(C)ONE Championship
2020年5月31日に東京・後楽園ホールにて開催予定だったプロ修斗公式戦が、新型コロナウイルスの影響により、「協議を重ねた結果、会場を変更し『ABEMAテレビマッチ』として無観客で開催、ABEMAにて生中継される」ことが決定した。会場は非公開となる。
またコロナウイルス感染防止対策として、4月17日に開催された「Road to ONE:2nd」にサステインが協力したことで得た経験を活かし、さらに安全面を強化するように協議を重ねており、会場全体の消毒や手洗い・うがい・試合前から2週間“後”までの体調&検温報告の義務化などの基本的な対策に加えて、ソーシャルディスタンスに極力配慮した控え室の設置や試合数の検討がなされる。
【写真】4月17日の「Road to ONE:2nd」で祖根寿麻からダウンを奪い一本勝ちした後藤丈治。
また選手の免疫力の低下を防ぐため、ONE Cahmpionship同様に、水抜きなどによる体重調整を極力排除した「通常階級より1階級上での当日計量」等を実施する(※チャンピオンシップはこれまで通りの階級で当日計量は行わない)。
「Road to ONE:2nd」がコロナ時代の格闘技大会の感染対策のモデルケースのひとつとなっており、サステインは「『Road to ONE:2nd』の経験から修斗でも実施可能な部分を検証中で、選手並びに関係者の安全を出来る限り考慮し、大会開催の準備をする」としている。詳細は以下の通りだ。
<備考:そのほかの対策に関して>
◆当日計量に関して
選手が様々な交通機関等を経て計量会場に来ることで試合の前日に他者と接触する可能性があるため、前日計量は行わず当日に計量を実施。
◆免疫力の低下を防止
上記の通り、減量による過度な免疫力低下を防止する為、通常の階級より1階級上で試合を行う。計量は大会開催の3時間前を予定し、基本的には「本来同一階級であった選手同士の試合」をマッチメイクする。試合が行われた際のランキング、クラスのアップに関しては、現在修斗コミッションと協議中。
※なお、チャンピオンシップにおいては当日計量と1階級上での試合は行わない。また、現在進行中の女子スーパーアトム級王座決定トーナメント、インフィニティリーグに関しては「全選手の確認が取れた場合のみ実施」する予定。
◆検温の義務化
選手は1週間前と3日前、前日、試合後2週間の検温の提出を義務化。また当日来場する関係者全員の前日の体温も把握し、大会当日はサーモグラフィーと体温計で確認する。大会終了後、2週間に渡り検温の報告も義務付ける。
◆試合前のアップに関して
各選手のアップ時間を決め、選手同士も試合前にケージ内での接触を極力減らす。
◆消毒に関して
ケージ内を次亜塩素酸水で噴霧、腰下の壁面(コンセントなど電気関係箇所除く)を次亜塩素酸で噴霧、テーブルやホコリが積もる箇所も次亜塩素酸水で拭き上げ、ドアノブや手摺りやスイッチなどアルコールで除菌する予定。
◆その他
・会場内
大会関係者は会場内で出来るだけ距離を取り、防護服とマスクを着用し各業務を行うことを検討。
・セコンド
各選手3名から1名に減らし、試合が終わった選手から順次帰宅。
◆各メディアの取材に関して
飛沫による感染や他社と密接した状態での感染リスクを減らすため、ケージサイドの撮影ポジションや試合後の囲み取材の方式などに関して注意を払う。