（C）RIZIN FF/GONG KAKUTOGI
2020年5月6日19時より、RIZINの公式YouTubeチャンネルにて、『榊原社長に呼び出されました』の第3回が生配信された。同番組を通じてファンは活動自粛を余儀なくされている選手に支援金等を送ることが可能となっている。
「3日連続配信」の初日ゲストとして今回、榊原信行CEOに“呼び出された”のは浜崎朱加（AACC）。同番組で、自宅での筋トレがままならない悩みを明かした浜崎に対し、榊原CEOは、六本木のRIZIN事務所のビル内に『パーソナルRIZINジム』を開設するプランがあることを語った。
榊原CEO「選手たちにプライベートレッスンで稼いでもらおうかと」
新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が続くなか、番組の冒頭で、日々の過ごし方を榊原CEOから問われた浜崎は、「暇でずっと家にいます。犬の散歩と買い物くらいしか外に出なくて。スパーリングはやっていないです」と、現在の自主練習の状況を語り始めた。
「こんなゴールデンウイーク無いですよね。家にいてもジムと違う雰囲気というか……トレーニングを犬が邪魔をしてきたり（苦笑）。公園に散歩に行ったりとかはしていますけど」と、フレンチブルドッグや猫たちがいる自宅で身体を鍛えているという。
所属するAACCは、現在コロナウイルスの影響で休業中のゴールドジム内にあるため、「いまジムは閉まっていて。ほんとうだったら（非常事態宣言が終了予定だった）明日（5月7日から練習に）行くはずだったんですけど、延長になったんで……」と、練習環境が整わない悩みも吐露。
「家でウエイトトレーニングをしますが、ちょっとしたものしかできない。錘を持ったトレーニングはあまりできないので、自分なりにはやっていますが限界はある。この時期にちゃんとやっておかないとな、という気持ちはあります」と焦る気持ちを明かした。
また、試合が出来ないことでファイターとしての収入は途絶えている。RIZIN、Invicta FC、DEEP JEWELSでベルトを巻いた浜崎だが、現在でも仕事を続けており、病院のリハビリテーションセンターへの勤務に「2時間かけて（職場に）電車で行っています。電車はすごく空いていますけど」と、変わったこと・変わらない日常もあることを語った。
榊原CEOから生活資金について訊かれた浜崎は、「困りますね、正直。私はまだいいですけど、格闘技だけで生活している人はほんとうに厳しいかな」と、ファイターの現状を語っている。
浜崎の言葉を受けて榊原CEOは、練習場所と収入の確保が急務の選手に、RIZIN事務所の有効活用を提案した。同じビル内のワンフロアーに、トップファイターによる個別指導のジムを作る案があるという。
「シェアオフィスのようにシェアジムを、六本木のテレ朝通り沿いにあるRIZIN事務所の6階に作ろうかと。『パーソナルRIZINジム』にしようかという案もあります。こんな時期でも（大人数が集まらない）プライベートレッスンはやっているようなので、浜崎選手ら選手たちにプライベートレッスンで稼いでもらおうかなと」
榊原CEOの提案に、「需要は全然あると思います」と答えた浜崎。所属ジムもあるなか、RIZINファイターによる予約制のシェアジムは実現するか。
浜崎がくるみに指導「スクワットはヒザをつま先より前に出さない」
番組内では、RIZINアンバサダーのくるみにスクワットのやり方について指導する場面も見せた浜崎。
ウエイトトレーニングのなかで特に注意しているのは「足の筋肉」だという。「足の筋肉はすぐ落ちてしまいますので、スクワット等をやっています。でも、そんなに重たい錘が使えないので、バーを担いで家では4kgくらいの錘とか、ウォーターバッグで重くするくらいしか出来ませんが、20回を5セットほどやります」
くるみから正しいスクワットの姿勢を問われた浜崎は、「ありがちなのはヒザが前に出てしまうこと。スクワットをするときは、ヒザをつま先より前に出さないようにお尻を突き出す感じで」と、大腿四頭筋やハムストリング、大殿筋などを効果的に鍛えるフォームの重要性を説いた。
両手を前に背筋を伸ばしたくるみのスクワットに「いいですね。何かやっていますか」と名トレーナーぶりを発揮した浜崎に、くるみもキックボクシングのトレーニングを始めたことを明かしている。
室内でのトレーニングについて浜崎は、「主に自重になりますが、腕立てとかも効果はあります。やらない期間が長ければ長いほど、（筋肉を）戻すのは大変なので、続けた方がいいです」と継続することが大事だと語っている。
49kg以下契約となるRIZIN女子スーパーアトム級でシャープな肉体を披露している浜崎だが、バイク好きとしても知られ、ファンの間では“イケメン”だと話題になっている。
浜崎「ジョニーケースは誰もが認めるイケメンですね」
番組内では浜崎が好みのタイプを告白する貴重なシーンも見られた。
視聴者からの質問で「外国人選手も含めてタイプの選手は？」と問われた浜崎は、「あれ、あの……何だっけな」と小声になりながら「ジョ？……ジョニー・ケースさん」と回答。榊原CEOから「ジョニー・ケース、ムチャ、イケメンだもんね」と振られると、頷いて「メチャクチャカッコいいですね。ヤバいです」と笑顔。
続けてくるみから「日本人選手は？」と聞かれると、少し間を置いてから「堀口（恭司）さんとかカッコいいです」と答え、「寡黙な雰囲気が似てる」との声に「保高（幸子）さん（※RIZIN公式カメラマン）に撮影のときにいつもそう言われます」とのエピソードも明かした。
同じ逆輸入ファイターでサムライのような佇まいを持つ両者について、榊原CEOも「2人ともビックマウスは言わず、結果で見せる」と共通点を挙げると、続けて「浜崎選手は生き方、魅せられるよね。ぐっときちゃう。同性のファンの方も多いですよね？」と指摘。浜崎も「そうですね。女の人も多いかもしれないです」と答えている。
番組後のツイートでも「ジョニーケースは誰もが認めるイケメンですね」とあらためて記した浜崎。師匠の藤井惠も「昔から2枚目好きな朱加さま」とツイートで明かすなど、RIZINの2大イケメンの今後が気になるところだが、RIZINライト級トーナメント準決勝でトフィック・ムサエフにTKO負けを喫したケースは、年末でRIZINとの契約を満了。フリーエージェントとなり、米国PFLの2020年シーズンでライト級に参戦することが決まっている。
かつて「RIZIN CONFESSIONS」で自身の恋愛観を「相手に振り回されたくない」と、練習第一であることを語っていた浜崎は、しばらくは「戦いたい相手はいま1人しかいない」というハム・ソヒが持つベルトをパートナーに取り戻すことが最優先となりそうだ。
同番組の次回は、5月7日（木）に扇久保博正（パラエストラ松戸）が登場。最終日の5月8日（金）には佐々木憂流迦（ロンゴ＆ウェイドマンMMA）がゲストとして登場する予定。
