MMA
インタビュー

【PANCRASE】ISAOと対戦するアキラ「石渡伸太郎選手と練習してきました。勝負に“絶対”はない。ワンチャンをモノにする」=今夜決戦

2020/07/24 05:07
 2020年7月24日(金・祝)東京・新木場スタジオコーストで開催される「Owltech presents PANCRASE 316」にて、フェザー級・5分3Rで、現フェザー級王者のISAO(NEVER QUIT)と、ライト級5位のアキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&mosh)がノンタイトルで対戦する。  アキラは、2019年9月「Road to ONE:CENTURY」でライト級(※77.1kg)で対戦した岡野裕城戦(2R TKO負け)以来の試合。2018年11月にソリホン・サドゥロエフに2R TKO負け、2019年4月には冨樫健一郎にも判定負けで、3連敗なだけに、今回の階級転向で、白星を掴みたい。  厚い身体から繰り出す左右フックとレスリングを武器とするアキラだが、前戦では岡野とのリーチ差に苦しんでいる。今回、ライト級からフェザー級に転向し、そのフィジカルをいかに活かすか。王者との対戦を前にアキラは、「凶暴な獣のような面を魅せます!」と語っている。  なお、当日券は14時から発売中。大会の模様は14時45分からABEMAにて生中継される。見逃し配信は行われないため、観戦の場合は会場での生観戦かリアルタイムでの視聴が必要だ。 いつか五味さんに「観に来てください」と言えるように ──計量は65.8kgのISAO選手に対し、アキラ選手は65.1kgでした。拝見する限り、しっかり落とせたように感じます。 「計量は、少し落としすぎた感があるくらいですね(苦笑)。ただ、長かったです。ライトの時は試合1カ月前から気にすればいいかなという感じでしたが、今回は2カ月前から気にして、80kgから落としました」 ──言える範囲で、80kgからどのようなペースで落としたのでしょうか。 「1回、年末に試しで落としたんで(減量ペースは)分かっていたんです。そのときは、73kgで一度止まっちゃって全然落ちなかったので、今回は早めに落としたんですけど、今回は2週間前に72kgで止まっちゃって……。キツイですね。今朝、鏡を見たら目が落ち込んでいて。死人みたいな顔をしてました(苦笑)。  まあ、何とか動いて、栄養が足りないって言われて、玄米とか取るようにしたら体重がまた落ち始めてホッとしました。最後は水抜きでパスしました」 ──減量するなかで、練習での動きはいかがでしたか。 「大丈夫だと思います。1回(65kgまで)落としたときに、リカバリーしたら9kg戻って。翌日にスパーリングを5分3Rやったら、メチャクチャ調子が良くて、行けるかなと思いました」 ──練習環境はどのようにされてきましたか。 「今回は相手が相手ですから、対ISAO選手用の練習ばかりしていました。それまでは、自粛期間中はひたすら外を走ってばかりだったので、黒くなりました(笑)。でも、走ったことによって足が動くようになりましたね」 ──対戦相手を想定した練習を多くしたのは? 「本当に、今回はISAO選手用の練習しかやって来なかったです。ISAO選手がビックリするようなことをするための練習をしてきました」 ──今回も参謀としてマモル選手がつくのですか? 「今回はマモルさんの奥さんの出産もあるので、CAVEで石渡(伸太郎)さん、越智(晴雄)さんに見ていただきました。石渡さんもすごく頭の良い人で、アメリカでも練習してきているので、すごく合理的な考え方をする人で勉強になりました。練習方法や戦い方のみならず、普段の生活とかもすごく勉強になりました」 ──事前のコメントでは、「ISAO選手がいつも通り淡々とするところを、僕がどれだけペースをかき乱せるか」と語っていました。「かき乱す」というのは? 「まあ、みんな思っていると思うんですけど、相手がISAO選手で、『普通にやったら、ISAO選手が勝つでしょ』と思われているだろうし、実際にそう言われてるんで。『どう考えても向こうの方が強いよ』と。ただ、勝負なんで“絶対”はないですし、『ワンチャンはある』とも言われています」 ──それは両者の動きを知った上で、そういう言葉をもらえたと。「はい。その“ワンチャン”を最初のこの試合に持ってこれるか。今回、ISAO選手と試合が決まったと言うと、だいたいみんな言葉が止まるんですよね(苦笑)。それだけで相手がどれだけ強いか分かる。ISAO選手も二階級獲ってますし、崩れない選手で、自分のやることを淡々とやる選手なので……」 ──そこを淡々とやらせない、と。 「そうですねー。ISAO選手もライトから落としているので、そんなにフィジカルで有利だとも思っていないですけど、 ──サドゥロエフ・ソリホン、冨樫健一郎、岡野裕城と強豪との連戦が続き、苦い敗戦でした。そこから修正してきたことは? 「毎回、あまり考えずに突っ込んでいるだけだった部分もあって、ソリホン戦は組み勝っていけるかなという矢先の見えないヒジで、完全に相手を誉めるしかないヒジでしたけど、そのあとは準備の段階からあまり良くなかったです。その辺りを、石渡さんと検証してきました。  今回も、普通に戦ったらISAO選手が勝つと思われているので、普通には戦わない。奇策ではないですけど、いつもペースを乱さないISAO選手が、ビックリしてペースを乱すようなことがあれば、自分にチャンスが来て、自分が勝てる試合展開になってくるかな、と。ISAO選手は、いつも通り構えてしっかりプレッシャーをかけて来ると思うので、どうビックリさせるか……いきなり試合で髪を染めちゃうとか(笑)。でも、そんなに髪がない(短い)から、ビックリするような色合いにはできないかもですけど(苦笑)。試合になったら、メチャクチャでかくなるとか。無理に戻そうとは思わないですけど、しっかりリカバリーはします。10kg戻っても動けると思うので」 ──今後、フェザー級で戦いたい選手は? 「今回まずやってみてからですね。一度、ブラジル人選手との試合が流れた時にライトに戻そうかと思いましたけど、今回、ISAO選手とのお話をいただいたので、これは行くしかないと思い、フェザーでやろうと思いました。でも、まとりあえず一度やってみてからですね。  強い選手はたくさんいるのに、どうしていきなり僕がISAO選手とやれるんだと思っている人も多いと思うので、フェザーで誰々とやりたいなんて自分からは言えないです。  コロナで練習できない時もありましたけど、ただただ試合をするために準備してきました。試合が無くなるなら、無くなるなくで仕方ないですし、このご時世ですから。でも、気持ちが揺らぐことはなかったですね。お客さんも、リスクを背負って会場に見に来てくれるわけですから、面白い試合、みんなが納得する試合をしたいですね」 ──ところで……アキラ選手の喋り方、時々、五味隆典選手に似ていますね。 「そうですか!? やっぱり長年(久我山ラスカルで)一緒にいたんでうつってしまって(笑)。1回、観に来てくれたんですよ、五味さん。チルロニ戦(アキラが判定勝ち)のときに、試合前日に急に、『明日行くから』って。『ぜひ来てください』と。いつか、自分から『タイトルマッチで挑戦するんで観に来てください』と言えるように、次の試合も頑張ります」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント