2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の一夜明け会見が、23日(月)都内にて行われた。
第18試合のK-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチで、愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との倒し倒されの重量級戦を判定3-0で制して、2度目の防衛に成功した王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)が出席。前夜の試合を振り返った。
「まずは愛鷹に感謝を述べたい。タフな選手でした。勝つことが最も重要だったので愛鷹に感謝します。お待たせしました、キングが戻ってきました。これからもっと強くなる自分をお見せしたいと思います」と、自ら“KING”と名乗ったカリミアン。
愛鷹とは2019年8月24日にエディオンアリーナ大阪にて開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』で、ノンタイトル戦で激突。愛鷹が3R57秒、右フック一発でカリミアンをマットに沈めるジャイアントキリングを起こしたが、カリミアンは「今回の自分は前回と比べて違う自分で臨めた。40日間だが毎日ハードなトレーニングを積んで来たんだ。1Rは凄くタフな試合になったが、今までとは全く違う自分で試合に臨めたんだ」とする。 これはPOWER OF DREAMに移籍したことで「やっと自分がいるべきチームに出会えたと思っている。古川会長はケアしてくれるし、仕事というよりもこのスポーツを愛していると感じるんだ。自分にとって家族のようなチームと出会えたことでこれからも一緒に厳しい練習を積みながら共に向上して行きたいと思う」と、練習環境が充実していることが大きかったという。
これまで愛鷹と対する時は常に睨み合っていたのが、前日計量では打って変わって笑顔で握手を求めるようになったのも、「POWER OF DREAMで練習に集中していく中でネガティブな部分が発散されて、ポジティブに変わっていった。愛鷹と向かい合って自然と笑顔になれたんだ。愛鷹がこの試合に懸けていたのは分かっていた。彼のことはリスペクトしているよ。愛鷹が試合で怪我をしてしまったと聞いて悲しい気持ちにもなった。早く回復してリングに戻ってきて欲しいと思っている」と、POWER OF DREAMで練習することで精神面での成長もあったとした。
POWER OF DREAMの古川会長は「練習の成果が出て本領発揮できるのは半年後」と言っており、カリミアンも「もちろんです」と、今後さらに強くなることに自信がある。
今後のことについては「このベルトを獲ったことだけで満足はしていない。日本にいる間にヘビー級や他の世界ベルトを獲りたい。Krushのベルトも視野に入れて、たくさんのタイトルに挑戦したい」と、ヘビー級との2階級制覇、さらに他のタイトルも手に入れたいと語った。