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インタビュー

【K-1】皇治「『やっぱり皇治についてきてよかったな』という試合を見せる」vs ヤン・サイコ「皇治は前に出ることしか出来ない。俺がレッスンしてやる」=3月10日(日)「K'FESTA.2」さいたま

2019/02/24 22:02
 3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[日本vs世界・7対7/K-1スーパー・フェザー級]で対戦する皇治とヤン・サイコ。両者は第18試合、セミファイナルで激突する。 12月の大阪大会、武尊とのタイトルマッチでK-1の歴史に残る名勝負を繰り広げた皇治は「K'FESTA.2」で再起のリングに立つ。 「今までは正直『俺が成り上がればいい』と思って戦ってたし、自分を応援してくれるファンのみんなと自分のためだけにやってきました。でもそれである程度のところまで来て、もうこれからは俺がK-1の中心やし、次は何を見せるか」という皇治は、今回の試合で「倒すこと」をテーマに掲げている。 「日本vs世界」の対抗戦で皇治の相手に用意されたのはISKA世界スーパー・フェザー級王者のヤン・サイコ。スロバキア出身・ドイツ在住のサイコはオーソドックス構えの172cmのファイター。好戦的で接近戦での打ち合いも辞さず、中間距離ではオーソ構えから左の長い蹴り、左右で打つバックキックも有効に使うため、皇治の前進を阻み、カウンターでの打点の高い蹴りにも注意が必要だ。また相手の蹴りに合わせて、時折放つ右のオーバーハンドではダウンも奪っており、皇治が掲げる「KO」が容易い相手ではないことがうかがえる。 サイコはインタビューで「俺が対戦相手である以上、皇治に勝ち目はない。俺が自分の力を出せば間違いなく勝てる」と豪語し、さらに「皇治は前に出ることしかできないファイターだから、俺が試合でレッスンしてやる」と語っている。 対日本人相手に名勝負を繰り広げてきた皇治のポテンシャルを国際戦でも見せられるはず、と中村拓己K-1プロデューサーが期待を寄せるこのカード。果たして、新しい皇治を見せることができるか。それともサイコがさいたまスーパーアリーナを震撼させるか。皇治「ゴチャゴチャ言う子は、悔しかったらお前らのやり方で俺の位置を超えてみろ」 ──12月の武尊戦を終えて「K'FESTA.2」への出場が決まりました。 「もともと(K'FESTA.2に)出る気は全くなくて、最初はオファーを断ったんですよ。去年ようけ働いたから、今年はゆっくりしようって。でも自分がここまでになったのもファンのおかげで、ファンから『俺の試合を見たい』っていう声もすごく多いし、俺が去年K-1を盛り上げた自負があるから俺が出場せず盛り下げるのは違うなと。せやったら俺が出たろかなと思って決めましたね」 ──試合としては日本vs世界・7対7の一戦として組まれ、ヤン・サイコとの対戦になりました。 「相手のことは全然知らんくて、誰やソイツって感じ。K-1は俺たちが命賭けて盛り上げてきた舞台。よそから来たヤツが偉そうなに喋ってんなと。まずは自己紹介からしなさい、泣かすぞってね(笑)。  俺はK-1で武尊くんとやることを目指してやってて、いざ年末に武尊くんとやって、男やから試合に負けたのは悔しいけど、ちょっと目指すものが一旦なくなったところやったんですよね。戦うモチベーションのことも考えたんですけど、その時に大宮司(進)さんから『皇治くんは対戦相手でモチベーションどうこう言うランクの選手じゃないんだよ』と言われて、その言葉がすごく心に響いたんですよね。  今までも『K-1・格闘技を背負ってる』って言ってましたけど、やっぱり自分自身がどうなりたい・どこにいきたいっていう目標が強かったのかな、と。今はそういうのが一回なくなって、本当の意味でK-1・格闘技を背負うんやったら、そこにモチベーションを持っていかなアカンなっていうことを気付かされました。だからもう俺は相手どうこうじゃなくて、K-1・格闘技を盛り上げることがすげえモチベーションになってますね」 ──なるほど。ではずばり今回の試合のテーマはなんでしょう? 「倒すことっすね。今までは正直『俺が成り上がればいい』と思って戦ってたし、自分を応援してくれるファンのみんなと自分のためだけにやってきました。でもそれである程度のところまで来て、もうこれからは俺がK-1の中心やし、次は何を見せるか。次の俺の勝負どころはそこかなと思って、今年は“なにわのKOエンペラー”の異名通り、全員倒してやろうかなと思ってます」 ──去年からシルバーウルフでの練習がスタートして戦い方も変わったと思うのですが、そこからさらに“倒す”戦い方を見せる、と。 「そうですね。実際、K-1では倒してないですけど、もともと自分はいつでも倒せるスタイルなんで。今年はそれを見せてやろうと思ってます」 ──ただし倒しに行くとなると倒されるリスクも上がると思うのですが。 「俺も打たれ強いからね。倒れへんから。俺のこと倒せるんやったら倒してみいって感じで。俺はデビューした頃から何も変わってなくて、別に怖いもんは何もない。今までは倒しにいくというよりは、俺が成り上がるということに重きを置いてやってたんで、今年は倒すことがテーマですね」 ――また武尊戦後の最初の試合という点でも注目が集まる試合だと思います。どんな試合を見せたいですか? 