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レポート

【GRACHAN44×BRAVE FIGHT】鈴木隼人が復帰戦で一本勝ち「RIZIN出場を目指す」 。植田豊が岸本篤史をRNC葬、エドモンド金子が勝利

2020/03/01 13:03
2020年3月1日(日)大田区産業プラザPIOにて「GRACHAN44×BRAVE FIGHT22」が開催された。 ▼第11試合 メインイベント BRAVE FIGHT&GRACHANライト級 5分2R×岸本篤史(BRAVE)[2R 1分53秒 リアネイキドチョーク]○植田 豊(リバーサルジム新宿Me,We) 2019年12月の「DEEP 93 IMPACT」にて強豪キ・ウォンビン(韓国/GLADIATORライト級王者)を、1R0分44秒 鮮烈KOで下した岸本篤史(BRAVE)の連戦が決定。GRACHANライト級タイトルマッチ経験者の植田豊(リバーサルジム新宿MeWe)と対戦する。 岸本は、アマチュアボクシングで高校3年時にインターハイミドル級で3位に入賞し、平成国際大学時代に国体青年ミドル級で準優勝の実績を持つストライカー。2016年2月にBRAVE GYMでMMAを始め、現在プロMMA4勝4敗1分けと五分のため、ウォンビンを下した勢いで自身初のプロ連勝を目指す。 対する植田はMMA10勝6敗1分け。2019年1月の「GRACHAN×Wardog」で、5年4カ月ぶりにMMA復帰を果たしブレンゾリグ・バットムンクに判定勝利後、6月の「GRACHAN」でも飯田健夫にスカーフホールドアームロックで1R一本勝ちで連勝。しかし、12月の「GRACHAN 42 x GLADIATOR 011」では山本琢也に2R TKO負けし、山本の5連勝を許している。植田は再び連勝街道に戻ることができるか。 1R、サウスポー構えの両者。カーフキックを効かせる岸本。さらにワンツーの左で詰める岸本に植田はダブルレッグテイクダウン。リアネイキドチョーク狙いを前に落とす岸本。しかし植田はなおもテイクダウン。2R、ダブルレッグから脇潜りバックテイクした植田が粘る岸本をリアネイキドチョークで極め、タップを奪った。 [nextpage] ▼第10試合セミファイナル フライ級 5分2R○鈴木隼人(BRAVE/初代GRACHANフライ級王者)[1R 2分00秒 リアネイキドチョーク]×加マーク納(コブラ会/第2代GLADIATORフライ級王者) フライ級で、鈴木隼人(BRAVE/初代GRACHANフライ級王者)が2018年11月17日のONE Championship(ONE)以来、1年3カ月半ぶりにMMA復帰。第2代GLADIATORフライ級王者の加マーク納(総合格闘技道場コブラ会)と対戦する。 GRACHANやBRAVE FIGHTなど国内で16勝2分の負け無しで、2017年8月からONEに参戦した鈴木は、ONEデビュー戦で後のストロー級王者ジョシュア・パシオにリアネイキドチョークで一本勝ち。2戦目こそアレックス・シウバの腕十字に一本負けも、2018年には1月に元タイトルコンテンダーのヤゴ・ブライン、10月にロビン・カタラン、11月にポンシリ・ミートサティートをいずれもリアネイキドチョークで極めて3連勝を飾るなど、タイトルマッチ目前の状況にあった。 しかし、王座戦前のMRI検査の結果、頭部の嚢胞が確認され、パシオへの挑戦者が猿田洋祐に変更。猿田が王座を奪取していた。 鈴木はその後も国内で再検査を行い診断書を提出するなど、復帰に向け症状を報告。同時にONE本戦出場を目指す妻・鈴木祐子をサポートしてきたが、自身のONE出場見込みがなくなったため、日本マット復帰を模索。所属ジムのBRAVEとGRACHANの共催大会での試合に臨むことを決めた。