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【RISE】那須川天心と対戦が決まった“Mr.RISE”裕樹とは?「天心の心を折ってみせる」

2020/04/21 12:04
 昨日2020年4月20日(月)に行われた配信会見で、6月14日(日)神奈川・横浜ぴあアリーナMMで『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg Tournament 1st ROUND』の対戦カードとして発表された、「Mr.RISEファイナルマッチ」裕樹(ANCHOR GYM)vs那須川天心(TARGET/Cygames)。“Mr.RISE”と呼ばれる裕樹とはどんな選手なのか。  裕樹は1982年11月6日、福岡県出身の37歳。九州の名門ジムREAL DEALでキックボクシングを学び、地元・福岡で試合経験を積んだのち、2003年11月に『IKUSA』で東京へ進出。2004年1月、シュートボクシング日本スーパーライト級王者でシュートボクシングの若手エースだった宍戸大樹と対戦して判定負け。 (写真)裕樹と言えば“鬼のローキック”と称される確実に効かせるローキック 2004年9月にRISE初参戦を果たし、以後はRISEを主戦場として他団体にも出ていく。強烈なローキックでKO勝ちを重ね、2004年12月に開催された当時のRISE年間最大行事である『DEAD OR ALIVE TOURNAMENT』にエントリーされると、1回戦で前年王者の阿部勝をローキックでKO、準決勝では優勝候補のMA日本ウェルター級王者・白須康仁から試合終了間際にハイキックでダウンを奪っての逆転勝利。決勝ではダメージの蓄積が響いて菊池浩一にKO負けを喫したが、最後まであきらめないガッツを見せて存在感を示した。  2005年7月の尾崎圭司戦では腕を折られてTKO負けし、1年以上のブランクが空くも、2006年9月には村浜武洋に完封勝利。2008年7月、RISEスーパーフェザー級初代王座決定戦で延長戦にわたる激闘の末に“狂拳”竹内裕二にローの乱れ打ちでTKO勝ち、初代王座に就いた。  同王座は2009年1月の初防衛戦で板橋寛に敗れて失い、同年4月にはK-1 WORLD MAXに初出場も山本真弘に敗れる。しかし、2010年5月に開幕した「K-1 WORLD MAX 2010 ~-63kg Japan Tournament」では準々決勝に進出した(優勝した大和哲也に敗れる)。  同年10月に巨輝に延長戦の末に判定勝ち、12月に吉本光志を必殺のローでKOしてRISEライト級初代王座決定戦を制し、二階級制覇に成功。次はK-1制覇を宣言したが、2011年6月の「K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament」では準々決勝で卜部功也に判定2-0で惜敗。 (写真)ノーモーションで繰り出す右ストレートも代名詞 2012年10月、当時ヨーロッパ最大のキックボクシング団体であった『IT’S SHOWTIME』の第3代61kg級世界王者ハヴィエル・エルナンデスを迎え撃ち、この世界トップクラスの強豪を怒涛のローキック連打で2RにKO。RISEに裕樹ありを示し、満員の後楽園ホールが大いに沸いた。  ライト級王座は2013年1月の2度目の防衛戦で失い、2013年3月の「Road to GLORY JAPAN(Road to GLORYトーナメントFINAL8)」ではモハン・ドラゴン、藤田ゼンを破って決勝へ進出するも野杁正明に敗れた。2013年11月のシュートボクシング『S-cup 65kg日本トーナメント』でも準決勝で鈴木博昭に敗れている。  その後は連敗を喫するなど苦しい時期もあったが、2014年9月には巨輝を返り討ちにしてRISEスーパーライト級王座決定戦を制し、RISE初にして唯一の三階級制覇に成功。『HOOST CUP』では2015年11月にユーリー・スマンスを、2016年10月にはイリアス・ハジューイを破って強さを見せつけている。  2016年頃からは黒星が増え始めたが、2018年6月には元RISEスーパーフェザー級王者・野辺広大を延長戦の末にローでKOして健在ぶりを見せつけた。2018年11月にはあのロッタン・ジットムアンノンとの対戦に名乗りをあげて激突、判定で敗れたもののローでロッタンを苦しめた。2019年3月にチャンヒョン・リー、同年7月にヘクター・サンチアゴに連敗を喫して今回引退を決意した。現在の戦績は46勝(30KO)25敗2分。  若手時代はその毒舌から“博多の悪童”と呼ばれたが、いつしかRISEをけん引する存在となり“Mr.RISE”と呼ばれるようになった。 (写真)RISEで史上初、唯一人の三階級制覇を成し遂げた 実は裕樹、2016年3月に「戦ってみたい相手は那須川天心です。やっぱり強い相手と戦いたいから。バンタム級の55kg(当時の那須川)は無理だけれど、58kgまでなら落として天心と戦ってみたい」と発言していた。その後、自身が会長を務めるANCHOR GYMのセミナーに那須川を招いた際には、スパーリングも行っている。さらには2016年7月にはタッグマッチ形式のエキシビションマッチを行ったことも。  得意技は言わずと知れた“鬼のローキック”とノーモーションの右ストレート、ショートアッパー。そして何より、最後まで諦めない気持ちの強さ。敗れたものの、2019年3月の『WORLD SERIES 1st Round』でのチャンヒョン・リー戦ではどれだけ被弾しても諦めず前へ向かって打ち合いに行く姿に場内からは大きな拍手、裕樹コールが沸き起こり、選手からも「感動した」との声が多く上がった。  RISEマットを長年にわたって盛り上げてきた裕樹と、現在のRISEの象徴である那須川の夢の顔合わせ。裕樹が鬼のローキックと不屈の根性でアップセットを起こすか、それとも那須川がMr.RISEを介錯するのか。  裕樹は自身のSNSで「俺は一歩も引かねぇ! 会長と天心の心を折ってみせる! よろしくお願いいたします」と宣言。那須川は「まだ試合が行われるかわかりませんが、格闘技界の未来は必ず俺が変えるから焦らず待っててね」と未来へつなげる一戦にすると綴っている。
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