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レポート

【RIZIN】サトシが矢地にTKO勝ち、浜崎が前澤に一本勝ち、浅倉は古瀬を一蹴、江幡、名高が勝利。アーセン敗れる=RIZIN.22

2020/08/09 04:08
 2020年8月9日(日)、横浜みなとみらいのぴあアリーナMMにて、RIZIN2デイズの初日『RIZIN.22-STARTING OVER-』が開催された。 ▼第9試合 71kg契約 5分3R×矢地祐介(KRAZY BEE)=70.75kg[1R 1分52秒 TKO]○ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)=70.95kg  71.0kg契約・ヒジ無しルールで、矢地祐介とホベルト・サトシ・ソウザが対戦。  矢地はアマチュア修斗を経て2009年4月にプロ修斗でデビュー。2012年11月には王座決定戦を制して修斗環太平洋ライト級王座に就いた。2013年からはグアムの『PXC』に定期参戦を果たし、2015年3月にはPXCフェザー級王者に。  2016年12月にRIZIN初参戦して以来5連勝も、ルイス・グスタボ、ジョニー・ケース、朝倉未来を相手に3連敗。復活を懸けた2019年12月の『Bellator JAPAN』で上迫博仁を右フックからのサッカーキックで壮絶なKOに破った。最近では自身のYouTubeチャンネルでのジークンドーを始めとする達人とのコラボを自身のファイトスタイルにも採り入れているという。  サトシはブラジルのボンサイ柔術に所属し、来日当初は日系ブラジリアンの多い浜松の工場で働き、仕事後に柔術の練習を行っていた。ブラジリアン柔術世界選手権2006、2009、2010を制している日本柔術界の至宝。RIZINでは北岡悟、廣田瑞人にいずれもTKO勝ち。9戦無敗を誇っていたが2019年10月の「ライト級GP1回戦」でジョニー・ケースにTKO負けを喫し、初黒星。RIZINでは2月大会柔術エキシビションイリミネーションマッチを行い、5人を相手に全て一本勝ち。前戦での初めての敗戦に奮起し、MMAへのモチベーションを高め、急速に成長を遂げているという。  1R、サウスポー構えの矢地。オーソドックス構えのサトシ。右の関節蹴りを3発、さらに右カーフキックを当てる矢地。寝技に強い自信を持つサトシは、遠い間合いから飛び込みの右フック、続けて右ハイ。矢地の上体を上げさせておいて、矢地の右のサイドキックの打ち終わりに組みつくと、尻下でクラッチし崩して、ボディロックに移行しバックテイク狙いからすぐさまマウント! パウンド連打。何度も後ろを向きかけた矢地はリアネイキドチョークはかけさせずに正対するがパウンドを浴び続け、レフェリーが試合を止めた。  最初のテイクダウントライで一気にマウントまで奪ったサトシが見事なフィニッシュ。  試合後、サトシは会場で「みんなちょっと待って、まだ帰らない。頼みがある。お願いします。みんなありがとう。10月は恥ずかしい試合で集中よくなった。このチャンスをRIZIN、ほんとうにありがとうございます。ほんとうに私の生徒たち、たくさん練習するから逃げられない。お兄さん、関根、鈴木……みんなキツイ練習、ほんとうにありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。  続けて、「これが世界で見せた、RIIZNいっぱい強い人がいる。ひとつ頼みがある。この細い人、私の弟(のような存在)、66kg、強い人いるから、みんなお願い、ハッシュタグ『#クレベルinRIZIN』」と、元KSWフェザー級王者のクレベル・コイケをリングに迎え入れ、「誰とでもいい試合をする。お願いします」と同門の参戦をアピール。  クレベルも「すごい嬉しい。みんな先輩勝ったら、70kgでサトシがチャンピオンになる。66kgで一回、チャンスください」と参戦を熱望。  マイクを受けたサトシは、「誰とでもいい試合したい。一番嬉しいのは、勝つ時だけじゃない、負けたのも大事。私の生徒たち、家族もみんな手伝ってくれたこと、絶対に忘れない。世界に見せて、『RIZIN、戻ったぞ!』」