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3月10日(日)「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会の[スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]で対戦する、玖村修平と金子晃大が公開練習を行った。
今回がK-1初参戦となる金子はK-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ所属。プロキャリア僅か6戦で無敗のままKrushバンタム級王座を獲得。昨年10月には隼也ウィラサクレックをKOし、同級王座の初防衛にも成功した。その後ろ、12月に更なる高みを目指すべくKrushバンタム級王座を返上してスーパー・バンタム級への転向を表明。K-1初出場が“K-1最大のビッグマッチ”「K'FESTA」と大きな期待と注目を集めるプロ無敗のニューカマーだ。
公開練習でのミット打ちで金子はパンチ・蹴り共にスピードとキレのあるところを見せると「コンディションもけっこう良い感じっす」と絶好調だ。「K'FESTA」に向けても「ここのジムの選手がみんな出るんで、実戦ばっかですね」といつもと変わらぬ練習内容で調整。今は出稽古も含めて個性豊かにファイターたちがシルバーウルフに集まり「みんな練習してるんで、自分も練習しようかなって気になります」と刺激を受けているようだ。
今回の玖村戦は“イケメン対決”というプロモーションされているが「試合自体にはそんなに関係ないから、そんなに(意識してない)っすね」と金子。改めて玖村の印象を問われても「試合の映像だけじゃなく、やってみないと分かんないっす」。
玖村は自身の公開練習で「魔裟斗vsブアカーオの1戦目の再現にしたい」とコメントしていたが、金子は「その試合を見たんですけど……どっちがどっちなんですか?」と天然ぶりを発揮。玖村がブアカーオ、魔裟斗さんが金子だと説明されると「2戦目は見たんですけど、1戦目はそんなに覚えてないです。だから自分が勝つイメージですね(笑)。(玖村と)やってみないと分からないですけど、自信はあるんで何でも当たると思う」とポジティブ(?)に語った。
これからのスーパー・バンタム級での戦いについて「今スーパー・バンタム級は盛り上がってるんで(K-1王者・武居由樹やKrush王者・玖村将史とやるのも)面白そうだなと思います」と武居・玖村将との対戦にも興味を覗かせた。
改めてK-1初参戦と「K'FESTA.2」へ向けて「やっぱり倒すのが一番分かりやすいと思うんで、倒そうかなって感じです。3月10日は倒して勝とうと思うんで、皆さん応援よろしくお願いします」と金子。プロ無敗の新星は、「K'FESTA」でビッグインパクトを残すことができるか?
金子晃大「スーパー・バンタム級でも倒せる選手がいるところを見せる。武居由樹選手はチャンピオンなんで倒さないといけない」
──K-1初参戦が決まって、最初にオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「いつもと変わらないっすね。組まれた試合をやるだけなんで、そんなに嬉しいって感じはないですね。K-1でもKrushでもやることは変わらないんで」
――金子選手が格闘技を始めたきっかけはなんですか?
「ちっちゃい頃はずっと水泳をやってて、17歳の時に地元のジムで格闘技を始めました。一般会員としてジムに入ったんですけど、なぜかタイ人の先生にむちゃくちゃ練習させられて、速攻でアマチュアの試合に出させられたんですよ。ヘッドギアもマウスピースも着けたことがないような素人みたいなもんだったのに、なぜかKOで勝っちゃって(笑)。そのあともアマチュアで5試合くらいやったんですけど1回も負けなくて。それでもっと本格的にやろうと思ってシルバーウルフに入りました」
――シルバーウルフを選んだのはインターネットでたまたま見つけたからというのは本当ですか?
「本当っす。ネットで“キックボクシング 強いジム”で検索したら幾つかジムが出てきて、唯一、名前を知ってたのがシルバーウルフだったんですよ。それでシルバーウルフに入りました」
――そのくらいの格闘技の知識がなかったんですね……。
「はい。でもさすがに魔裟斗さんと山本"KID"徳郁さんは名前を知ってました(笑)」
――実際にシルバーウルフで練習するようになってからはいかがでしたか?
