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インタビュー

【K-1】関西4選手が公開練習! 安保瑠輝也が佐々木大蔵を一刀両断。和島大海は多彩な蹴り技で木村ミノルをKO宣言。篠原悠人は大沢文也に「冷静に打ち勝つ」。近藤魁成、K-1甲子園決勝を争った瑠久を返り討ちする=3月10日(日)「K'FESTA.2」さいたま

2019/02/24 23:02
3月10日(日)「K'FESTA.2」さいたま大会に出場する関西勢4選手が2月22日、大阪で公開練習を行なった。 全選手がアンダー25。平均年齢20歳というフレッシュな顔ぶれながら、いずれもアマチュアから実績を積む実力者ぞろいの4選手は、ぞれぞれ強豪相手の大一番に臆することなくさいたまスーパーアリーナに出陣する。▼第17試合/日本vs世界・7対7/-68kg契約/3分3R・延長1R和島大海(日本/月心会チーム侍) 木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス) ▼第10試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R佐々木大蔵(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) 安保瑠輝也(日本/team ALL-WIN) ▼第4試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R・延長1R大沢文也(日本/TANG TANG FIGHT CLUB)篠原悠人(日本/DURGA) ▼第2試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R近藤魁成(日本/大成会館) 瑠久(日本/K-1 GYM横浜infinity) ◆安保瑠輝也「(佐々木は)試合を盛り上げようとする気持ちが見えないし、ゲーオ戦は見ていて寝落ちした。僕が先頭に立ってスーパー・ライト級を盛り上げる」  2月22日(金)大阪・寺田町のALL WIN GYMにて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で佐々木大蔵と対戦する安保瑠輝也が公開練習を行った。 「K-1 AWARDS 2018」では12月K-1大阪大会の山崎秀晃戦で年間最高試合賞(ベストバウト賞)を受賞して、乗りに乗っている瑠輝也。受賞については「僕はみんなから面白い試合すると言われてますけど、それはもちろん対戦相手あってのこと。あの賞は山崎選手と戦ったから取れたと思う」と激闘を繰り広げた山崎に敬意を表し「MVPがある以上、そこを目指すのがファイター」と今年はMVP受賞を狙う。  今回の対戦相手は昨年11月のスーパー・ライト級王座決定トーナメントで準優勝した佐々木大蔵で、瑠輝也にとっては3試合連続でKREST勢との激突となる。瑠輝也は佐々木について「同じKRESTでも山崎選手は試合が面白いし、ちゃんとお客さんを盛り上げようとする部分が見える。でも佐々木選手は全くそれが見えない」と切り捨てる。 「スーパー・ライト級王座決定トーナメントの決勝戦(※佐々木はゲーオ・ウィラサクレックに判定負け)は、その日のメインじゃないですか? それなのに本当に寒い試合をしていて、僕も対策を練るために映像を見てたんですけど、途中で寝落ちするぐらいつまらない試合するなと思いました。そういう部分が選手としてどうなのかなって思う」と会見と同様に辛辣な評価を続けた。  佐々木が「この試合をきっかけに殻を破りたい」と発言していたことに対しても「破れないでしょう。何試合も見ましたけど、根本的に盛り上げようとする能力に欠けてるし、華に欠けている」と一刀両断。公開練習でも当初はミットに鋭い左ミドルを連発していたが、途中から「だいぞう」と書かれたTシャツ着用の後輩が乱入し、その後輩を最終的に瑠輝也が腕ひしぎ十字固めで切って落とすという挑発的な内容だった。  昨年、瑠輝也が当時の所属ジムを離れてK-1での試合を選び、ALL WIN GYMを立ち上げる決意をしたのは「K'FESTA.1」の熱狂がきっかけだった。「今年は自分がその舞台でファンを熱狂させたい。今の時点でチケットの売れ行きも凄いと思いますし、超満員確定じゃないですか。そういう舞台で戦えることはすごくうれしい」と「K'FESTA.2」への出場に関しては喜びもひとしおだ。  その一方で「(佐々木を)なめてるわけじゃないですけど、今回の試合はすぐにパッと勝って、正直次のことしか考えていない」と佐々木戦を通過点とし「K-1の新しい試みである6月の両国大会にはもちろん出て行きたい。もし今年もK-1大阪大会が開催されるなら、理想は大阪大会でゲーオと戦うことですが、どこで組まれてもゲーオとやります」とすでにK-1スーパー・ライト級のベルトを見据えている。  現在のスーパー・ライト級は前王者の野杁正明をはじめ、久保優太、木村"フィリップ"ミノルといった主要選手たちが次々と階級を上げ、やや選手層が手薄になった印象は否めない。これについて瑠輝也も「少し前のK-1スーパー・ライト級と言ったら、一番盛り上がっていた激戦区だったと思うんですけど、今はそういう感じが全然ない。特に日本人で盛り上げられるような面白い選手がいないので、自分が先頭になって周りを引き上げて行きたいなって思ってます」と自分がスーパー・ライト級をけん引すると宣言。  続けて「僕も2014年11月の初代スーパー・ライト級王座決定トーナメントを見て上京しようと決めたし、僕がK-1に出たいと思ったきっかけの階級がスーパー・ライト級です。今自分がそれを盛り上げられる位置にいるというのは、感慨深い部分もありますね」とKスーパー・ライト級へのこだわりを語った。  最後にファンに向けて「いつも通り盛り上がる試合をして必ずKOで勝ちたいと思います。KOで勝って僕がゲーオ選手に挑戦する方が、みんなも楽しみにしてる展開だと思うんで、それを実現させます!」とメッセージを送った瑠輝也。“ハズレなし”の男は、会場を沸かせる試合で佐々木を下し、スーパー・ライト級を引っ張る存在になることができるか? ────────────── ◆和島大海「しっかり蹴ってKOで勝つ。ここからどんどん強い外国人選手とやっていきたい」  2月22日(金)大阪・寺田町のALL WIN GYMにて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[日本vs世界・7対7/-68kg契約/3分3R・延長1R]で木村"フィリップ"ミノルと対戦する和島大海が公開練習を行った。  これまでK-1ではスーパー・ウェルター級(-70kg)で戦ってきた和島。今大会では-68kg契約の試合で、Krushウェルター級(-67.5kg)王者・木村との階級を超えた一戦に臨む。通常より2kg軽い契約体重での試合となるが「仕上がりはバッチリ。いま凄く追い込んでいるところで、あとは体重を落とすだけです」と順調な仕上がりを見せている。  昨年9月のKrush後楽園大会ではVS日本人無敗を誇るジョーダン・ピケオーが保持するKrushスーパー・ウェルター級のベルトに挑戦。惜しくも敗れたものの、ピケオーをあと一歩のところまで追いつめ、ピケオーに「和島がここまで強いとは思わなかった」とまで言わしめた。  和島自身、ピケオー戦で得たものは大きく「最初はピケオー選手に圧力をかけられてビックリしたんですけど、後半は自分からプレッシャーをかけることができた。フィジカルでも潰されることなく、しっかり戦うことができた。自分の中で力負けしない手応えを掴んだし、自信になりました」。  ピケオーと自分の差を「上手さや試合経験の差」と自己分析し「これから強い外国人選手と試合をして経験を積めば、ピケオー選手にも勝てると思います」と続けた。  対戦相手の木村については「フィジカルも強いし、パワーもあると思うので、それに負けないように練習している」と和島。公開練習では空手衣に身を包み、三日月蹴りをはじめ、多彩な蹴り技を披露し「ピケオー選手に負けてから、時間が空いたので、その間にいろんな技を練習した。次の試合ではその技を出していけると思う」と技のバリエーションに磨きをかけてきた。  木村はインタビューや自身の公開練習で「(和島は)眼中にない」と辛辣なコメントを残しているが、和島は「たしかに木村選手は自分より格上というか、キャリアも長いですし、そう思われても当然」とあくまで冷静。「試合でしっかり自分の強さを見せるという気持ちでぶつかっていきます」と結果・内容で木村の言葉を見返すと誓う。  また木村は自身の公開練習で「(チンギス・)アラゾフだったり、自分が活躍して一つ上の階級の世界の強豪を呼べるようになっていきたいと発言している。和島も「今の一番の目標はベルトを獲ること、70kgでも67.5kgでもまずベルトを獲る」と王座奪取への思いは強く、そのうえで「タイトルを獲ってから海外の強豪選手と戦っていけたらいいなと思います」と世界との戦いも見据えている。  最後に「木村選手も一発があるし、この試合はKO決着になると思います。僕はしっかり蹴っていってKOで勝てたらいいなと思います。ここでKOで勝って、これからどんどん強い外国人選手とやっていきたいので、応援よろしくお願いいたします」とファンに向けてメッセージを送った和島。宣言通りの“蹴撃”で木村をマットに沈めることは出来るか? ────────────── ◆篠原悠人「ここぞという時に倒す力は僕の方が上。五分五分の打ち合いはせずにKOで勝つ」  2月22日(金)大阪・正道会館にて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R]で大沢文也と対戦する篠原悠人が公開練習を行った。  篠原は昨年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメント一回戦で優勝候補と目されたゴンナパー・ウィラサクレックに秒殺KO勝利。続く準決勝でも林健太をパンチで追い込むも、逆転KO負けを喫した。トーナメント後、SNS上で大沢からの対戦を呼びかけられ、篠原もそれを快諾。