自分の試合以外のベストバウトに、打ち合いではなくテクニカルな試合を選んだ木村 (C)K-1
K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)が、K-1 JAPAN GROUPの公式YouTubeチャンネル企画『○○が選ぶ他選手ベストバウト』に登場。
これはファイターが自分の試合以外のベストバウトを選ぶというもので、毎回ファイターたちが独自の視点でベストバウトを選んでいる。今回、木村が選んだのは2012年11月10日に行われた、Krush YOUTH GP 2012 -63kg決勝戦の卜部功也vs東本央貴。この2人、現在は同じK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属だが、この時は東本が別のジム所属だった。
(写真)卜部のドSっぷりに思わず笑みがこぼれる木村
木村がこの試合を選んだ理由は「功也君はこの前に3回連続トーナメント決勝で負けた屈辱を味わっている。今ではあんなにタイトルをいっぱい持っている功也君が、タイトルを取り逃がしてばっかりいる時に初めてタイトルを獲得したストーリー性」ということに加えて、「功也君の技術的な、多彩な技で同じ個所を攻める」テクニックに注目。木村自身のファイトスタイルからして激しい打ち合いの試合を選ぶかと思われたが、テクニカルな視点で選んだようだ。
確かに卜部は東本のパンチに合わせた右ミドル(両者ともサウスポー)、前蹴り、ヒザ蹴り、パンチと全ての技で同じ個所を徹底的に攻めている。この容赦ない非情なボディ攻めが木村は芸術的で好きなのだと言う。
試合は3R1分27秒、KOで決着がつくが、木村は映像の途中で一方的に攻める卜部を見て「ここから3Rまでいかせたんだよ。ひどいヤツですよ。自分が有利な時間を少しでも長く味わいたいんですよ。そういう性格なんですよ(笑)」と、卜部の“ドS”な性格を指摘していた。