「篠原は自分と戦うことで恐怖を感じることになるだろう」と予告するゴンナパー
2020年6月28日(日)東京・新宿FACE『Krush.113』で、3度目の防衛戦を行うKrushライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。今年1月には横山巧に勝利して2度目の防衛に成功している。今回は篠原悠人(DURGA)の挑戦を受けての3度目の防衛戦。戦績は106勝(22KO)29敗3分。
次の試合でマットに沈んでいるのは篠原の方だよ
──「Krush.110」1.25後楽園での横山巧戦は約10カ月ぶりの試合でした。あの試合を振り返っていただけますか?
「長く休んでいた割りには良い試合が出来たと思う」
──久しぶりに試合をして「試合勘が戻ってきた」や「試合を重ねれば良い動きが取り戻せる」という手応えはありましたか?
「もちろん、そうだね。横山戦で試合勘を取り戻せたと思うし、試合することに関して問題はなくなったと思っている。1月の試合はどうしても以前と比べて動きが遅かったと思うし、身体も試合をするうえで充分には戻っていないという感覚の中で戦っていた。その中で自分として良い試合が出来たかなと思っているだけで、次の試合ではもっともっといい動きができると思っている」
(写真)篠原には2018年12月に秒殺KO負けを喫している
──今大会では篠原選手との防衛戦となりました。ゴンナパー選手にとっては防衛戦であると同時にリベンジマッチでもありますが、オファーを受けた時はどんな心境でしたか?
「やはり自分としてもリベンジする機会が巡ってきて、すごく嬉しく思っている。前回(2018年12月K-1大阪大会)は本当に自分のミスというか油断があって負けてしまった。自分の方が経験も上回っているというところでちょっとした心の隙があったのだと思う。でも今回は前回の自分とは違う。絶対に勝てる練習をして試合に臨みたいと思う」
──実は前回の篠原戦の直前にお父さんが体調を崩されて、試合に集中するのが難しかったのかなと思いました。もちろんゴンナパー選手は言い訳はしないと思いますが、どんな心境で戦っていたのですか?
「確かにあの時は試合直前にタイに住んでいる父が倒れて、どんな状況なのか心配している中で戦った部分はある。今、父は天国にいて、天国から自分のことを見守ってくれていると思うし、今は自分が残された家族を守らなければいけない立場になった。だから次の試合で篠原にリベンジして、天国の父にも自分の強いところを見せたいと思う」
──対戦カード発表会見でも話していた通り、篠原選手にリベンジ&Krushのベルトを防衛して、いずれはK-1のベルトを獲りにいくことが次の目標になりそうですか?
「まさにその通り。自分はそのためにまた日本に戻ってきたんだ。Krushのベルトを防衛できたら、次はK-1チャンピオンを目指したいと思う」
──篠原選手は前回に続いてゴンナパー選手のパンチや蹴りにカウンターを狙ってくると思いますが、ゴンナパー選手はどう戦おうと思っていますか?
「二度と前回のようなパンチをもらわないように練習をしているし、パンチをもらわないための試合のプランも考えている。きっと篠原は自分と戦うことで恐怖を感じることになるだろうね」
──ゴンナパー選手は100戦以上戦っていますが、過去に同じ相手に連敗したことはあるのですか?
「一回もないね。だから次の試合でマットに沈んでいるのは篠原の方だよ」