2020年5月6日(水・祝)東京・後楽園ホール『DEEP 95 IMPACT』で、王者しなしさとこ(フリー)への挑戦が決まっていた“沖縄ガンジュ―娘”にっせー(フリー)。
にっせーは沖縄在住で、2018年9月のDEEP JEWELSアマチュア大会に出場。この試合での活躍が佐伯繁DEEP代表の目に留まり、「すぐにでもプロに上げたい」との高評価を得て2019年3月の後楽園ホール大会でプロデビュー戦。同じくデビュー戦となるKOTORIとの再戦となり、敗れはしたものの好試合を展開した。9月大会では山崎桃子を腕十字で破り、プロ初勝利を飾ると、プロ3戦目にして女王しなしとの対戦が組まれた。
(写真)昨年12月、しなしをパウンドでTKOに仕留める大番狂わせを演じたにっせー この試合でにっせーは、寝技に持ち込もうとしたしなしにパウンドを見舞い、1R1分51秒、TKO勝ちという大番狂わせを演じた。しなしが敗れたのは2017年3月以来、日本人選手に敗れたのは実に11年ぶりだった。5月はタイトルを懸けての再戦となるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で大会開催が中止となってしまった。
現在、にっせーは「格闘技に専念できるよう仕事を変えて、午前中は仕事、午後はトレーニング、夜に練習しています」と格闘技中心の1日を過ごしている。
所属ジムが閉鎖してしまうという悲劇があり、「基本的には市民体育館など、場所を借りて練習をしています。自粛期間中は公共の施設を使えなかったので、トレーニングをメインで行って、今はガッツリ練習を再開しています」と、厳しい環境にありながらも練習はしっかりできているという。
「自粛期間中に他の選手に差がつけられるよう、得意なところを強化して苦手なところを減らせるよう、師匠とトレーナーの方と相談しながら練習しました。あと、前回の試合の時に計量前日に病院に行ったりして大変だったので、減量を上手くできるよう栄養管理と食事管理を始めました」と、意識も高い。
試合がないこの期間はどのような想いで過ごしてきたのだろうか。その問いには「試合が決まっていないので今もそうですが、モチベーションの維持が難しいです。いつでもオファーに応えられるように準備しているので早く決まって欲しいです(笑)」と、試合に飢えている。
また、この自粛期間に考えていたことを聞くと「とにかくベルトを獲るために、しなし選手に勝つにはどうしたらいいのかずーっと考えていました」とどん欲だ。
最後に、「いつも応援ありがとうございます。試合会場で会えるようになる事を楽しみにしています。面白い試合をするので、ぜひ応援よろしくお願いします。いちゃりばちょーでー!(一度会えば、皆兄弟)」とファンへメッセージを送った。