「12月の試合っていうのは、もう終わったことやから、いつまでもしがみついとってもしゃあないし、アレはアレなんでね。ただあの試合がたまたまやったとかね、マグレ試合とか言われたら、それはそれで面白くないから、『やっぱり皇治って強かったんやな』とか『オモロかってんな』っていうのをもう一回分からしてやろうと思ってます」 ──同じ日に武尊選手の試合もあります。試合内容で勝負という気持ちはありますか? 「それも大事やし、どっちが盛り上げられるかというのも大事。俺も武尊くんと試合したことで周りが認める部分もあるやろうし。かと言って、俺の階級で一番調子に乗ってるのは武尊くんっていうのは変わらないから、また前回とは違った形でもう一回やって、食ってやろうと思ってます。ずっと言うてるけど、俺と武尊くんの戦争は終わってないから。もちろん武尊くんとまたやりたいと思っているし、もう一回やると決めてるんで。男やから、やられたらやり返してやろうと思ってます」 ──そういう意味でも、新たなスタートとして大事な一戦ですよね。 「楽な試合とか、必要ない試合ってないから、全部の試合が大事ですけどね。まあでも、今回からしっかり倒しますよ。これから自分が問われるのは試合内容で、倒すことかなと思うんで、しっかり倒せる姿を見せていこうと思います」 ──それでは最後に改めてファンへメッセージを。 「他の階級の選手で俺にヤキモチやいてゴチャゴチャ言うてる子もおるみたいやけど、悔しかったらお前らのやり方で俺の位置を超えてみろってだけの話。皆んながそれぞれの考えて必死に盛り上げたらええ。ファンがどんな形であれ盛り上がる事が全て。オナニストやないねんからね。自分のやり方でファンを楽しませて支持されてなんぼなのがプロで、自分のやり方でゴチャゴチャ浸ってるだけじゃただのオナニストやから。俺がこの位置にいることが全て。せかやからまだまだ俺のやり方で盛り上げますよ。  前回の試合から改めて俺は自分がK-1・格闘技を背負ってると思ってるから。口で言うのは簡単やけど、それを有言実行してきたのは俺で、今、ファンが一番望んでることも分かってる。ファンのみんなには『ああ、やっぱり皇治についてきてよかったな』という試合を見せたるんで、俺についてこい! って感じです」 ――――――――――――――― ◆ヤン・サイコ「ミルコやボンヤスキー、バダ・ハリを見てキックを始めた。攻撃の正確性とスピードが持ち味だ」 ――K-1出場が決まった時の心境を教えて下さい。 「K-1は世界最高峰の舞台で、最高の選手が集う場所。そのリングに立てることが決まったときは本当に嬉しかった」 ――K-1というイベントにはどんなイメージを持っていますか? 「K-1は立ち技格闘技をここまで大きなものにしたレジェンド的存在だと思う」 ――サイコ選手が格闘技を始めたきっかけを教えて下さい。 「特に何もスポーツはやっていなかった。それで14~15歳の時、時間を持て余していたら、父親から『何かやってこい!』と言われたんだ。別に何かスポーツが好きでもなくて、どうしようかと思っていた時、当時、ミルコ・クロコップやレミー・ボンヤスキー、バダ・ハリ……K-1で活躍していた選手の試合をよく見ていたこともあり、自分もキックボクシングを始めた」 ――今の練習環境・状況を教えて下さい。 「俺にとってジムは第二の家のようなもの。毎日朝夜の2回ジムに来て練習している」 ――これまでどんな国・大会で試合をしてきたのですか? 「スロバキアや香港で試合をしてきた。ヨーロッパでは名前が知られているブラッド・トゥイノフやネド・ゴンバとも戦ったことがある」 ――自分のどこをK-1のファンに見てもらいたいですか? 「俺のファイトスタイルは攻撃の正確性とスピードが持ち味だ。ファンにはまずはヤン・サイコがどんな選手なのかをよく見て欲しい」 ――対戦相手の皇治選手の印象を教えてください。 「皇治も他の選手と同じように勝つために戦っている格闘家だ。そういう意味では敬意を持っているが、今回の相手は俺だ。皇治に勝ち目はない」 ――皇治選手は非常にタフで手数の多いファイターですが、彼のファイトスタイルをどう思いますか? 「特にこれといった感情はない。皇治は前に出ることしか出来ないだろ? 今回、俺が試合の中でレッスンしてやる」 ――皇治選手は対戦相手に対して言いたいことをいう(トラッシュトークする)選手ですが、それについてはいかがですか? 「トラッシュトークは相手の精神状態をかき回すにはいいんじゃないか? 好きにやればいい」 ――どんな試合をファンに見せたいですか? 「ヤン・サイコがどんな選手か知ってもらえるような試合を見せたい」 ――最後はどんなフィニッシュで勝ちたいと思っていますか? 「どんなフィッシュになるかは言えないが、俺の出来ることを出せば問題なく勝てる」 ――「K'FESTA.2」はK-1の年間最大のビッグマッチですが、その大会に出ることをどう思いますか? 「日本のK-1で戦うことをずっと夢見ていた。その大舞台で戦えることはとても光栄だ」 ――今後のK-1での目標を聞かせてください。 「K-1チャンピオンになることが俺の夢だ」 ――日本のファンへのメッセージを。 「今はみんな俺のことを知らないだろうが、3.10を楽しみにしていてくれ。ヤン・サイコがどんな選手かをファンの皆に教えてやろう」
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