川尻(右)の猛攻に崩れ落ちるタクミ
1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去5月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。38回目は2003年5月30日、東京・北沢タウンホールで行われたプロフェッショナル修斗『Shooter's Dream II』のメインイベントで行われた川尻達也(総合格闘技TOPS)vsタクミ(パレストラ大阪)。
2000年4月12日にプロデビューした川尻は1R2分44秒、同じくデビュー戦のタクミにリアネイキドチョークで一本負け。このデビュー戦に敗れたことで川尻は一念発起し、試合には出ず1年間かけて肉体改造を行った。
2001年4月の再起戦こそドローだったものの、3戦目からは連勝街道を突っ走り、2002年12月にビトー・"シャオリン"・ヒベイロに敗れるまで7連勝。その内6試合が一本・KO勝ちだった。
タクミとの再戦はヒベイロに敗れた約半年後の2003年5月30日。デビュー戦から3年後の再戦に。会場も同じ北沢タウンホールだった。
1R開始から前へ出ていく川尻は積極的にパンチを放ち、タクミのカウンターをもらっても全く怯まない。タクミをコーナーへ追い詰めると左ストレートでダウンを奪い、タクミが立ち上がると再び打撃で前へ出ていく。
コーナーでの差し合いとなっても、川尻はタクミを突き放して打撃戦を望み、タクミも打ち合いに応じたが川尻の右ストレートがカウンターでヒットし、2度目のダウン。何とか立ち上がったタクミだが、攻撃の手を休めない川尻がロープを背にしたタクミに右ストレートを叩き込み、3度目のダウンでレフェリーがストップ。1R3分44秒、TKO勝ちでリベンジに成功した。
川尻は「あの試合(デビュー戦)に負けたから今の自分がいます」と、タクミに敗れたことが成長につながったと語った。
この試合から17年後の2020年5月30日、川尻は茨城県つくば市並木に自分のジム『FIGHT BOX FITNESS』をオープン。「プロを目指し格闘技の練習をするジムではなく、キックボクシングや格闘技式のフィジカルトレーニングというツールを使って運動をする場所を作りたい」とのコンセプトで、格闘技の楽しさを広めていく。
オープン初日。
— 川尻達也tatsuya kawajiri (@CRUSHER_MMA) May 30, 2020
たくさんのお花ありがとうございます!!!
最初のクラスから4人満員で始まりました。
女性の入会や見学もあり。
次は17:00からの最終クラスが満員でそれまでは予約入ってないので見学・入会お待ちしてま〜す✌ pic.twitter.com/rOgBnY6CSF