MMA
ニュース

【RIZIN】浜崎朱加「戦いたい相手はいま、1人しかいない」

2020/05/07 06:05
 2020年5月6日19時より、RIZINの公式YouTubeチャンネルにて、『榊原社長に呼び出されました』の第3回が生配信された。同番組を通じてファンは活動自粛を余儀なくされている選手に支援金等を送ることが可能となっている。 「3日連続配信」の初日ゲストとして今回、榊原信行CEOに“呼び出された”のは浜崎朱加(AACC)。前RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎は、同番組で戦いたい相手として、「今は1人しかいないですね。ハム・ソヒとやりたいです」と、年末の防衛戦でベルトを奪われたライバルとの4度目の対戦を希望した。  番組冒頭で、浜崎に現在の練習状況を聞いた榊原CEOは、「次の試合、いつだったらやりますか?」と質問。浜崎は「正直、1カ月半は準備期間が欲しいですね。対人練習が出来ていないし、ブランクが結構あるので。(試合)勘というか、1人(練習)では出来ていないところを補う」と、最短でも6月下旬まで準備する時間が必要と答えた。  浜崎が所属するAACCは、現在コロナウイルスの影響で休業中のゴールドジム内にあるため、距離を空けたマススパーリングさえ出来ていないのが現状だ。浜崎は、「いまジムは閉まっていて。ほんとうだったら(非常事態宣言が終了予定だった)明日(練習に)行くはずだったんですけど、延長になったんで……」と表情を曇らせた。  中止となった4月横浜大会と5月仙台大会で「(浜崎に)出てもらいたいと考えていた」という榊原CEOは、視聴者からの「誰と戦いたい?」の質問を取り上げ浜崎に問うと、浜崎は「いままで(誰と戦いたいというのは)無かったんですけど」と前置きしながら、「やっぱりいまはもう1人しかいない。ハム・ソヒとやりたいです」と、大晦日に敗れたハムへのリヴェンジが最大の目標であることを明かした。  前戦では、初回を右ジャブ、左ストレートを当てた浜崎が、2Rにもハムの右ミドルを掴んでテイクダウン。続けてパウンドを入れたが、下からハムが腕を取り三角絞めに捕え、頭部へのヒジ打ちで浜崎を出血に追い込んでいる。 「1Rで行けると思った?」と聞く榊原CEOに、「思いました。(ジャブ)結構当たってましたね」という浜崎は、勝敗を分けるポイントとなった2Rのハムの攻撃について、「殴ろうと思って突っ込んじゃいました。あれ何回もこう……頭のなかで“何でああしたんだろう?”っていまでも思いますね」と、脳裏に焼き付いて離れないミスだったことを語っている。  その言葉を受けて、榊原CEOは、3月7日にラスベガスで開催された「UFC 248」でのUFC世界女子ストロー級タイトルマッチ、王者ジャン・ウェイリーvs.挑戦者ヨアナ・イェンジェイチックによる5Rの死闘を引き合いに出し、「たまたま現地で生観戦しましたが、女子の試合でもすごく会場が沸いていました。ほぼ打撃戦だったけど、挑戦者の額が大きく腫れ上がるくらい激闘だった。それと比べても、浜崎選手とハムの試合は、あらゆる局面での攻防が見られてレベルが高く内容も濃かった。もう1回観てみたい」と、年末の試合を女子MMAのベストバウトのひとつであると評価し、再戦を実現させる考えであることを語った。  浜崎もジャンとヨアナの試合を「あれ、凄かったです。ヤバかった」と振り返ると、榊原CEOは、「分かりやすくて面白い。それが浜崎朱加選手の弱点なのかなって思うんですよ。ズル賢い選手が勝つ。浜崎選手は賢いけどズルさが無い。戦い方が素直というか。ブラジル人選手なんてズルいですよ(笑)」と、浜崎の戦い方に“マリーシア”が無いと指摘。「ズルさを覚えないと。いまさらですけど……」と苦笑する浜崎に、榊原CEOは「持って生まれたものだから、いまさらズルい人にはなれないと思うよ」とフォローする場面も見られた。 「浜崎朱加vs.ハム・ソヒ 4」の実現はいつになるか。  榊原CEOは、「今週末(5月9日・現地時間)にUFCがフロリダで無観客で開催するんで、それがどんな映像になるのか見ながら、我々も止まってても仕方ない。そろそろ本格的な再開の前に選手たちにも準備してもらって、“早いタイミング”で『無感染者大会』なのか『無観客大会』なのか、こういう時だからこそのチャレンジの大会をやってみようと思ってます。浜崎選手にも出てもらえれば」と出場をオファー。同番組第1回で発表した「100万円×100人限定大会」の企画を含めた早い段階での活動再開を示唆した。  その言葉に「早くやりたいです。ほんとうに。熱い試合を見せたいですね」と呼応し、試合を熱望した浜崎。最後は、ファンに向けて「皆さん、コロナでほんとうに大変な時期だとは思いますが、私たち選手も次の大会に向けて頑張っていきますので、変わらず応援をよろしくお願いします」と、力強い言葉で締めくくった。同番組の次回は、5月7日(木)に扇久保博正(パラエストラ松戸)が登場。最終日の5月8日(金)には佐々木憂流迦(ロンゴ&ウェイドマンMMA)がゲストとして登場する予定だ。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア