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コラム

【2002年6月の格闘技】ドン・フライvs高山善廣、伝説の殴り合いに観客大熱狂

2020/06/17 12:06
 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去6月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。第32回目は2002年6月23日、さいたまスーパーアリーナで開催された『PRIDE.21』より、いまだ語り継がれるドン・フライ(アメリカ)vs高山善廣(フリー)の大熱闘。  当初フライはマーク・コールマンと対戦する予定だったが、コールマンが怪我により欠場。10日前にピンチヒッターとしてオファーを受けた高山がフライと対戦することになった。  フライは初期UFCのトーナメントで2度優勝するなど活躍、プロレスラーとして来日して新日本プロレスでアントニオ猪木の引退試合の相手を務めるなどしたが、2001年9月にPRIDEでMMAに本格復帰。ギルバート・アイブル、シリル・アビディ、ケン・シャムロックに3連勝で高山戦を迎えた。  対する高山は2001年5月の藤田和之戦からPRIDEに参戦し、同年12月にはセーム・シュルトに敗れて連敗中。  コールを受けた両者はレフェリーチェックで近付くと顔と顔を寄せてのにらみ合い。まばたきもしないでバチバチに火花を散らせる両者に場内がドッと沸く。  1R、高山がジャブを放つと同時にフライがワンツーを打ち、そのまま打ち合いに突入。高山が首相撲からのヒザ蹴りに持ち込むが、フライがパンチを打ち続けると両者片手でクリンチしての殴り合いに。今でも語り継がれる伝説の名シーンだ。  場内は拍手と大歓声に包まれ、両者一歩も退かないコーナーでの殴り合いは続く。高山は首相撲からのヒザ蹴りに持ち込むが、フライはパンチを放ち続ける。すると高山も再び打ち合う。  さすがに両者疲れたか、脇を差し合っての小休止。高山が投げをうってテイクダウンし、頭部へヒザ蹴りを放つがフライはすぐに立ち上がり、またも両者片手でクリンチしながらの殴り合いに。クリンチを解除しても両者は離れず、その場で左右フックを打ち合う。もはや両者とも顔が腫れあがり、真っ赤だ。フライは流血もしている。  場内のどよめきが止まない中、組み合ったままの両者は小休止を挟み、フライがアッパーを放つと高山はヒザ蹴り。やはり準備不足か高山の消耗が激しく、次第にフライの左右フックに打たれる場面が目立ち始める。それでも高山はヒザ蹴りで反撃。  ブレイクがかかり、左目が大きく腫れた高山にドクターチェック。再開すると「どっちも頑張れ」とばかりに大歓声と拍手が沸き起こり、歩み寄った両者はリング中央でのパンチの打ち合い。高山はヒザ蹴りを連打、フライは左右フックとアッパー。  フロントスープレックスで投げようとした高山だったが、フライが浴びせ倒してそのまま上になり、マウントポジションを奪う。強烈なパウンドが鈍い音をたてて高山の顔面に叩き込まれ、高山は防戦一方に。レフェリーがストップに入り、フライが1R6分10秒、TKO勝ちした。  両者は抱き合って健闘を称え合い、高山はフライの手を高く上げた。マイクを持ったフライは「ドウモアリガトウ。高山さん、アリガトウ。また会いましょう。ウチに帰って子育てに励みたいと思います」と告げ、拍手を浴びてリングから降りた。
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