韓国から近況を伝えてくれたパク・シウ。前澤とのタイトルマッチへ向けてさらなる牙を研ぐ
2020年5月6日(水・祝)東京・後楽園ホール『DEEP JEWELS 29』で、王者・前澤智(リバーサルジム 立川 ALPHA)とのDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチが決まっていたパク・シウ(韓国/TEAM MAD)だが、新型コロナウイルスの影響で大会の開催が中止となった。
シウはテコンドーをバックボーンにMMAやキックボクシングでも活躍。キム・ドンヒョンやハム・ソヒなどのMMAトップファイターが所属するTEAM MADの一員。日本勢とは2018年5月に『GRACHAN 35』で沙弥子に判定負けも8月の『DEEP 85』ではパンチ&ロー、ヒザ蹴り、左ミドルで富松恵美に大差の判定勝ち、2019年12月には青野ひかるをTKOでマットに沈めている。また、キックボクシングでは伊藤紗弥、紅絹、ぱんちゃん璃奈らとも対戦経験あり。
韓国も新型コロナウイルスの影響があるが、シウは「バイトをしながら楽しい運動をしていて私の不足している部分を練習しています。週末や身体の調子が悪いときは休憩もしながら楽しく過ごしています」と、元気で過ごしているとのこと。
練習環境は「私は試合がある時も試合のない時も1日の練習の仕方はほとんど同じで3部練習をしています。強度の差がありますが、大きく変わることはありません。ただし、今はコロナウイルスの影響が続いていて2月から4月までは自主トレやパートナー(山本聖悟選手)と一緒に練習したりして気をつけていました。現在は韓国のコロナウイルスの収束が早くTEAMでの練習もできています」と、チームでの練習も再開しているという。
タイトルマッチが延びたことにより「パンチの強化をたくさんして、基本を徹底的に見直しました。打撃の繋ぎ技の向上に主に取り組み、グラウンドや組みでも優勢に進められるように考えて練習する事を意識しました」と、さらに自分を磨き上げた。
「否定的に考えると、とても息苦しくて窮屈なことでしたから私は肯定的に考えました。この期間に私の不足な部分を改善できると思って、試合はないですが心は落ち込んでいません。しかし、試合が決まってモチベーションがもっとあったらと良いと思います」とプラスに考えている。
試合ができず、練習もままならなかったこの期間、シウはこんなことを考えたとする。
「生きてきて、こういったことは初めてのことであり、映画のような出来事です。これもまた時間が解決すると信じて、これ以上広がらない事と平穏な国に戻ってほしいと願っています。また、この時期が悪いことではないとも思います。人々がとても余裕なく生きていて、神様が余裕を持って自分を見つめ直して暮らせ、とこのような時間を与えたような気がしますね。今、この時間が無駄にならないように日々を過ごしたら意味のある時間になりそうです」
最後にシウは「皆さんこんにちは。今、日本で試合をプレーしているコリアンファイターのパク・シウ です。私はまだ新人ファイターで私を知らない方が多いですが、これからもたくさんの試合をして私の活躍をお見せ致します。 今コロナのためにすべての国が厳しい状況ですが、一緒に頑張りましょう! ガンバッテクダサイ」と、日本のファンへメッセージを送った。