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【ONE】平田樹が尿比重で計量パスできず、試合はキャッチウェイトで実地。松嶋こよみは当日パス=2月7日(金)ジャカルタ

2020/02/07 14:02
【ONE】平田樹が尿比重で計量パスできず、試合はキャッチウェイトで実地。松嶋こよみは当日パス=2月7日(金)ジャカルタ

(C)ONE Championship

2020年2月7日(金・現地時間)インドネシア・ジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE Championship『ONE: WARRIOR'S CODE』に出場する平田樹(K-Clann)が、試合前の計量(計量と尿比重チェック)をパスできず、当日計量でも尿比重でオーバー。試合は対戦相手のナイレン・クローリー(ニュージーランド)が承諾したことにより、53.4kg契約のキャッチウェイトで行われることになった。同じく前日までの計量で尿比重でパスできなかった松嶋は当日計量でパスしている。

水抜き減量が禁止されているONE Championshipでは、北米MMAより実質1階級上の体重が上限となっており、ハイドレーション・テストによる尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が1.00250以下が基準上限とされ、体重はリミット+500グラムまでとなっている。テストは試合の2日前と前日に行われ、両数値ともに1回でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要となっている。

6日には、松嶋が「ハイドレーションがうまくいかずやっとクリアしました。明日もう一度計量します」と報告。その後、試合当日にパスしたことをセコンドの北岡悟がSNSで報告していたが、平田は、6日に「尿酸値(尿比重)があと005だめだった、あしたまた当日計量。頑張ります」とツィートしていた。

6日昼の計量動画では、平田はハイドレーションはパスも、計量が52.2kg(+500g)リミットのなか、52.5kgで250gオーバーだったが、その後の午後4時までの再計量で、体重はクリアも水分摂取を控えたことで今度は尿比重が1.00250以下のところ1.00255でオーバーし、試合当日の再計量となっていた。

7日朝の計量でも体重はクリアもハイドレーションでオーバー。ONEではキャッチウェトでの試合は認められるものの、尿比重値をパスできなければ試合をすることは出来ない。結果を待つ間に髪もコーンヘッドに結い、臨戦態勢に入っていた平田は、ハイドレーションNGの結果を受けながらも、最後まで尿比重と体重を同時にパスすることにこだわったが、強く試合を希望していたこともあり、周囲の説得を受け、1リットルの水を飲んで、最後のチェックを受け、尿比重を1.0018でパス。53.4kg契約のキャッチウェイト契約で試合を行うサインをし、対戦相手のクローリーが承諾したため、試合は行われることになった。


【写真】『ドラゴンボール』の「人造人間18号」の姿を披露した平田。ファンからはジャンプコミックスの『ドラゴンボール』初版風のコラージュの投稿も。

ジャカルタ入りする前には『ドラゴンボール』の「人造人間18号」コスプレで話題となった平田だが、成長盛りの20歳の身体と、女性ならではの水分をため込みやすい時期の計画的な減量が困難な状況もあり、1月31日のSNSでの投稿では「あと1.3kg」とツイートしながらも、「あと少しがきついんです」と厳しい状況を吐露していた。

これまで平田はONEでは上海、東京と比較的、練習環境の整った場所で試合を行うことができたが、初めてのジャカルタでその衛生環境にカルチャーショックを受けるなど、キャリアの浅さも露呈しており、ONE独特の計量も含め、経験不足が初めての国での試合でどのように出るか。ギリギリまで体重・水分調整も行っているため、当日の試合に向けたリカバリーも十分ではないだろう。

組み技に長けた平田にとって、ストライカーのクローリーは決して簡単な相手ではない。果たして、20歳の平田はこのピンチを乗り越えることが出来るか。

松嶋は第8試合で韓国のキム・ジェウンと、平田は第7試合でナイレン・クローリーと53.4kg契約で対戦する。同大会はAbemaTVで7日19時45分から生中継が予定されている。

【最終計量&ハイドレーション結果】

▼メインイベント ONEムエタイ フェザー級(65.9kg)王座決定戦 5分5R
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)70.30kg/1.0070
ポンシリ・PK センチャイムエタイジム(タイ)70.20kg/1.0210
※ジャマール・ユスポフ(ロシア)は欠場

▼ONEミドル級(※93.0kg)5分3R
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)92.30kg/1.0023
イニア・デリダー(オランダ)92.65kg/1.0031

▼ONEライト級(※77.1kg)5分3R
ユーリ・ラピクス(イタリア)76.40kg/1.0031
マラット・ガフロフ(ロシア)77.05kg/1.0187

▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)61.00kg/1.0218
コン・シチャン(カンボジア)60.95kg/1.0207

▼ONEフェザー級(※70.3kg)5分3R
松嶋こよみ(日本/パンクラスイズム横浜)70.30kg/1.0099
キム・ジェウン(韓国)70.30kg/1.0053


▼ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R
ナイレン・クローリー(ニュージーランド)52.05kg/1.004
平田 樹(日本/ K-Clann)53.40kg/1.0018
※ビー・ニューイェン(米国/ベトナム)は欠場

▼68kg契約 5分3R
スノト(インドネシア)67.60 kg/1.0018
ヌラル・フィクリ(インドネシア)68.00kg/1.0053

▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
アブロ・フェルナンデス(インドネシア)61.20kg/1.0044
アクマド・エコ・プリアンドノ(インドネシア)61.40kg/1.0055

▼ONEムエタイ フライ級
サバス・マイケル(キプロス)60.40kg/1.0018
内藤大樹(日本/BELLWOOD FIGHT TEAM)60.85kg/1.014

▼ONEムエタイ ストロー級
アンディ・ハウソン(英国)56.55kg/1.0023
ジョシュ・トナー(ムエタイ ストロー級)56.60kg/1.0078

▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
エギー・ロステン(インドネシア)61.20kg/1.0031
フェジャー(インドネシア)60.75kg/1.0023

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