と、リングの中央で叫んだ。 [nextpage] ▼第8試合 女子52kg契約 5分3R ※ヒジあり○浜崎朱加(AACC)=51.85kg[2R 1分26秒 キムラロック]×前澤 智(リバーサルジム立川ALPHA/DEEP JEWELSアトム級王者)=51.75kg  女子ストロー級相当の「52kg」契約で、前RIZIN女子スーパーアトム級(-49kg)王者の浜崎朱加(AACC)と、現DEEPJEWELSアトム級(-47.6kg)王者の前澤智(リバーサルジム立川ALPHA)の対戦が決定。  MMAで初対決となる両者は、7月23日に新宿FACEで行われた『DEEP JEWELS 29』にて、打撃無しのグラップリングタッグマッチで対戦。パートナーにタッチが可能なタッグ戦ながら、浜崎に腕十字を極められた前澤は、試合後のリング上で、「悔しいので、RIZINで私、浜崎選手に喧嘩売らせていただきたいです。RIZINで戦う相手がいないと聞きました」と対戦相手に名乗りを挙げ、「私が東京に出てくるきっかけは、青森で観たインヴィクタの試合(2015年に浜崎がアトム級王座獲得後、2度防衛)でした。こんなに世界で強い日本人選手がいるのかと。許されるのであれば、浜崎さん、私をRIZINに連れていってもらえませんか?」とラブコール。  リング上での公開挑戦に、浜崎も「こういうの初めてだし、シナリオがあったわけじゃなくて驚きましたが、正直、日本人で試合をしてくれる人はいないので、突然でびっくりですが、RIZINさんが組んでくれるんであれば、お願いします」と快諾していた。  前RIZIN女子スーパーアトム級王者&元Invicta FC世界アトム級王者&元DEEP JEWELSストロー級王者の浜崎は、2018年5月からRIZINで5連勝も、2019年大晦日のハム・ソヒ戦のスプリット判定負けで王座陥落。今回が再起戦となる。  前澤は、2018年12月に黒部三奈を判定で破りDEEPJEWELSアトム級王座戴冠。2019年3月のノンタイトル戦で浅倉カンナに判定負け、7月のRIZINでもハム・ソヒに1R TKO負けを喫したが、2019年10月の「DEEP JEWELS 26」で富松恵美に判定勝ちし、初防衛に成功した。日本女子格闘技界の頂点に君臨する浜崎の牙城を、崩すことができるか。  ともに柔道出身。グラップリングでは浜崎の腕十字に屈した前澤が、打撃ありでどんな試合を見せるか。リーチの差は歴然だが、前澤には師匠・金原正徳ゆずりのステップがある。女王ハム・ソヒに敗れた者同士の一戦は、勝者が再び頂きにアタックする権利を得ることになる。  サウスポー構えの浜崎。オーソドックス構えの前澤は前足に触りながらステップ。浜崎は前澤の左ローの打ち終わりに右ジャブ。右フックで左ストレートでの飛び込みを見せながら牽制。  遠間から前澤の右は届かず、浜崎は右を当てる。前澤の大外刈は浜崎崩れず。さらに右から左を当てて、ニータップでテイクダウンからそのままサイドを奪った浜崎はヒザ蹴り。アメリカーナ狙いから腕十字へ。そこは前戦のグラップリングで体験している前澤が凌ぐが、浜崎のヒザ蹴りで顔を腫らす。  2R、細かいステップの前澤に右をアッパーを振りダブルレッグテイクダウンは浜崎。サイドから上四方に移り、頭をまたいでキムラロックを極めた。  試合後、浜崎は「あまり打撃が上達しなくて、あわよくばKOを狙っていたんですけど全然ダメでした。すみません。前澤選手、日本のチャンピオンで気持ちもすごくいい選手で、強かったです。急だったんですけど、対戦要求は嬉しかったです、ちょっとキュンとしました。いま大変な時期にこうして観戦していただきありがとうございます。元気を与えられるような試合を、といつも言うんですが、いつも応援で元気をもらっています」と挨拶。  アナウンサーから今後について問われ、「今後もRIZINをよろしくお願いします。今後は、ベルトを持っているハム選手に挑戦したいと思います」と王座奪還を希望した。  アナウンサーからマイクを渡された前澤も「負けたのにマイク握らせていただいてありがとうございます。対戦を受けてくれた浜崎選手、憧れの選手で、自分はもっともっとキュンキュンしました。最高に殴りあえて嬉しかったです。