「その時は格闘技歴が半年くらいだったんですけど、スパーリングに混ざったら、まあまあパンチが当たったんですよ。それで『ちゃんと練習したら全然イケるわ』と思いました。もちろん当時のプロ選手と練習したらボコボコにされましたけどね」
――シルバーウルフ入門後はK-1アマチュアで実績を積んでKrushでデビュー。Krushではバンタム級王者になり、プロ無敗のままタイトルを返上してK-1に出ることになりました。
「Krushではチャンピオンになりましたけど、もっと強いヤツとやらないと駄目だと思って、ベルトを返上して階級を上げることにしました」
――対戦相手の玖村選手にはどんな印象を持っていますか?
「試合の映像も見たんですけど、俺的には全然パッとしないっていうか……まあ倒さなきゃいけない相手だなと思ってます」
――K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹選手のことは意識していますか?
「武居選手に対して特別な感情はないですけど、やっぱりK-1チャンピオンなんでそこは倒さないといけないっすよね」
――今回初めて金子選手の試合を見る人たちには、自分のどんなところをアピールしたいですか?
「軽量級でも倒せる選手がいるってところを見せたいですね。しっかり重い階級よりインパクトのある試合を見せたいと思います」
――それでは最後に2019年の目標を聞かせてもらえますか?
「今年は全部KOで勝って、K-1のベルトに絡んでいきたいですね。最初に言った通り、K-1でもKrushでもやることは変わらないんで、いつも通りインパクトのあるKOを見せます」(※試合決定時インタビュー)
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玖村修平「弟に勝たなければ武居選手に挑戦できないと言われたらぶっ倒してやるつもりです」
1月31日(木)東京・K-1ジム五反田にて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]で金子晃大と対戦する玖村修平が公開練習を行った。
公開練習では1R1分30秒のミット打ちを行い、得意の蹴りを中心にバックハンドブローも披露した玖村。前回の試合=12月の大阪大会では偶発性のバッティングで負傷し、ノーコンテスト裁定に終わっていた。
「前回の試合で顔は怪我しましたけど、体は元気だったので、1週間ぐらい休んで練習を続けている」という玖村は「今年の4月からチームキングスに移籍してきて、その時からずっと課題としてやっていることを継続的に続けている。仕上がりは順調です」と大阪大会のショックは既に吹っ切れているようだ。
不完全燃焼に終わった大阪大会から3カ月、玖村は「K'FESTA.2」出場し、元Krushバンタム級王者でプロ無敗のままK-1デビューする金子晃大と対戦する。玖村は「相手はスタミナ、手数も多くて前に出てくるタイプで、僕とはタイプが違うので。そこで付き合っちゃったら僕が不利になる。闘牛士のようにかわしながら、攻めるとこで攻めてしっかりしとめたい」と試合展開を予想し「小倉トレーナーと秋元トレーナーが色んな対策を立ててくれて、今はその対策がハマってきているんで、試合でもしっかり使えると思う」とチーム一丸となっての金子攻略に自信を見せる。
さらに金子が(K-1ジム三軒茶屋)シルバーウルフ所属、玖村がムエタイ経験者であることを引き合いに出し「僕がアピールしたいのは蹴り。しっかり蹴って魅せたいと思うし、最初の魔裟斗さんvsブアカーオ(※ブアカーオが蹴りで魔裟斗を翻弄して判定勝ち)を再現できると思う。闘牛士のようにかわして、しっかり仕留めます」と続けた。
またこの一戦は“イケメン対決”としても注目を集めており、玖村自身「そう言ってもらえることで、今までの格闘技の重たいイメージを華やかなイメージに変えられたら、新しい女性のファンの方もついてくれると思う」としたうえで「だからこそ試合で魅せないといけないし、試合でアピールしたいと思います」と試合内容で勝負するつもりだ。
「K'FESTA.2」にはK-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹も出場。玖村は「武居選手は今この階級で1つ2つ頭が抜けている素晴らしい選手だと思う。僕と金子選手と武居選手は3人同い年なので、僕たちの世代でK-1を盛り上げたいし、今回、挑戦者決定戦にふさわしいと思われるぐらいの試合をして、武居選手を振り向かせたい」と武居との対戦を熱望する。
同じ階級で戦う弟の玖村将史も2月のKrushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント決勝の先に武居との挑戦を見据えているが「弟に勝たなければ武居選手に挑戦できないと言われたらぶっ倒してやるつもりです。もしスーパー・バンタム級のトーナメントが行われるなら、その決勝戦で弟と戦えたら良いと思う」と兄弟対決も辞さないも構えだ。
最後に玖村は「今回『K'FESTA.2』という素晴らしい大会に呼んでいただいて、相手も凄く注目されている選手なんで、その選手を倒して、僕が一気にタイトルマッチまで駆け上がろうと思っています」とファンにメッセージ。玖村が金子の無敗記録を終わらせ、王者・武居を振り向かせることができるか?
