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【RISE】那須川天心が練習後にオンライン合同取材「近年まれに見るくらい調子が悪かった」笠原の挑戦はメイウェザーと戦った自分と重ね合わせる

2020/06/27 09:06
【RISE】那須川天心が練習後にオンライン合同取材「近年まれに見るくらい調子が悪かった」笠原の挑戦はメイウェザーと戦った自分と重ね合わせる

「疲労が溜まりすぎている感じがあった」というほど追い込んでいる那須川 (C)RISE

 2020年7月12日(日)にABEMAにて独占生中継される、RISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』で、シュートボクシング日本フェザー級1位・笠原友希(シーザージム)との対戦が決定した那須川天心(TARGET/Cygames)が、6月27日(土)にオンライン合同取材を行った。


 練習が終わった直後だという那須川は「今日は流れ的にはいつもの感じ。ミットをやって土曜日なので追い込みめの練習をやりました。今日はいつもより調子が悪かったですね。いい日悪い日があるんですが、近年まれに見るくらい調子が悪かった。まあ、そういう日もあっていいのかなって思います。疲労が溜まりすぎている感じはありました」と、かなり調子が悪かったことを包み隠さず告白。

 対戦する笠原については「印象は手足が長い。身長も10cm以上デカいですよね。いいなぁ、僕もそんなに身長があったら何ができただろうなって考えました。あとは気持ちが強いと思いましたね。20歳になる前で、まだ怖さを知らないなって。だからこそ強みを持っているよねって感覚があります」との印象を語る。


 笠原が「那須川選手の不得意なところをもう見つけているので付け入る隙はあります」と発言していることを聞かれると、「もう全然、それは何とも思ってないですよ。今までそう言ってきた選手は何十人もいて、その中で穴を突けなかったわけで。僕も日々進化しているので、過去の動画を見てそこが穴なのかと言えばそんなことはない。自粛期間にやってきたことをみなさんがお楽しみになると思います」と、過去のデータは参考にならないと一蹴した。

 2001年6月3日生まれで19歳の笠原は、1998年8月18日生まれで21歳の“神童”那須川天心より2歳年下。那須川にとって、プロで初めての年下の対戦相手となる。


「20歳になる年ですよね。僕も20歳の時にメイウェザーと戦うチャレンジをしたので、今回は逆の立場ですね。迎え撃つつもりはないけれど、(笠原にとって)今後のためにも活きてくれればいいなと思います。気は抜いてないですし、一瞬で終わる可能性も全然あるので、そこはいつも通りに試合をするだけですね。感覚的にですよ」


 本人もSNSで触れたが、ラクな相手を選んだのではないかとの声には「言う人は僕がどれだけ強い選手とやっても言う。そういう人を否定するつもりはないですね。いろいろな意見があっていいと思います。そういう意味ではつかみはOKですね」と全く気にせず、笠原のことは「強敵だと思います。リストの中で一番強い相手は誰ですかと伊藤(隆=RISE代表)さんに聞いたら、笠原選手だと言われたのでそれでお願いしますと言いました。若さもそうだし、勢いもある。まだ負けをそこまで知らないので、全然いいと思います。怖いもの知らずじゃないですか。今後も格闘技界を引っ張っていける選手になれるかもしれない。でもそこは、しっかり差を見せるというところはあります」と、笠原を“強敵”だと認識していると話す。


 また、他の応募に関しては「本人なのか本人じゃないのか分からない選手もいました。多分、本人じゃないと思いました。外国人からも来ていましたが、日本に来れないだろうって」ということもあったようだが、「(笠原は)こういうタイミングでも俺がやるって思ってくれたと思うので、若いなって思いました。格闘家だよなって笠原選手のことを思いました」と、応募してきた勇気を称えた。

 笠原がサウスポーであることには「問題ないですよ。TEPPENは7割以上がサウスポーなので。白鳥大珠という素晴らしいパートナーもいます。高身長でスピードも速くて、バチバチやっています」と問題ないとする。


(写真)サウスポー対策は同日に試合をする白鳥(左)とも積んでいるという

 また、初の無観客試合については「凄い楽しみなんですよね。次の週もRISEがあるじゃないですか。そこにはお客さんが入るじゃないですか、だからラッキーだと思いましたね。マジで。僕は一生、無観客でやらないと思うんですよ。だからなんかしようと思います。どんなことができるのかなって。しばらく無観客でやるのが続くと思っていたら1回だけなので、その1回を引き当てるのが持っているなって」と、最初で最後の無観客試合を経験できることに楽しみを感じているようだ。


「こればっかりはやってみないと分からない部分が正直大きい。初めてだし。格闘技ってお客さんと一緒に作るものだと思っていたので、お客さんがいない中でやってとなると、またスタイル的に変わってくると思うんですよね。変わりたくないなとは思いますが、集中するしかないと思いますね」と、いつもの自分とは違うようになるかもしれないとも。


(写真)取材はオンラインにて合同で行われた

 そして最後に「(世の中が)ちょこちょこ動き始めていると思うので、こいつ元気でやっているんだって思ってもらえれば嬉しいです。動き出しの時間だし、やっていいのかと思う人も多いと思いますが、その中でやることによって僕の後の人たちが試合をしていいんだと思ってもらえるのが必要。あと、僕が試合をしてみんながどう思うかを逆に聞きたいです」と、今の時期に試合をやる意味を問いたいと語った。

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