(試合後の会話は)2人だけの秘密にしたいと思います。とても励みになる言葉でした。『ありがとう』と言ってもらえたので、もう少し格闘技に向き合えるかなと思います。DEEP JEWELSだったりRIZINだったり、どんどん若い選手が出て来て、格闘家になりたいという若者が増えてくれたらなと思います。今日のお客さん、配信を観てくれる方々の力が盛り上げるために必要だと思います。どうもありがとうございました」と挨拶した。 [nextpage] ▼第7試合 女子49kg契約 5分3R ※ヒジあり○浅倉カンナ(パラエストラ松戸)=48.80kg[1R 1分35秒 TKO] ※パウンド×古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)=48.50kg  女子スーパーアトム級のヒジ有りルールで、浅倉カンナと、今回が初参戦となる古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)が対戦。  浅倉は2017年に開催されたRIZIN女子スーパーアトム級トーナメントの決勝戦でRENAを破り優勝、2018年7月の再戦でも返り討ちにしてRIZIN女子部のエースとなったが、同年12月31日のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に敗れ、2019年6月には山本美憂にも敗れてRIZIN二連敗を経験。しかし、8月にアリーシャ・ザペテラとの接戦を制して勝利を収めると、同年大晦日のジェイミー・ヒンショー戦ではキムラロックで見事な一本勝ちを飾っている。  対する古瀬は、柔道をバックボーンに持ち、2017年5月にハイキックによる秒殺KO勝ちでDEEP JEWELS衝撃デビュー。AbemaTV『格闘代理戦争3rdシーズン』女子トーナメントでは現在『RIZIN』で連勝中のあいから腕十字で見込み一本勝ちを奪い、決勝では現在『ONE』で連勝中の平田樹に敗れるも準優勝。昨年は5月から始動して5試合(4勝1敗)を行った。今年2月には「DEEP JEWELSミクロ級トーナメント」準決勝で元VALKYRIE女子フライ級王者・玉田育子に競り勝ち、本来なら5月6日の東京・後楽園ホール『DEEP JEWELS 29』で、アム・ザ・ロケット(タイ/Tarnthong Gym) と決勝戦を争うはずだったが新型コロナウイルスの影響で大会は中止となっていた。  1R、サウスポー構えの浅倉、オーソドックス構えの古瀬は、浅倉の左の打ち終わりに低いダブルレッグへ。それをがぶった浅倉はすぐにバックへ。古瀬の身体を伸ばすと、背後から鉄槌。いったんは亀になった古瀬だが浅倉の鉄槌に動けず。レフェリーが試合を止めた。  試合後、浅倉は「こうして皆さんの前で試合が出来て嬉しいです。応援ありがとうございます。やっぱり圧勝して勝たなくてはいけなかったので、初めてのパウンドで勝てて良かったです」と語ると、試合後に笑顔が無かったことを問われ、「すみません、カッコつけました」と初めて笑顔。  今後について、「同じ階級にはまだ勝っていない選手がいるので、一番はベルトを持っているハム(・ソヒ)選手とやりたいというのはあるんですけど、負けている浜崎さんと美憂さんともやらせていただきたいと思います」と展望を語った。最後は「自粛で練習ができなくて苦しい時もあったんですけど、結果を出すことができて良かったです。まだ息苦しい生活が続きますが、今日・明日とRIZINを見て少しでも明るい気持ちで帰ってもらえればと思います」とファンに挨拶した。 [nextpage] ▼第6試合 61kg契約 5分3R ※ヒジ有り○井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)=60.60kg[1R 1分40秒 リアネイキドチョーク]×渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/Fighting NEXUSバンタム級王者)=60.95kg 2020年2月の「RIZIN.21」で、ムエタイとMMAの二刀流ファイター トレント・ガーダムに判定3-0で競り勝った井上直樹は、姉・魅津希と共にニューヨークを練習拠点としていたが、今回の試合に合わせて帰国。