2020年3月28日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.112』の一夜明け会見が、29日(日)都内にて行われた。
第6試合のバンタム級戦で、第4代Krushバンタム級王者・晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)から合計4度ものダウンを奪って大差の判定勝ち(30-23×3)を収めた吉岡ビギン(team ALL-WIN)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
吉岡は空手とジュニアキック出身の19歳で戦績は9勝(1KO)1敗2分。2019年11月のKrush大阪大会でK-1 JAPAN GROUPに初参戦し、バンタム級ホープの蒼士を延長戦の末に降した。今回、K-1 JAPAN GROUPでの試合は2戦目にして前王者を降している。
「晃貴選手は前バンタム級王者だったのでめちゃくちゃ強かったですし、さすが王者だったんだなというのを肌で感じました。気持ちも強かったです。逆に僕が折れそうになるくらい強かったので、とてもいい試合ができたと思います」
試合後のコメントで、圧勝にも関わらず敗者のようなコメントをしたのは「1Rで2回ダウンを取って、そこからまとめられる技術がなかったのでそこは課題です。悔しい気持ちでいっぱいでした」と、仕留め切ることができなかったから。
1Rから三日月蹴りを効かせて2度のダウンを奪ったのは「晃貴選手は減量をかなりしてくると思ったので、三日月蹴りが有効だと試合が決まってから出そうと思っていました」と狙っていた。三日月蹴りと、ジャンプして左右で蹴る二段蹴りは「空手時代から使っていた技です。空手を始めたのは幼い頃だったので、大きくなるにつれて得意になっていきました」という。
攻撃力の高さを見せつける一戦となり、その攻撃力を身に付けるためにどんなトレーニングをしたのかと聞かれると「僕は木村“フィリップ”ミノル選手に憧れているので筋トレや、爆発的な攻撃力を付けられるようなフィジカルトレーニングをしています」と、バンタム級の木村ミノルを目指しているとした。
所属するジムにはK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也・璃紅の兄弟がおり、セコンドにも就いていたが「試合後はけっこう怒られました(苦笑)。僕の動きや性格を昔から知っているので、昔の悪い癖が出ていたと指摘されましたし、僕も悪い癖が出ていたと思いました」と、厳しい評価をされたことも明かした。
当初、今大会では現Krushバンタム級王者・佐々木洵樹(POWER OF DREAM)vs挑戦者サンベル・ババヤン(アルメニア)のタイトルマッチが決まっていたが、新型コロナウイルスの影響などでババヤンの来日が不可能となり、試合直前で中止に。次回のタイトルマッチは同一カードで行われることが濃厚で、吉岡が挑戦するにしてもその後となりそうだが「その2人がいずれ戦って、僕が挑戦者としてベルトを獲ってその後にはK-1に行きたいというのはありますね。僕はどちらでも大丈夫。対策はするので。僕がベルトを獲ることに変わりはない」と、来るべき日には自分が王者になると言い放つ。
そして「課題が残る試合だったけれど、次は僕が挑戦者として行き、必ずベルトを獲るので応援してください」と王座奪取を誓った。◆3月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.112』の全試合結果はこちら