2026年8月5日(水)、『GLORY』は公式SNSにてGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9)がキックボクシングから引退することを発表した。
GLORYは「ペッチ(ペットパノムルンの愛称)へ感謝します。リング内での10年にわたる支配的な活躍の後、GLORYフェザー級王者ペッチがキックボクシングからの引退を決意しました。ペッチのキャリアは、驚異的な9回のフェザー級タイトル防衛、RISEスーパーライト級タイトル、そして初代フェザー級ワールドグランプリ優勝という輝かしい成果で飾られています。リング内での彼の功績は、リング外での彼の模範的な人柄によってのみ上回られています。私たちはペッチの今後の活動において最善を祈ります。彼は常にGLORYファミリーの一員であり続けます」と、10年間のGLORYでの功績を称え、キックボクシングからの引退を発表した。
その後、ペットパノムルンは自身のInstagramを更新。
「この10年間、GLORYでの道のりは、私のキャリアにおいて最も素晴らしい一章の一つでした。私を信じてくれ、この最高の舞台で戦う機会を与えてくれたGLORYの皆さん全員に、心から感謝申し上げます。私たちは共に、忘れられない思い出を作り、世界タイトルを獲得し、王座を守り抜き、世界中のファンと素晴らしい瞬間を分かち合いました。オーナー、経営陣、スタッフ、関係者、解説者の皆様、そして共に戦ったファイターたち、そして何よりもファンの皆様――この素晴らしい旅路を通じて、ご支援を賜り、心より感謝申し上げます。私のキャリアと人生の両方を形作る助けとなった、これらの機会と経験に、いつまでも感謝し続けます。GLORY、忘れられない10年間をありがとう。この組織が今後もさらなる成功を収めることを願っています」と感謝の言葉を綴った。
しかし、ペットパノムルンの投稿にはキックボクシングを引退するとの旨はなく、GLORYを去ることのみが書かれ、「また近いうちに会いましょう」との文で締めくくられている。
ペットパノムルンは最近のインタビューで「ムエタイが恋しい。ムエタイをする機会があればムエタイでも試合をしたいです」とムエタイ復帰を示唆していたことも。以前から、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートン代表はペットパノムルン獲得についてコメントしており、ペットパノムルンがムエタイルールあるいはキックボクシングルールでONEに参戦する可能性も考えられる。日本での主戦場となるRISEとの関係も気になるところだ。
【写真】日本ではRISEで活躍、RISEとの今後の関係性も気になるところ(C)RISE ペッチことペットパノムルンはサウスポーで、2011年にプロムエタイ協会バンタム級王者、2013年にスーパーフェザー級王者となって2階級制覇。2015年にはトーナメント戦の『トヨタ・ムエマラソン』-64kg級で優勝、2016年にWMC世界ライト級王者となった。セクサン、サムエー、ペットモラコット、チャムアックトーンらスター選手としのぎを削って勝利を収め、2016年8月からはGLORYに参戦。2018年9月に ロビン・ファン・ロスマレンに挑戦し、判定勝ちでGLORY世界フェザー級王座を奪取した。
【写真】6月のLFSトーナメント決勝では4度目の対決となる原口に初のリベンジを許した 2018年にはGLORYの“ノックアウト・オブ・ザ・イヤー”に輝く。2021年11月にRISEに初来日を果たして原口健飛に勝利すると、2022年8月の原口との再戦を制してRISE世界スーパーライト級(-65kg)初代王者との二冠王となったが、2023年12月の初防衛戦でチャド・コリンズに敗れてRISE王座は失った。7月に原口との3度目の対決も制して8度目の防衛に成功。2024年12月には「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」を制し、世界最強を証明した。2025年5月、ミゲール・トリンダーデの挑戦を退け9度目の防衛にも成功。
2026年6月、「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT」の決勝では原口健飛との4度目の対決を行ったが、延長R判定負けで原口に初のリベンジを許した。戦績は176勝(27KO)41敗3分。