現在は元UFCファイターの水垣偉弥と練習を積み、RIZINでの2勝目を目指す。  対する渡部修斗はRIZIN初参戦。修斗初代ウェルター級王者の渡部優一氏を父に持ち、PANCRASE、ZSTで活躍。2018年12月にはFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制し、ベルトを巻いた。2019年6月と9月にDEEPに参戦し、小林博幸をチョークで「極め、倉信洋一郎に判定勝ちしている。前戦は2019年11月の「Fighting NEXUS vol. 18」。咲間”不良先輩”ヒロトに1R、リアネイキドチョークで一本勝ちしている。分かっていても極まるそのチョークを、渡部は“マジカルチョーク”と呼ぶ。  事前インタビューでは「いろんな勝敗予想とかも見てきたし客観的に見ても厳しい試合であることは分かります。こんな試合をしにRIZINにきました。自分は自分を諦めない」と、番狂わせを起こす決意を語っている。  レスリングシューズを着用した渡部。いきなりの跳びヒザは不発も、着地後すぐにシングルレッグに入りテイクダウンを狙う。そのままバックテイクを狙うが、それをさせない井上は正対。ブレーク。  井上の左右に低いダブルレッグは渡部。しかしそれをしっかり切った井上はバックに回り、すぐに両足をかけて、リアネイキドチョークへ。後ろ手をはがそうとする渡部はいったんは後ろ手を掴むが、今度は井上が後ろ手を隠して頭後ろで組んでリアネイキドチョークを極めた。  試合後、井上は、「絶対にタックルに来ると思っていたので極めました。ここで取らないと次に行けないので取れてよかった。相手の得意とするところで勝てて良かったです」と“摩天楼チョーク”について語った。  続けて「ソニックスクワッドや水垣さんとのパーソナルの練習はニューヨークとはまた違う技術がついて良かったです。やっぱりタイトル挑戦が目標なので、扇久保選手、朝倉海選手とやりたいですし、特に朝倉海選手は同じ愛知で豊橋なので。そして一番は……」と口ごもると、アナウンサーにうながされ、「今日いる石渡選手、すごくやりたいのでお願いします」と対戦をリクエスト。  放送席の石渡は、「怪我しているんですけど、ちょっと待ってくれますか。今日、初めて見たんで、勉強しておきます」と笑顔で返答した。 [nextpage] ▼第5試合 56kg契約 3分3R キックルール○江幡 塁(伊原道場本部/WKBA世界スーパーバンタム級王者&KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者)=56.00kg[判定3-0] ※29-28,29-27,30-27×植山征紀(龍生塾ファントム道場/シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者)=55.80kg KNOCK OUTスーパーバンタム級王者・江幡塁(伊原道場/新日本キックボクシング協会)がシュートボクシング日本スーパーバンタム級王者・植山征紀(龍生塾ファントム道場)と対戦する。  江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。軽量級日本最強との呼び声も高く、新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座とWKBA世界スーパーバンタム級王座に続き、2019年8月にはKING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻くことになった。  兄弟揃ってワンツー&ローキックを主軸とした高い攻撃力を持ち、戦績は40勝(21KO)2敗3分。RIZINには昨年の大晦日に初参戦し、那須川天心と対戦して敗れた。  ハードパンチャーとして知られる植山は、24勝のうち12のKO勝ち、昨年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年6月のRIZIN初参戦時には、強打を爆発させ拳剛を1RでTKOに仕留めるインパクトを残した。