今回の単発での試合を経て、国内メジャーマット参戦に繋げたい考えだ。 鈴木の対戦相手は、第2代GLADIATORフライ級王者・加マーク納に決定。加マークは、国際武道大柔道部出身。高い格闘技センスを活かし、GLADIATORなどで活躍後、2018年5月に「ZST」参戦も、強豪・竿本樹生に判定負け。同年9月に「GLADIATOR x DEMOLITION」でNavEにスプリット判定負けで連敗。12月のPANCRASE大阪大会で藤田健吾にTKO勝利も、2019年6月に杉山廣平にスプリット判定負け。12月にも有川直毅にスプリット判定負けを喫しており、接戦を落としている。崖っぷちのなかで、ビッグネームの鈴木を相手に復活を果たせるか。 入場時から感極まった表情の鈴木。妻・祐子の涙に気持ちを決めた表情で、ケージイン。いつものタックルの動作を高速で決めて気合いを入れる。 1R、いきなり跳びヒザで飛び込んだ鈴木。そこに加マーク納も跳びヒザで応戦。ダブルレッグテイクダウンは鈴木だが、加マーク納はギロチンチョークを合わせる。腕を入れて落ち着いて首を抜いた鈴木はそのままバック奪取。後ろ手に極めを狙いながら、リアネイキドチョークへ。しばらく凌いだ加マーク納だが、鈴木のチョークに失神。鈴木が復活勝利を決めた。 鈴木はケージの中で「ただいま、対戦相手の加マーク納選手、ありがとうございました。私はONE Championshipでタイトルマッチ直前にタイトルマッチが無くなりました。正式にリリースです。私はRIZIN出場を目指してます。RIZINのジャレッド(・ブルックス)とやれるんなら、早くやりたいです。今日、お父さん、お母さんが来てます。お父さん、お母さん、僕は元気です。団体の皆さん、どこでも出ます。試合を待ってます」とマイク。最後は涙を流す妻の鈴木祐子とともに勝利の撮影に収まった。 [nextpage] ▼第9試合 BRAVE FIGHT 75kg以下契約 5分2R○エドモンド金子(BRAVE)[判定3-0]×ダニエル・ゴメス(ブラジル) 金子は、2016年10月から能登崇(2R RNC)、浅見亮(判定)、大原樹里(判定)、宍戸航太(2R KO)と4連勝も、2018年11月のプロ修斗で福本よう一に判定2-1で敗れており、今回が1年4カ月ぶりの復帰戦となる。 ゴメスはMMA9勝5敗1分。ACBで活躍したホベウト・ネヴェスには判定負けしてるものの2016年8月から前戦2018年11月まで3連勝中。9勝の内訳は2KO・7一本と全てフィニッシュしており、リアネイキドチョークと腕十字での一本勝ちが多い。現在は、カルロス・トヨタのジムに所属しており、2019年8月のコパ・ブルテリアではアダルト黒帯ミディアムヘビー級で準優勝となっている。 相撲をバックボーンとする金子と、柔術にも取り組むゴメスの組み技の展開となるか、それとも金子の右の強打が炸裂するか。 1R、ともにオーソドックス構え。すり足ではなく細かいステップの金子は、ゴメスの打ち終わりに左右フックを当てる。右ロー、左ミドルもヒットし、ゴメスのシングルレッグを潰して上に。立つゴメスは再びシングルレッグでテイクダウンも金子は脇を差す。 2R、右ローを効かす金子。シングルレッグからダブルレッグでテイクダウンはゴメス。上半身を金網背に尻で立つ金子に、再びシングルレッグテイクダウンはゴメス。 ここも金子は金網背に立ち上がり、オーソから左の蹴りでゴング。判定は3-0で打撃でダメージを与えた金子が勝利した。 [nextpage] ▼第8試合 BRAVE FIGHT&GRACHAN 63kg以下契約 5分2R○宗形建也(BRAVE)[1R 3分11秒 TKO]×善司郎(DOBUITA) 1R、オーソドックス構えの宗形に、サウスポー構えの善司郎。左を振る善司郎はダブルレッグテイクダウン。