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レポート

【TTF】北斗旗全日本王者・岩﨑大河が判定勝ち、山本“KID”徳郁の弟子スソンが秒殺TKO勝利!

2020/06/27 10:06
 2020年6月27日(土)19時から、「無観客大会」として「TTF CHALLENGE 08」が、チケットぴあの「PIA LIVE STREAM」にて有料生配信された。  メインでは、大道塾から2017年の北斗旗全日本空道体力別選手権の最重量級(身体指数260以上)優勝の岩﨑大河がMMAに初挑戦。米国のヒカルド・サープリスのパンチに苦しみながらも左右の蹴りで反撃、さらにケージレスリングでドミネートし、判定勝利した。 ▼第8試合 メインイベント ミドル級 93kg以下契約×ヒカルド・サープリス(TRIBE TOKYO M.M.A)[判定0-3] ※18-20×3〇岩崎大河(大道塾)  育成大会「TTF CHALLENGE 08」のメインで大型新人がMMAデビュー。大道塾から、2017年の北斗旗全日本空道体力別選手権の最重量級(身体指数260以上)優勝の岩﨑大河がMMAに初挑戦する。今回は「無観客」のスモールケージでの戦いのため、得意の蹴りをどこまで効果的に出せるか。  対する米国出身のヒカルド・スープリス(TRIBE TOKYO M.M.A)は、フロリダ開催の「Fight Time」でプロMMA1勝2敗の戦績を持つ33歳の元軍人。2012年の前戦から8年のブランクがあるものの、アーミー時代に鍛えた身体と、オーソドックス構えからリーチを生かした長いジャブなど鋭い打撃を武器としている。日本人と結婚した事を機に日本に移住、TRIBE TOKYO M.M.Aに入会し、日々トレーニングを重ね再デビューに至った。  1R、岩﨑のセコンドは北岡悟。岩﨑の蹴り足を掴むサープリスは左を当てダブルレッグテイクダウン。しかしスイッチから立つ岩﨑は小外がけテイクダウンからマウント。サープリスもマウント返し立ち上がるが、岩﨑はボディロックからテイクダウン。サープリスが立ち上がったところで1Rが終了。  2R、サープリスのパンチの圧力に、オーソドックス構えから左の蹴りを当てる岩崎。後ろ蹴りを見せて右で差して小外がけでテイクダウン。立つサープリスに右ハイ、バックテイクし、両足はかけずにコントロール。スタンドでは左フックをもらう岩﨑だが金網に詰めてのヒザ蹴り、離れ際に打撃もまとめてゴング。サープリスのパンチで右目下を腫らした岩﨑だが、セコンドの北岡悟ばりのドミネートで判定3-0(20-18)で勝利した。  試合後、岩﨑は「自分的にはもっとやれるかと思ったのですが、これが今の僕の実力です。もっと練習してもっと強い相手に勝っていきたいと思います」とマイクで語った。  大道塾所属のままMMA初戦で意外な組みの強さを見せた北斗旗王者はMMAのミドル級でどんな進化を見せて行くか。 ▼第7試合 セミファイナル ライト級 77.1kg以下契約○Max The Body(BRAVE)[2R 0分14秒 TKO] ※村岡の左の蹴りを掴んで左ST→パウンド×村岡倫行(トライデントジム)  ONE Championship同様に1階級上の体重が設定される今大会では、MMA7勝5敗のマックス・ザ・ボディ(BRAVE)がライト級(※77.1kg)で参戦。アマチュア修斗出身の村岡倫行(トライデントジム)と対戦する。GRACHAN、ZST、GLADIATOR、DEEP等で活躍するマックス・ザ・ボディは、ZST王者の小金翔と判定まで持ち込む実力者。対する村岡はトライデントジムで椿飛鳥と練習を積み、2018年&2019年・全日本アマチュア修斗ではウェルター級に出場している。 1R、ともにオーソドックス構え。村岡の左右の蹴りにマックスはダブルレッグテイクダウンでサイド奪い鉄槌。パウンド。 2R、左アッパー突くマックスは、村岡の左の蹴りを掴んで左ストレートでダウン奪いパウンドアウト。 ▼第6試合 バンタム級 65.8kg以下契約 〇MG眞介(パラエストラ東大阪)[1R 1分49秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×前川大輔(総合格闘技道場コブラ会)  MG眞介(パラエストラ東大阪)と対戦予定だった三好涼太(総合格闘技道場CROWN)が練習中の怪我(※角膜剥離による視力低下)によるドクターストップとなり欠場、変わってMG眞介と同じ大阪から、前川大輔(総合格闘技道場コブラ会)の参戦が決定した。  コブラ会の前川はかねてより「TTF CHALLENGE」に参戦希望しており、今回急遽出場のチャンスが訪れた。MMA4勝6敗2分で「JML Kansai」を経て、プロではDemolition、修斗BORDER、DEEP大阪、BORDER、GLADIATOR等に参戦。