10月のRIZINにも参戦して梅井泰成からダウンを奪って勝利するなど3連勝していたが、11月のSBでは栗秋祥梧にヒジでカットされてのTKO負けを喫した。  江幡は「昨年大晦日ぶりの試合になりました。僕たちも3人(江幡睦、三浦春馬)で入場させていただいて夢の舞台でした。国内最大級の格闘技会場で3人で見た景色は忘れません。僕が輝くことが一番だと思うので。僕たち3人で誓った夢もあります。僕が格闘技で輝くことが彼が一番喜ぶこと。僕自身の生き様をRIZINさんで見せさせていただこうと思います」と亡き友への思いを語っている。  親友OKAMOTO'Sの「brother」で入場してきた江幡。  1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入る江幡。右ハイも。植山も右ロー返し、江幡の片足時に右ストレート。右ミドルを当てる江幡。植山の左フックをかわして右ミドルは江幡。植山は左フックを当てる! サークリングする江幡。江幡の左ミドルに植山は左インローを合わせる。  2R、圧力をかけてカーフキックを狙う植山。ローをチェックする江幡は左ミドル! 右脇腹を腫らした植山も左ボディから入るとワンツー。しかし江幡も左ハイを顔面にかすめると、さらに右ミドルから左ストレート、右のコンビネーションに繋げる。  3R、バックフィストを狙う植山。しかしガードが硬い江幡は、植山の右ローにカウンターの右ストレート! ダウンを奪うと一気に倒しに。ワンツーから左ハイ! そこに植山もカウンターを狙う。植山の左目上のカット、江幡も右目上からカットで中断後、再開。残り1分。打ち合いを望む植山の圧力に見ながらワンツー左ハイを狙う江幡。最後はコーナーに詰めて右ストレートを当ててラッシュ。植山も左右で押し戻した打ち合いのなかゴングが鳴らされた。  判定は3-0(29-28,29-27,30-27)でダウンを奪った江幡が勝利。  試合後、リング上で江幡は、「応援ありがとうございました。RIZINで復活戦組んで頂いてありがとうございます。ご存知の方もいると思いますが……、小さい頃から3人で夢を語ってきた親友が亡くなりました。辛くて、目の前が見えないくらい辛くて落ち込んで、でも僕は格闘技をやっていて、格闘家です、ファイターです。生きざまはこのリングでしか見せることができません。リングでどんなに辛いことがあってもメッセージを送り続けます。みなさんもコロナで苦しいと思います。僕はこのリングに立ったことを感謝しています」と語り出した。  続けて、「僕が好きな言葉に『一燈照隅(万燈照国』という言葉があります(最澄の言葉。ひとすみを照らすことで周りも輝き、全体が輝くこと)。格闘家として輝いてメッセージを発しました。生意気ですが、皆さんもメッセージをもらって各々で輝いてください。みんなが輝けば多くの輝きになって、大きな光になります。もっと大きな光になれるよう、格闘家として輝けるように頑張ります。もっともっと実力を見せれるように頑張ります。また江幡塁を見に来てください。(兄の睦に)いつもそばにいてくれて、ありがとう。(指導する伊原)会長、実力不足ですが、いつも叱ってくれてありがとうございます。おかげでまだまだ強くなれそうです」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第4試合 50.8kg契約 3分3R キックルール※ヒジ有り○吉成名高(エイワスポーツジム/元ラジャダムナン&ルンピニースタジアム認定ミニフライ級王者)=50.75kg[2R 3分08秒 TKO] ※左ヒジ×優心(京都野口ジム)=50.50kg 名高は2018年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、2019年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。  また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となっている。2019年12月のBOMではBOMフライ級初代王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制した。