このやりとりがきっかけで今回のライト級テクニシャン対決が実現した。  公開練習で篠原は軽めのシャドーボクシングから湊谷秀文コーチを相手に3分1Rの多彩なコンビネーションミットを披露し「減量は前回よりも簡単に行っているし、動きも良い」と充実ぶりをアピールした。  改めて大沢の印象を「結構ベテランで昔から活躍してる選手なんで試合運びも上手いし、ライト級に階級を上げてからのほうが調子が良いイメージ」と語る篠原。  互いにアウトボクシングに長け、カウンターを得意とすることから“テクニシャン対決”と評されているが、篠原は「大沢選手はどちらかと言うと削っていくタイプで、僕の方がKOするパワーはあると思う。大沢選手も技術はあるけど、ここぞという時に倒す力は僕の方が上。カウンターの取り合いでも自分の方が仕留める一発を持っている」と攻撃力では自分の方が上だと自信を持っている。  また篠原はミット打ち前のウォーミングアップでは細かくスイッチしながらシャドーを繰り返していたが「その時々でオーソドックスでもサウスポーでもいけるような新しい戦い方を考えている」とニュースタイルも模索中のようで「大沢選手がオーソドックス・サウスポーどちらに構えても、その時々で僕も構えを変えられるのが一番いい」とあらゆる状況を想定して対策を練っている。  大沢は事前のインタビューで「この試合はメンタル弱い同士の戦い」や「今回は自分らしくなく打ち合う」など心理戦をしかけている感もあるが、篠原は「僕もメンタル強い方やないんで」と受け流し「今回は次につながる試合やと思うんで、何が何でも勝ちたいです」と勝利に拘る姿勢を見せる。 「前回のトーナメントのような打ち合いになると、五分五分の勝負になって強いも弱いも関係なくなる。そういう面でも前回は自分が甘かった。今回は100%勝ちに行くし、今回も打ち合うと思うんですけど、五分五分の打ち合いはしない。打ち合いの中でも常に冷静さは保つ。しっかり技術を見せた上で、分かりやすくKOで勝ちたい」と"冷静に打ち勝つ”をテーマに掲げた。 「K'FESTA.2」では王者・卜部功也vs挑戦者・林健太のライト級のタイトルマッチも行われるが「卜部選手と戦いたかったので、今回もしっかり勝って今年中にタイトルマッチにつなげたい」とベルト奪取への青写真を描いた篠原。大沢とのテクニシャン対決を制し、ライト級のベルトに向かって邁進することが出来るか? ────────────── ◆近藤魁成「瑠久選手はプロ無敗ですが、僕は勝てると思っている。全然問題ないです」  2月22日(金)大阪・寺田町のALL WIN GYMにて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R]で瑠久と対戦する近藤魁成が公開練習を行った。  今回が2年連続での「K'FESTA」出場となる近藤。公開練習ではパンチ主体のミット打ちを披露し「今までで一番多い練習量をこなしているんですけど、調子も上がって来ていて、コンディションはバッチリです」と仕上がりの良さをアピールした。  これまでK-1甲子園を含めてスーパー・ライト級(-65kg)で試合を続けてきた近藤だが、今回はウェルター級(-67.5kg)での試合となる。「今はまだ食事も摂れているので体調もいい感じです。もっと練習で追い込めると思います」と減量が少ないことで体調も上向きのようだ。  当初、近藤はプレリミナリーファイトとして試合を行う予定だったが、スーパーファイトのカード変更に伴い、近藤の試合がスーパーファイトに昇格された。「練習している最中に(昇格を)聞いた」という近藤は「本戦(スーパーファイト)は花道と入場曲があるので、凄くモチベーションが上がって、やる気が出てきました」。  対戦相手の瑠久は2年前のK-1甲子園で決勝を争った相手。この時は近藤がハイキックでKO勝利を収めているが、プロ戦績では瑠久が5戦5勝(2KO)と近藤の2戦1勝(1KO)1分を大きく上回っている。  そのうえで近藤は「瑠久選手はプロで負けなしなので、前やったときとは違うと思うんですけど、試合を見ていても『どこが強いんかな?』と思う。僕は勝てるんじゃないかなと思っているので、全然問題ないです」ときキッパリ。  記者会見では瑠久から「派手にボコボコにしたい」と挑発的なコメントもあったが「『ああ、がんばってるな』っていう感じでした(苦笑)。何も特別なことはしない、いつも通りの練習をしています」と特に気にする素振りはなかった。  今後どの階級で戦っていくかについては「まだ確実にウェルター級というわけではなくて、とりあえずこの試合をKOで勝って、それから決めたい」と近藤。もしウェルター級で戦うことになれば、戦いたい相手として「野杁正明選手です。一番強いと思うので」と野杁の名を挙げた。  最後にファンへのメッセージを求めると「煽りVも入場も全部初めてなので、楽しみながらKOしたいと思います!」と語った近藤。待望の本戦登場で近藤はどんな輝きを見せるか?
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