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【修斗】“暫定王者”岡田遼「無観客で初めてセコンドの指示を聴きながら試合ができた」× ONE参戦中の“正規”王者・佐藤将光「想像以上のパフォーマンス。岡田選手は強い」

2020/06/01 10:06
【修斗】“暫定王者”岡田遼「無観客で初めてセコンドの指示を聴きながら試合ができた」× ONE参戦中の“正規”王者・佐藤将光「想像以上のパフォーマンス。岡田選手は強い」

(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN/GONG KAKUTOGI

 2020年5月31日「プロフェッショナル修斗公式戦 Supported by ONE Championship」が、無観客の「ABEMA」テレビマッチとして行われた。

 メインイベントでは「世界バンタム級暫定王者決定戦」として、環太平洋王者の岡田遼と2019年の修斗MVPとベストバウトの2冠に輝いたレスリング元日本代表の倉本一真が対戦。倉本の投げを完封した岡田が2R、打撃で攻勢に立ち、最後は左フックでKO勝利を飾った。

 念願のベルトを手にした岡田は大会後の囲みインタビューで、「長年の夢だったので、感無量です。強くてかっこいい、修斗のチャンピオンになりたい」と抱負を語ると、無観客のなかで行った試合について、「自分の試合はいつも(応援団の)大歓声でセコンドの声は聞こえない。こんなにセコンドの指示を聴きながら試合ができたのはキャリアで初めて。冷静に指示を聴きながら動けたので、良かったです」と、好影響もあったことを語った。

 ABEMA放送で解説を務めた前ONEライト級世界王者の青木真也は、「チャンピオンはメインを締めれること。(岡田は)チャンピオンだなと思いました」と、試合後のマイクで“修斗愛”を叫んだ岡田を称えた。

 プロ修斗公式戦としては、2カ月月ぶりの大会開催。

 現在ONE Championshipに参戦中の修斗同級世界(正規)王者の佐藤将光は、大会翌日のメール取材で、自身が鎬を削って来たマットの復活に、「大変な状況のなかで興行をやってもらえたことに、修斗の選手やファンへの愛を感じました。同じ熱量で選手としてやっていきたいと影響受けました」と、“一歩を踏み出した”ホームに刺激を受けたという。

 また、岡田が戴冠したメインについて、「両選手ともに想像以上のパフォーマンスで戦前の自分の予想と全然違う展開で驚きました。技術的にも精神的にも高い試合で興奮しました」と、予想外の展開だったことを明かすと、「暫定」王者となった岡田に対し「岡田選手は強い。そしてあれだけのプレッシャーがある試合のあとにあのマイクは素晴らしいですね。それとともに自分がベルト持っていながらなかなか試合ができない状況にあることに罪悪感を感じてしまいました。すべて受け止めて頑張っていこうと思います」と、岡田の強さを認め、同時に簡単には防衛戦が出来ないもどかしさを語った。サステインの坂本一弘代表は、バンタム級王座統一戦のプランを語っており、ONEでの日程とどのように調整するか。

 同大会では、そのほかの注目の試合として、青木真也による「AOKI PROJECT提供マッチ」で、世羅智茂と岩本健汰がグラップリングマッチを行い、判定無しのドロー決着。修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝の2試合は、インフィニティリーグ2019優勝者の杉本恵とベテラン強豪の黒部三奈がそれぞれ勝利し、7月の決勝へと駒を進めた。同大会の模様は、ABEMAビデオにて1週間、無料で視聴することが可能だ。

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