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インタビュー

【Krush】金子大輝「ラウェイ王者にしか出来ない試合を見せたい」里見柚己「自分の攻撃は当たれば倒せる」

2020/01/17 14:01
【Krush】金子大輝「ラウェイ王者にしか出来ない試合を見せたい」里見柚己「自分の攻撃は当たれば倒せる」

ラウェイ王者の金子がK-1に続きKrushに参戦、若手ホープの里見と対戦する

2020年1月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.110』で対戦する、ラウェイのAir KBZゴールデンベルトチャンピオンシップ 2017年67kg級王者・金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)と里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 金子はMMA(総合格闘技)からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向。2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ(エアカンボーザ)チャンピオンシップに出場し、67kg級でこの大会の2017年王者となった。今年6月、K-1への参戦を表明し、11月に初参戦して独特の動き・リズムを見せて林を戸惑わせたが、最後は右ストレートでKO負けを喫した。

 里見は12勝(6KO)8敗1分の戦績を持つ22歳。昨年8月の再起戦で、ベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて臨んだ6月のK-1 WORLD GPでは、大沢文也にワンマッチで判定負け。9月のK-1 KRUSH FIGHTでは横山巧に1RでKO負けを喫し、連敗からの脱出を懸けて今回の試合に臨む。

■ミャンマーの先生にK-1ルールでの戦い方をまた違った観点から教えていただきました


──K-1デビュー戦になった11月の横浜アリーナ大会を振り返っていただけますか?

「会場もすごく広くて派手で華やかで、改めてK-1は本当に凄い舞台だなと思いました。ミャンマーラウェイもすごく熱気のある会場でやるんですけど、それともまたちょっと違った熱気で、戦っていて本当に楽しかったです」

──「林(健太)チャンピオンと対戦して、直々にK-1というものを教えていただいた」というコメントもありましたが、実際にK-1ルールで戦ってみてどうでしたか?

「ミャンマーラウェイと比べると展開が速いかなと思いましたね。ミャンマーラウェイは3分5Rあって、僕はけっこう1Rから倒しには行くんですけど、それよりももっとスピード感があるというか。しかもそれだけスピード感がある中でも駆け引きもあって、K-1ルールの奥深さを感じました」

──試合はKO負けという結果でしたが、学んだものや気づいたものは多かったですか?

「本当に多かったですね。しかもそれをK-1チャンピオンから直々に教えてもらったわけですから。気持ち的には試合当日の夜から練習を再開するぐらいの勢いでした」

──ダメージもあったと思いますが、気持ち的にはすぐにでも試合をやりたいくらいだったんですね。

「多少落ち込みはしましたけど、会場を出る時にK-1のファンの方からたくさん声をかけてもらいましたし、SNSでもたくさんメッセージをいただきました。それが励みになって、すぐ試合をしたいなと思いました」


──今回の試合に向けて現地ミャンマーでラウェイの練習をしてきたと聞いています。K-1用の練習をする一方、ラウェイの技術をしっかり学びたいと思ったのですか?

「そうですね。現地に僕が所属しているクラブがあって、そちらに伺ってミャンマーの先生にK-1ルールでの戦い方をまた違った観点から教えていただきました。ミャンマーで教わったこととK-1ジム大宮での練習を融合していきたいと思っています」

──今大会では里見柚己選手と対戦が決まりました。里見選手にはどんな印象を持っていますか?

「若くてサウスポーでテクニックもスピードもあって、年齢こそ自分の方が上だと思うんですけど、K-1ルールでは僕の先輩です。胸を借りるわけではないですが、しっかりとK-1を勉強して挑もうと思います」

──K-1ルールでの初勝利や再出発というテーマもある試合ですが、どんな試合をして勝ちたいと思っていますか?

「ラウェイらしさを見せつつ、K-1ファイターとして成長したところをK-1ファンの皆様に見てもらえるような試合にしたいと思ってます」

──2020年はどんな1年にして行きたいですか?

「まずは1月25日にしっかり勝つこと。そうすれば次の試合もどんどん決まると思いますし、僕にしか出来ない、ラウェイ王者にしか出来ない試合を見せたいと思います。そしてミャンマーと日本の架け橋になれるような存在になっていければと思っています」

■頑丈さも全て壊して、Krushらしい試合がしたい


──昨年9月の横山巧戦後は意図的に試合を空けていたそうですが、そう思った理由を聞かせてもらえますか?

「自分は負けると、KO負けとかするとなおさらなんですけど、すぐに試合をしたくなるんです。横山選手に負けたあとも本当に悔しくて、すぐに試合をしたかったんですけど、ここでまたすぐに試合を組んでもらっても何も変わらないと思いました。だったらあえて年内は試合をせずに練習に集中しようと思いました」

──試合で勝つことよりも練習で強くなることに集中したいと思ったのですか?

「はい。去年は横浜アリーナ大会を目指して毎日練習していて、大沢文也選手と横山選手とやった試合は自分にとってすごく大事な試合だと思っていました。ここで勝って横浜大会に出るという目標があったのですが、結果として2人に負けてしまって。いつも以上に落ち込んじゃったんですけど、逆にその分自分には伸びしろがあると思って、今はすごくいい練習ができています」

──試合を休んでいる期間はどんなことに集中して練習を続けていたのですか?

「横山選手とやった時、お互いに一発があって自分も1Rで決着がつくと思っていたんです。自分は蹴りも得意なんですけど、やっぱりKrushやK-1ルールではパンチが必要だと思って、そこの勝負になると思って戦ったら、逆にパンチを効かされて何もできずに終わっちゃいました。今はパンチを単発でも効かせられるような練習、色んなところに攻撃を散らせられるような練習をしています」


──対戦相手の金子選手にはどんな印象を持っていますか?

「聞いた時の印象はまあミャンマーラウェイのチャンピオンだなって。横浜大会の試合を見たんですけど、正直倒せるなと思いましたね。頑丈でやりづらさはあると思いますが、自分が戦う姿を想像して、自分の今の練習の成果が出たら間違いなく倒せると思います」

──ここは自分がきっちり倒して良い2020年のスタートを切りたい?

「そうですね。2019年は3試合して1回もダウンを取れなかったし、KOも出来なくて、それで2連敗しちゃって。本当に悔しい1年だったんで、次の試合では練習の成果を見せたいです」

──1月大会では同じライト級のタイトルマッチも組まれています。2020年はどんな1年にしたいですか?

「今年一発目の試合が1月に決まって、相手はラウェイのチャンピオンで身体も頑丈でパワーもあると思うんですけど、その頑丈さも全て壊して、Krushらしい試合がしたいです。自分の攻撃は当たれば倒せると思ってるんで、それを今回は証明するようなKOをしたいですね」

──里見選手の復活を楽しみにしているファンの方はたくさんいると思います。そういった方にメッセージをいただけますか?

「2019年は応援してくれるファンの人やジムのみんなに悲しい思いをさせちゃいました。2020年は毎回自分がKOしてみんなで笑えるように、今は毎日苦しい練習して頑張っています。1月はまた再出発するので楽しみにしていてください」

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