今年6月にはタクト・ウォー・ワンチャイから完封勝利。  優心は19歳の名高よりも若い18歳。4歳からムエタイを始めてアマチュア戦績は約120戦。プロでは7戦5勝の戦績を収めている。名高を相手に番狂わせを起こして「僕がシンデレラボーイになる」と野望を燃やす。  1R、サウスポー構えの名高。オーソドックス構えの優心。前足でリズムを作る名高。優心の入りには巧みに左テンカオを当てる。前に出て組む優心に左ヒジを当てて、組みには再三、名高がこかすと、立ち上がる優心は鼻血。  2R、優心の前蹴りからの入りに回してこかす名高。ムエタイなら実力差があり過ぎて試合を止められる状況だ。名高は左ボディから左ミドル、右ヒジの波状攻撃でダウンを奪うと、果敢に立ち上がった優心を再びコーナーに詰めて左ミドル、左ストレート! 最後は左ヒジでTKOに下した。  試合後、地元横浜の名高は「チャンスを与えてくださってありがとうございます。インパクトを残したくて焦りましたが、倒すことが出来ました。これからどんどん力をつけて、日本の格闘技界を引っ張っていけるように頑張ります」と語ると、最後に中川夏生会長の誕生日を祝ってリングを下りた。 [nextpage] ▼第3試合 66kg契約 5分3R ※ヒジあり○関 鉄矢(SONIC SQUAD/ZSTフェザー級王者)=65.75kg[2R 3分47秒 TKO]×神田コウヤ(パラエストラ松戸)=65.75kg  第4代ZSTフェザー級王者の関鉄矢は、横浜出身で元UFCファイターの水垣偉弥の後輩。2019年は1月大会でPANCRASE、DEEPで活躍する鈴木琢仁を3R TKOに下し、8月の浜松ヤマト戦でも判定勝ち。2018年8月に豪州RIZE元王者カラム・ルイスにドロー判定以外は2016年11月から8勝1分と負け無しだ。 “ハマのアイアンアロー”のニックネーム通り、175cmの長身を活かした打撃を武器としており、地元・横浜でのRIZINデビューに向け、「ZSTから来ました、SONIC SQUAD所属の関鉄矢です。再出発ということなので、つまらなかった時期を切り拓くのに相応しい試合をして、確実にフィニッシュする試合をして、爆発的なスタートを切れればいいなと思っています」と意気込みを語っている。  対する神田は、父親の影響で幼少時から格闘技に慣れ親しんだ神田は、空手を学んだ兄、柔道に進んだ弟の間で、高校時にレスリングで全国高校総体や全国高校生選手権で活躍。卒業後は大学に進学し、レスリングで明治杯ベスト8、東日本学生選手権優勝、全日本学生選手権準優勝、天皇杯ベスト8という輝かしい結果を残す。レスリング引退後、MMAファイターを目指し、師匠・鶴屋浩の下で浅倉カンナや扇久保博正らと共にトレーニングしてきた。  プロデビュー戦となった2018年6月の「DEEP 84」では、平澤宏樹をローシングルでテイクダウンするとヒジと強烈なパウンドでTKO勝ち。期待の大型新人として注目されたが、同年10月の「DEEP 86」で高塩竜司に秒殺負けするなどプロの厳しさを味わった。  2019年3月の「DEEP 88」では山口大登をマットに沈めたが、続く5月の「DEEP 89」で加藤貴大に1R、リアネイキドチョークで初の一本負け。2019年9月の「DEEP 91」では佐々木由大、12月の「DEEP 93」で星野豊に長いリーチを生かしたパンチによるTKO勝ちを収めると、2020年3月の「DEEP 94」で遠藤来生にフルマークの判定勝ちを収め、3連勝を飾っている。  レスリングベースでサウスポー構えの神田に対し、基本はオーソドックス構えの関。180cmの神田に対し、関も177.5cmとフェザー級のなかでは際立つ長身・リーチを誇る。  サウスポーからの打撃と四つからの小外、後方への投げ、カウンターのダブル・シングルレッグと上下で強いテイクダウンを誇り、バックテイクも武器とする神田に対し、国際戦でもレスラー相手にテイクダウンからの立ち上がりを続けて、相手のスタミナが切れたところを思い切りのいい打撃で仕留めるなど、粘り強さも見せる関。カラム・ルイスら自身と同じ体格の選手との対戦経験も活きるだろう。  