玖村修平「1年前にテレビで見ていた『K'FESTA』の舞台に気合いが入っている。僕、武居選手、金子選手の世代でK-1を盛り上げたい」
――昨年12月のK-1大阪大会では偶発性のバッティングによる負傷でノーコンテストという残念な結果に終わってしまいました。試合後はどんな心境で過ごしていたのですか?
「僕が大阪から上京する決め手になったのがK-1大阪大会で、Krushのスーパー・バンタム級王座決定トーナメントの出場も諦めて、全てをかけて大阪大会に臨みました。それがバッティングでノーコンテストという形で終わってしまって……悔しいというか、何とも言えない気持ちでした。でも次の日には、もう気持ちは戻ってました。今回、金子選手と試合することになったのですが、実は大阪大会で勝ったら3月に金子晃大選手と戦いたいとアピールしようと思っていて、SNSにも『戦いたい相手がいる』って先に書いてたんですよ。なので『K'FESTA.2』で金子戦のオファーがきた時は願ったり叶ったりでした」
――なぜ金子選手と戦いたいと思っていたのですか?
「僕が初めてKrushに参戦した時にメインイベントでタイトルマッチをしていて、無敗だし、スピード・パワー・テクニック、全て揃っていて強いな、と。あと金子選手とK-1チャンピオンの武居由樹選手と僕は同級生なんです。僕の弟(玖村将史)もそうですけど、今は僕らより若い10代の選手が目立ってますが、その10代の選手じゃなくて、同い年の僕ら3人でK-1を盛り上げたい気持ちはずっと持ってました」
――自分と金子選手が戦ったらどんな試合になるとイメージされていますか?
「僕はK-1 WORLD MAXで魔裟斗さんとブアカーオ選手が戦った時のような、蹴りvsパンチの戦いを見せたいと思います。パンチには付き合わず、どんどん蹴っていきたいですね」
──先ほど名前も挙がったチャンピオンの武居選手も同じ日に試合をしますが、そこも意識していますか?
「もちろん意識してます。金子選手に勝てば良いアピールができるんじゃないかと思うんで、この試合がタイトル挑戦につながる試合になれば良いかなって思ってます」
──さいたまスーパーアリーナのメインアリーナで戦うというところについてはいかがですか?
「去年の『K'FESTA.1』の時は、まだ大阪にいて家で試合を見てたんですよ。まさか1年後に自分がその舞台で戦ってるとは思ってなかったです。もう今からめちゃめちゃ気合入ってます」
──こうして話を聞いていてもK-1というリングへの思い入れを感じます。
「ちっちゃい頃から弟と一緒にずっとK-1を見ていて、苦しい環境の中でもずっと、この舞台に出ると決めてやっていたんで。実際にこのリングに上がることは嬉しいですけど、この舞台で活躍して、チャンピオンになることが僕らの目標です。ここからがスタートだと思います」
――それでは最後に2019年の目標を聞かせてください。
「2019年はもう一気にチャンピオンまで駆け上がって、いずれは弟(玖村将史)と一緒にK-1のタイトルを争えたらいいなと思います」