日本でも人気のあるムエタイ戦士、元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)が4月9日(木)に突然の引退宣言。ファンに動揺が広がっている。ムエタイの情報をSNSで提供している『Muay Thai Super Fight』が伝えた。
詳細は分からないが「長年、大物ギャンブラーとのいざこざからの不信感が強く、引退の決め手となったらしい」という。
ムエタイのギャンブラーは試合が行われるスタジアムにおいて、勝敗に影響を及ぼすほどの力を持っている。過去には強すぎてギャンブルが成立せず、不人気選手となって引退を余儀なくされた選手がいるほどムエタイはギャンブルと密接な関係にある。
とはいえ、引退を撤回する選手も多いので、まだ24歳と若いスアキムの引退撤回が望まれるところだ。
(写真)那須川天心と2度対戦した数少ない選手でもある スアキムは攻撃的なスタイルでムエタイの殿堂ルンピニースタジアムで3階級制覇を達成。初来日は2018年2月の『KNOCK OUT』で、当時“那須川天心にとって過去最強の相手”と話題になった。
2019年に開催されたRISEの世界トーナメントに参戦し、1回戦でタリソン・ゴメス・フェレイラに2度のダウンを奪われてKO負け寸前になるも大逆転KOに成功して観客を熱狂させた。準決勝では那須川との再戦に臨んだが、胴廻し回転蹴りで額をカットされてTKO負け。同年12月には『BOM』でRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リー(韓国)にTKO勝ちしてBOMスーパーライト級王座に就いている。