24歳の神田と26歳の関。20代同士のフェザー級の戦いにも注目だ。  1R、レスリングベースの神田はサウスポー構え。オーソドックス構えの関。先にダブルレッグテイクダウンは神田。上半身は立てる関に神田は腰をつかんで手前に引き出すが、関はコーナーで立ち上がる。そこにヒジを突く神田! 四つでヒザを突く両者。スペースを作らない神田は密着してアゴ下に頭を置くが、突き放す関。しかし再び神田はダブルレッグをドライブしてテイクダウン! 関は立ち上がる。  2R、右を当ててダブルレッグテイクダウンは神田。しかし関も脇を潜りバックテイク、リアネイキドチョークを狙うがロープ外へ。不運にもブレークでスタンド再開。序盤で力を使った神田。スタミナが厳しいか関は後半にも強い。しかし接近戦でヒジを当てる神田。ダブルレッグは関が切る。クリンチボクシングは関! 神田のダブルレッグを切ると左ハイ、さらに左右を伸ばすと神田が後退! さらにワンツーの連打に棒立ちで後退し、レフェリーが間に入った。  試合後、地元・横浜の関は「ZSTから来ました! ZSTチャンピオンの関です。次は井上選手、絶対やってください」と、後半で試合を控えるソニックスクワッドでも練習経験のある井上直樹へエール。バックステージでは、「朝倉未来選手を意識しています」と対戦を望んだ。 [nextpage] ▼第2試合 66kg契約 5分3R×白川陸斗(志道場)=65.75kg[3R 4分40秒 TKO]○萩原京平(SMOKER GYM)=65.85kg  白川は、激戦のDEEPバンタム級戦線で2018年12月に強豪の北田俊亮、2019年6月に石司晃一を判定で下し勢いに乗る大阪のストライカー。東京での出稽古ではHEARTSやアライアンスで朝倉兄弟らとも練習を重ねており、自信と実力を深めている。2019年4月にはDEEP大阪大会で釜谷真に逆転のリアネイキドチョークで一本負けを喫したが、2R終了間際には釜谷をTKO寸前まで追い込んでおり、相手の組みを切って当てる打撃は、対戦相手をことごとく窮地に陥れている。  前戦9月の「DEEP 91 IMPACT」では元DEEP王者の大塚隆史と対戦し、試合中に肩を負傷。26秒でTKO負け。再起を目指し、2020年3月に上京し、トライフォース赤坂で朝倉兄弟たちと練習を積んできた。「確実に自分自身、自分で感じるくらいレベルが上ってるんでそれも皆に見せれるのがすごく楽しみ。、熱狂できる試合を僕自身もして盛り上げたい」と語る。  萩原は“喧嘩番長”の異名を持ち、中学時代はラグビー、17歳の頃から格闘家に憧れてアマチュア大会に出場し始めて20戦して18勝の好成績をあげた。その後プロに転向し、戦績は2勝2敗。  対戦する白川“Dark”陸斗(志道場)については「今回対戦相手の陸斗君の噛ませ犬とかいろいろ言われているので、早くそういうヤツらを見返したいので当日が楽しみです」と不敵な笑みを浮かべた。  白川とは同じ大阪ということで一緒に練習したこともあると言い、「その時の印象もそうですがハンドスピードが速いのと…それくらいですかね。そこだけ気を付けておけばって感じです」と、ハンドスピードしか怖いものはないとする。  1R、白川のセコンドには朝倉未来。萩原もともにオーソドックス構え。右ローから入る萩原。距離を取る白川。さらに右ローに白川は一瞬バランスを崩す。左ボディストレートは白川。さらに萩原の打ち終わりに左フック、右ストレートを当てると、ボディを突いてからダブルレッグで押し込む右で差して押し込む。金網背に立つ萩原。シングルレッグに切り返す白川にヒジを落とす萩原。差し上げるとブレークに。鋭い右ハイをガード上に当てる萩原。残り1分。白川は左ジャブ。萩原は右後ろ蹴りを見せる。ジャブ&ローの萩原はゴング前に胴廻し回転蹴りを見せる。  2R、ジャブ&ローの萩原。ワンツーから跳びヒザで飛び込む萩原をキャッチしてテイクダウンは白川。しかし萩原はコーナーを使って巧みに立ち上がると、白川はボディロックから脇を潜りバックテイク! 片足をかかる白川だがブレーク。右ローは萩原。詰める白川にジャブも。1R同様にゴング前に胴廻し回転蹴りを見せる。  3R、一気にギアを上げた両者。左右の打ち合いは萩原も応戦。白川も左を当てるを鼻血も。