(左から)松本、橋本、提髪のバンタム級ホープ3選手
2020年3月28日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.112』の一夜明け会見が、29日(日)都内にて行われた。
第1試合から第3試合は、いずれもバンタム級戦。第3試合の松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と第1試合の橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)はAbemaTVで放映された『格闘代理戦争 4thシーズン』の卒業生で、これまで2度対戦しているライバル。
第2試合の提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は「K-1選抜vs格闘代理戦争・7対7全面対抗戦」にK-1カレッジ2018 -60kg優勝者としてK-1選抜で出場し、代理戦争チームの北村夏輝を破って初勝利をあげている。
3人ともバンタム級のホープとして揃ってKO勝ちをあげており、今後の活躍が期待されるところだ。
第3試合のバンタム級戦で、K-1甲子園2018 -55kg王者・多久田和馬(K-1 GYM横浜infinity)を1R2分18秒、右フックでKOした松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)。
「昨日の試合はもっと厳しい戦いになると思っていたんですがリラックスして、セコンドの声も聞こえて力が抜けた戦いができたと思います。今回の試合で自分はKOを意識しないようにしていて、意識すると粗も出るし逆にカウンターも喰らうので。第1試合と第2試合がKOで決まっているし、力むところもあったんですが、力みながらでもいつも教わっている身体を残すことを意識して試合をしたのでこの結果につながったと思います。
(ダウンの時に残心のポーズをとったのは)あれは元々、極真の先生が試合を見に来てくれるはずだったので、極真で育ってきたという想いを伝えたくてやりました。自分はまだまだなので、もっとしっかり練習していかないと。多久田選手との試合が決まってその練習で強くなれたと実感しています。強い選手とやると決まったら練習で頑張れるし、もっと強くなれるので強いバチバチの選手とやりたいです。
(3戦目は)自分の中でまた新しい気持ちで挑もうというのがあって。1戦目と2戦目は同じ相手だったし、代理戦争からずっとそのつながりできていたので、今回はデビュー戦くらいのつもりで行こうと思っていました。その気持ちの違いがあったのかな。(前の2人のKOは)意識せざるをえなかったです。KOで自分もつなげなければ、というのはなかったんですが(橋本)実生君がKOしたから、俺もしっかり見せないといけないって一気に力が入りました。
昨日はめったにない機会だと先輩たちに言われていて、ちゃんとやり切れ、俺には観客が見えていると先輩たちみんなに言われていて。みんなが見えるくらい盛り上げて、いつも通りにやれと煽られました。本当はKOを生で見せたかったけれど、こういう時だからこそ画面越しにみんなが喜んでくれたり、頑張ろうと思ってくれたりしたら嬉しいです」
第2試合のバンタム級戦で、聖也(WSRフェアテックス西川口)を1R2分54秒、左ヒザ蹴りでKOした提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。
「昨日は1Rで倒そうと思ったんで、その通りになって良かったです。(2戦連続KO勝ちでデビュー戦の頃からの変化は感じている?)そうですね。練習でも先輩にも通用するようにもなってきたし自信がつきました。(昨日の試合は同門の野杁正明を彷彿とさせるような倒し方だったが)昔からファンだったんでKRESTに移籍してきた時はビックリしたんですけど、間近で見てると似てるって言うのはおこがましいんで…。でも理想ではあります。
(2020年の目標は?)やっぱ知名度を上げたいっすね。(試合後のマイクアピールの想いは?)僕の1試合前が(橋本)実生でその後が松本(日向)選手で、他にも一杯有名な選手がいて僕たちの試合だけ微妙かなと思ってたんで、内容で魅せられたらと思って。あと今は大変な状況だと思うんで、そんな感じで発言しました。(ファンのみなさんにメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。もっと強くなります。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします」
第1試合のバンタム級戦で、豊田優輝(B.W)を2R2分33秒、左フックでKOした橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。
「(プロ初勝利をあげて)3連敗はないと思っていたんで、ここでしょうもない試合をしたら終わりやと思って戦いました。これから勝ち続けて、デビュー戦と2戦目の負けを忘れてもらうくらいの強い選手になっていきたいです。(昨日のKO連発の火付け役になったが?)自分は松本選手に負けているんで、昨日の試合を見て松本選手を倒すまではやめれんなと思いました。
(過去2戦との違いは?)あのままいっても勝てへんなと思って、お兄ちゃんに毎日教えてもらってスタイルを変えてやってきました。なので自信は今までの中で一番ありました。(特にどこにを修正した?)悪い所を直すのと全般的にスタイルを変えようと思ってやってきました。(試合中にセコンドから落ち着けという指示が出ていたが?)一回ダウンを取ったあと『倒さなあかん!』と思って焦ってしまって。でもセコンドの声が聞こえたんで落ち着きました。
(無観客大会の影響は?)僕はお客さんがいた方が楽しいです。(最初にダウンを奪ったあとのパフォーマンスについて)僕、辰吉丈一郎選手の腕を回すパフォーマンスが好きで絶対やったろうと思ってて。実は代理戦争の時にもやったんですけど、カメラに映ってなくて(笑)。それで今回やったんですけど、途中から(無観客で)誰もいいひんから『何やってんやろう?』と思って…途中でやめました(笑)。
(ファンのみなさんへのメッセージは?)結果も残せてなかったのに応援してくれたり、サポートしてくれたり…負けて辞めようと思ったけど続けることが出来ました。これからもよろしくお願いします」
◆3月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.112』の全試合結果はこちら