RIZINライト級トーナメント優勝のトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)と、元Bellator世界ライト級王者マイケル・チャンドラー(米国)が、大晦日の対戦をアピールした。Instagramで「The Dice Team」の「ムサエフvsチャンドラーが見たい、どう思う?」の呼びかけに両者が答えたもの。
先にムサエフが反応し、「準備はできている! いつもベストと戦いたいんだ」と対戦を希望。その後、チャンドラーも「レッツゴー! 大晦日の日本での対決! もう一つのベルトを集めたい!」と呼応した。
ムサエフは、母国アゼルバイジャンの国営放送も生中継した大晦日の「RIZINライト級トーナメント」で優勝も右拳を負傷。その間、UFCからのオファーがあったが、RIZINと契約更改。2月の浜松大会でリング上でファンに挨拶し、本誌の取材にも「右手の怪我はもう回復したよ。幸いにも酷い症状ではなく、すでに練習は再開している」と答えていた。
一方、3度の王座獲得経験を持つ“ミスターベラトール”マイケル・チャンドラーは、2019年年末の「Bellator JAPAN」で、欠場したベンソン・ヘンダーソンの代わりに出場したシドニー・アウトローを1R 2分59秒でTKO。2019年5月のパトリシオ・ピットブル戦でのTKO負けを払拭する鮮烈勝利を見せている。
2020年6月6日(土・現地時間)『Bellator 244』では、当初、「Bellator JAPAN」で対戦予定だったベンソン・ヘンダーソンとの3年7カ月ぶりの再戦が予定されており、前戦をスプリット判定で制しているチャンドラーにとっては完全決着をつけて、大晦日ムサエフが持つベルト獲りに向かいたいところだろう。
来日時には、「PRIDEが大好きだったんだ。MMAの伝統が根付いている日本で、さいたまスーパーアリーナというMMAが日本で発展してきた場所で戦えたことが最高だ。これまで3度、Bellatorのタイトルを獲ったけど、まだま足りない。もっともっとタイトルを狙っていく」と日本への想いとベルト獲得への意欲を見せていた。
強打を誇る両者。ともにオーソドックス構えながら、オールアメリカンレスラーの踏み込み鋭い打撃とスープレックスも得意とするチャンドラーに対し、サウスポーにスイッチしての左ミドルも強烈なムサエフの試合が実現するば、激闘になることは間違いない。
果たして、ムサエフvsチャンドラーのドリームカードは実現するか? コロナ禍で試合中止が続くなか、Bellatorからは、現Bellator世界ライト&フェザー級級王者のパトリシオ・ピットブルが朝倉未来に宣戦布告するなど、RIZINファイターとの熱いやりとりが始まってる。今夏から年末にかけて企画されるうわさの“メガファイト”に向け、ファイターたちの動向に注目だ。