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2020年8月10日(月・祝)、神奈川・横浜みなとみらいの「ぴあアリーナMM」にて「RIZIN.23- CALLING OVER -」が開催された。
第2試合では、58kg契約(5分3R ※ヒジあり)で、中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン)が、ZSTフライ級(56.7kg)王者の竿本樹生(BRAVE)に、1R 4分06秒、左オーバーハンドフックからのパウンドにTKO負け。
2019年年末の「Bellator JAPAN」での神龍誠戦での判定負けに続く連敗で、試合後の会見で中村が引退を示唆した。
竿本の右ボディストレートからのシングルレッグを一度は切ったものの、続くボディストレートのモーションで、頭を下げてからの左オーバーハンドフックに中村はマットに沈んだ。
「自分の身体が動いていなかった。自分でも精彩を欠いていたのが分かりました。前の僕ならもらっていないようなパンチをもらっちゃっているので、今後のことを考えていこうかと思います」
試合後の会見冒頭でそう振り返った中村。
「あんな感じで来るだろうなというのは分かっていました。1R序盤から相手がテンパってきているのは、打撃見えてないんだろうなって。そこまでは自分でも分かっていて、自分の中で気持ちに余裕が出来たのも、アカンとこやったなと思います」と、序盤は自身のペースだったという。
ダウンを喫した左オーバーハンドは、「バックステップが足りていなかったですね。たぶん、前の僕ならもっと足が動いた。自分の身体と脳とのズレがあったような感じはありました」と言い、「ほかにも“ここで蹴れる”って時には、もう蹴りが出ているはずなのが、0.5秒くらい遅れているような気がしました」と、反応の遅れについて語った。
日本拳法をバックボーンに、2010年1月の「Deep 45 Impact」でプロデビューした中村は、これでMMA16勝7敗1分に。
思い通りに動けない状況に、「ダメージじゃないかな。身体の怪我が増えてきていたので、今回も今年に入って行って手術もして、自分の中では練習のなかでは出来ていても、試合の中ではちょっとした反応が遅れているというのが、ここ数年でだんだん大きくなってきたというのがあって」と、身体的に厳しい状況にあったことを告白。
今後については、「身体、ボロボロなので休ませてください」と語り、「今後のことも考えようかなと思いました。こういう負け方をしてしまったので、正直、実力的なことを言ったら負ける相手ではないと思うんですけど、でも試合は実力だけじゃないし、そこで勝っていけてないというのは、やっぱり考えどころなのかなと思っています」と現役続行には留保をつけた。