2019年は1月に青柳洸志に判定負けも5月にガッツ天斗にスプリット判定勝ち、9月に藤川智史に1R KO勝ちを収めている。  対するパラエストラ東大阪のMG眞介は、MMA4勝2敗。豊富なアマチュア経験から、プロでもDEEP、PANCRASEの大阪大会に出場し、2020年2月には「PANCRASE312」で東京進出。パラエストラ八戸の上野惇平に1R KO勝ちしているストライカーだ。  ともに大阪を拠点とするが、大会は「PIA LIVE STREAM」で配信されるため、関西のファンや関係者も視聴が可能となる今大会で、MG眞介と前川はどんな戦いを見せるか。 1R、ともにオーソドックス構え。強い右ハイをガード上に当てる眞介。さらにダブルアンダーフックで詰めるが離れた前川は打ち合いに。右フックを強振するが、その打ち終わりに眞介が右ストレートでダウン奪いパウンドTKO。 [nextpage] ▼第5試合 バンタム級 65.8kg以下契約×真人ガーZ(マシン会)[1R 0分28秒 TKO]〇スソン(KRAZY BEE)   バンタム級で、ABEMA『格闘代理戦争』に山本“KID”徳郁推薦として出場したスソン(KRAZY BEE)がプロMMAデビュー。ITF系「世界Jrテコンドー選手権大会U18組手-63kg級ベスト8」の実績を持つスソンは、KRAZY BEE所属として、打撃を軸としたMMAでプロ初陣の勝利を狙う。  対するグレート真人ガー(マシン会)はサウスポー構えのグラップラー。DEEP埼玉、Fighting NEXUSで2敗とまだ勝ち星に恵まれておらず、テコンドー界の大物相手に金星を挙げることができるか。  1R、オーソドックス構えのスソンにサウスポー構えの真人ガー。遠間からシングルレッグで前足に飛び込む真人ガーを切るスソンがパウンド。ガードを取る真人ガーにいったん体を離したスソンに、再び足を手繰りに行く真人ガー。切って亀になったところに右を突き上げたスソン、真人ガーが仰向けになったところにパウンドで28秒、スソンが秒殺勝利した。 ▼第4試合 ミドル級 93kg以下契約×関野大成(三河幕府)[2R 1分08秒 TKO] ※パウンド○泰斗(真月流/高本道場) 1R、オーソドのックス構えから前足に左右ローは泰斗。サウスポー構え関野は大外刈テイクダウンから鉄槌連打。泰斗はスタミナ苦しい 2R、詰める泰斗に狩野は払い腰狙うも潰した泰斗がマウント奪いパウンド。レフェリーが間に入りTKO勝利した。 ▼第3試合 フェザー級 70.3kg以下契約×石井巧太郎(マルワジム)[2R 2分49秒 ノーアームギロチンチョーク]○狩野 優(TRIBE TOKYO M.M.A) 1R、石井の右ハイに崩れる狩野。しかし右ヒザでダウン奪う狩野はサウスポー構えから左ストレートを当て、左右のラッシュに石井が下がる場面も。 2R、石井のダブルレッグに狩野はスタンドのままハイエルボーのギロチンチョークで極めると、石井が失神。 ▼第2試合 フライ級 61.2kg以下契約×大竹 陽(ハガネジム)[1R 2分49秒 リアネイキドチョーク]○川北昴生(TRIBE TOKYO M.M.A) ※サウスポー構えの大竹にオーソドックス構えからダブルレッグテイクダウンは川北。立ち上がる大竹はがぶりからギロチン狙い。シングルレッグ狙う大竹のバックまわり、リアネイキドチョークでタップ奪った。 ▼第1試合 フライ級 61.2kg以下契約 ○御代川敏志(フリー)[1R 3分56秒 リアネイキドチョーク]×谷村愛翔(P's lab札幌)  BOUTやRISE NORTHに出場し、キックボクシング2勝1敗1分(2KO)の実績を持つ札幌の現役高校生の谷村愛翔(P's lab札幌)もMMAデビュー。札幌フリーファイト、パンクラス札幌等、アマチュアMMAで経験を積む谷村は、先輩の後藤丈治の教えも受け、今回のプロデビュー戦に臨む。対するはフリーとして出直しを図る御代川敏志。2017年10月の「TTF Challenge 07」で一本勝ち後のPANCRASEでは3勝3敗と五分の御代川は、ルーキー谷村にとってはチャレンジングな相手となる。 ※スタンドバックテイクから背中についてリアネイキドチョーク。最後は御法川が後方に引き込み極めて、谷村は失神。 ※ジャッジは青木真也、大沢ケンジ、水垣偉弥が務めた。 ◆大沢ケンジ「大成功、気持ちの見える大会でした。また期待します」 ◆青木真也「しょっぱい試合させたら俺に勝るものない(笑)。岩﨑選手、相変わらずしょっぱい。どうせならクローズドガードにずっと入れたらいい塩梅でした」 ◆水垣偉弥「引退したんですけど、今日これからの選手を見て、若返りたいなと。こういうご時世で、裏方の方々のMMAに対する熱量を感じて、MMA、いけるなと。その仲間に入れていただいて嬉しく思います。頑張りましょう」 解説・仙三(パラエストラ松戸)、実況・市川勝也
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