ワンツー&アッパーで前に出る白川はダブルレッグへ。コーナー背にする萩原は倒れず。いったん引き出す白川だがテイクダウン出来ず。ブレーク。  左ジャブは萩原。さらに跳びヒザも。萩原のジャブに白川の左が空を斬る。大きな右を振る白川。しかしその打ち終わりに萩原はワンツー! ぐらつく白川。萩原のジャブにアゴが上がるが組みに。自ら離れると萩原が左から右のワンツー! 一瞬グラつく白川を見て、レフェリーが試合を止めた。白川は両手を広げるが、ダメージは見えた。萩原がTKO勝ち。  萩原は「こんな大変な時期に大阪からも応援ありがとうございます。下馬評ではいろいろカマセ犬とか言われたけど……観たか、コラ! どうじゃ」と咆哮した。 [nextpage] ▼第1試合 61kg契約 5分3R ※ヒジあり×山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE 22)=60.90kg[1R 3分32秒 KO] ※右ストレート○加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM/3POUND)=60.85kg 山本アーセンは、2019年6月以来のRIIZN参戦。2月の浜松大会で金太郎にリアネイキドチョークで一本負けした加藤ケンジと対戦する。  山本は、度重なる怪我を経て、グアムで再生し、2019年2月には第一子も誕生。  RIZINでは、マネル・ケイプ、宮田和幸と強豪相手に敗れたが、2019年6月のティム・エスクトゥルース戦ではスタンドでのレスリングの差し合いからヒザ蹴り、さらに右ヒジでダウンを奪い、1Rでパウンドアウト。2年ぶりの勝利を飾っている。  グアムを練習拠点としているため、2週間の日本での自主隔離生活を経て、横浜入り。日本在住のファイターとは異なる形で、1年2カ月ぶりの試合に臨む。  加藤は、プロ修斗環太平洋バンタム級ランカーで、カウンターの右ストレートなど打撃のキレに定評がある。MMA歴も11年(10勝7敗)と、アーセン(3勝4敗)の倍以上のキャリアを持つ。2019年12月には”Theギロチン”こと齊藤曜の組みを徹底して切り、左右のフックでマットに沈めており、長いリーチと詰めの爆発力で、大物食いを狙う。  レスリングと打撃の融合を図って来たアーセンは、チームの祈りを背に成長した姿を見せられるか。「このタイミングで試合をもらえたのは、絶対に俺にしか出来ないことがあるから」とSNSに記している。  1R、最初はともにサウスポー構えから。加藤の左を受けてヒザから崩れた山本だが、クリンチからヒザ。テイクダウンから立つ加藤はヒザを突き、右を当てるが、山本は左で差してテイクダウン! ハーフからマウントを奪い、加藤に背中をつかせる。ハーフに戻す加藤。亀から立つと山本はヒザ。しかし突き放す加藤。  互いにオーソドックス構えになると、加藤は得意の右を当てて、山本をグラつかせると、狙いすました右のロングフック! 山本が後方に崩れ落ちて、追打はせず加藤が勝利した。  試合後、リング上で加藤は「自分は浜松のK.O.SHOOTO GYM出身で、メインでもブルテリアボンサイのサトシが締めてくれると思います」とコメント。バックステージでは、序盤のサウスポー構えからオーソドックスでKOしたことについて、「相手の構えに合わせるのが作戦でした。自分のやるべきことをやりました」と語った。  敗れた山本は「常に自分を試合に置かないとだめだなと思いました。RIZINだけ出るのは贅沢すぎて望んでいない。RIZINだけ出ていてはだめなので日本のほかの大会に出て経験を積みたい」と語った。
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ゴング格闘技 2020年11月号
2020年9月23日発売
RIZINバンタム級新王者の朝倉海と、REBELS-BLACK女子46kg級初代王者に輝いたぱんちゃん璃奈が表紙の今号の特集は「CHAMPIONS」。第2特集「モディファイドMMA」では、青木真也が自演乙戦を語る!
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