宗形の立ち際をバック奪うが、リアネイキドチョーク狙いに正対する宗形は立ち上がり、右を当ててTKO勝利。 ▼第7試合 BRAVE FIGHT&GRACHANフェザー級 5分2R フェザー級-阿仁鬼(マルスジム)[ノーコンテスト] ※1Rの阿仁鬼の偶発的なローブロー-高橋謙斗(BRAVE) 1R、ともにサウスポー構え。阿仁鬼の左ストレートにフラッシュダウンする高橋。なおも左で追う阿仁鬼に高橋は金網詰めダブルレッグへ。ニンジャチョークを狙う阿仁鬼。しかし高橋はテイクダウン。 すぐに立つ阿仁鬼はがぶりからヒザもローブローに。高橋が回復せず。試合は成立条件の1Rを満たしていないためノーコンテストに。 [nextpage] ▼第6試合 GRACHANバンタム級 5分2R×MAGISA(IXSIM)[判定0-3]○山内雄輔(RISINGSUN) 1R、オーソドックス構えの山内。サウスポー構えのMAGISA。山内の蹴りがローブローに。再開。右ローを当てる山内にMAGISAは首投げテイクダウンもすぐに立つ山内は左右の蹴りで前に。 2R、左を当てて四つからテイクダウンはMAGISA。しかし蹴り上げから立つ山内は右の蹴りを当て、MAGISAの低いダブルレッグをがぶり、逆にダブルレッグから脇潜りスタンドバックへ。離れ際に右を当てる。判定は3-0で山内が勝利。 ▼第5試合 GRACHANフライ級 5分2R×YO-HEI(Brightness -MONMA DOJO)[1R 0分56秒 TKO]○宮内拓海(TMC道場) 1R、ともにオーソドックス構え。強い右ローを効かせる宮内は右ハイも散らし、金網に詰めて右ストレート! 宮内は2連勝。 ▼第4試合 BRAVE FIGHT&GRACHAN 無差別級 オリバ引退試合 5分2R○オリバ(team東京clutch)[判定3-0]×安田マサト(BRAVE) 1R、オーソドックス構えのオリバは左右ローを前足に効かせ、右ミドルも。しかしサウスポー構えの安田は左フックで2度尻餅を着かせる。2R、右ジャブを刺す安田にガード固めて左フックを狙うオリバが右ロー当て前へ。判定3-0で勝利した。 引退試合を終えたオリバは、「いろんな影響下、ご来場いただきありがとうございました。こんなクソみたいな俺でも頑張ったら結果残せるんで、みんな頑張ってください」と周囲にエールを送った。 ▼第3試合 GRACHANフライ級 5分2R×田上裕介(DOBUITA)[2R 0分45秒 TKO]○秀義(COMRADE)  1R、秀義の小外がけテイクダウンからリアネイキドチョーク狙い、三角絞め、腕十字を凌いだ田上がパウンド。2R、左右で前に出る田上に秀義は右をヒット。崩れる田上にさらに右でTKO。 ▼第2試合 BRAVE FIGHT&GRACHAN ウェルター級 5分2R○レバナ・エゼキエル(BRAVE)[2R 4分14秒 TKO]×カツヒロ(G-3 deterrence) 1R、ともにオーソドックス構え。右で前に出るカツヒロにエゼキエルは下がりながら右を狙う。2R、カツヒロの左の打ち終わりに右を当てたエゼキエルが前へ。金網に詰めてさらに右でダウンを奪うと下からのカツヒロの腕十字、シングルレッグを潰してパウンドでTKO。 ▼第1試合 GRACHANキックボクシングルール 77kg以下契約 3分3R○篠原アンジェロ(カルロス・トヨタ道場)[1R 1分37秒 KO]×横山浩太(TGY/AK) 1R、ともにオーソドックス構え。先に右フックでダウンを奪う横山だが、篠原は右ハイから右フックでダウンを奪い返すと左右フックでKO。 【写真】新型コロナウィルス対策として、主催者が来場者全員に配布できる数のマスクを調達。アルコール消毒液・ニトリル手袋も観客・スタッフ分を用意し、対応した。
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