(C)ONE Championship
3月8日(金)ミャンマー・ヤンゴンのトゥウンア・インドアスタジアムでONE Championship「ONE:REIGN OF VALOR」が開催される。
メインはONE世界ウェルター級王者のゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)が、ゲオルギー・キシギン(カザフスタン)を挑戦者に迎え、初防衛戦に臨む。
かつてPANCRASEにも参戦したオマー・ブイシェ、さらにK-1&HERO'Sで活躍したオーレ・ローセンを師と仰ぐカデスタムはPXCウェルター級王者から、2018年11月にタイラー・マグワイアをKOに降し、ONE世界王者となった。
対するカザフスタンのキシギンはMMA19勝5敗。現在13連勝中で、2018年12月の前戦では「RCC 5」でトキーニョ相手に1R TKO勝ちを収めている。テイクダウン&パウンド、そして一本勝ちも多い両者。5Rの王座戦を制するのはカデスタムかキシギンか。
また、同大会には日本人4選手の参戦も発表された。
MMAストロー級では、内藤のび太がフィリピンのレネ・カタランと対戦する。内藤は2018年9月のジョシュア・パシオとのONE世界ストロー級王座防衛戦以来の試合。前戦では、パシオを再三テイクダウンするもバック奪ってのニアフィニッシュにまでは至らず、判定負けで王座陥落しており、今回は再起戦となる。この約2年半をパシオ、アレックス・シウバとの再戦に費やした内藤にとって、2016年5月デェダムロン戦以来の新たな相手。そして王座戦とはことなる3R戦でいかに“のび太”タイムを作るか。
対するレネ・カタラン(5勝2敗1NC)はフィリピン格闘兄弟の長兄。2014年12月にデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークにKO負けしたものの、以降はONEで5連勝中。2018年7月の前戦ではインドネシアのステファー・ラハディアンに判定勝利を収めている。かつて散打48kg級で世界王者にもなっているレネは左右どちらの構えでも戦い、前戦はオーソから右ローを効かすなど打撃を武器とするが、テイクダウンでポジションを失ってもスクランブルから立つことも得意としている。
内藤としては打撃でしっかり対峙し、ダメージをためることなくテイクダウンを奪いたい。そしてレネにスクランブルを許さず抑え込んで削りダメージを与え、際でバックを奪いフィニッシュに近づきたい。
さらに、キックボクシングマッチでは、日本のほか中国KUNLUN FIGHTでも活躍する健太がONE参戦。2015年にルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級タイトルマッチで梅野源治を降すなど、長くムエタイのトップに君臨するペットモラコットとフェザー級で対戦する。
健太は2月11日の「KNOCK OUT」大田区総合体育館大会で番長兇侍戦が決まっており、ヤンゴンに場所を変えて月イチ連戦を超強豪ペットモラコットを相手に敢行する。
長身で手足が長く懐も深いサスウスポーのペットモラコットは首相撲でも強さを発揮するが、ONEマットではリーアム・ハリソンのように好戦的な相手には、自身も序盤からファイターで戦うなど、相手に応じて戦える引き出しの多さも誇る。小さな相手に打ち下ろすヒジは脅威で、身長で6cm低い健太はヤンゴンのサークルケージでどんな戦い方を選択するか。
また、MOMOTAROもONE初参戦。豪州のケニー・ズィーと対戦する。オーソドックス構えのズィーは2018年10月のONEタイ大会のリングでペッダム・カイヤンハダオと対戦。サウスポーで長身のペッダムに対し、インファイトを仕掛けたズィーが低めのガードに左ハイを狙われ、TKO負けを喫している。
ペッダム同様のサウスポーのMOMOTAROだが、あのロッタンを苦しめた下がりながらのペッダムの左の蹴りの破壊力とは異なる動きがズィー戦で見られるか。
MOMOTAROと同じくONEフライ級に参戦するサウスポーの渡辺優太は、師匠である元ラジャダムナン王者のチューティンからムエタイスタイルを受け継いだ。2018年は3月にダウサイアム・ノーナクシンのミドルの軌道からの右ハイにTKO負けを喫したが、6月のM-ONEで柊斗を2R TKOに降しWPMF日本スーパーバンタム級王者に輝いている。
対するポルトガルのルイ・ボテーリョは、2015年のK-1の-55kgトーナメント一回戦で寺戸伸近に判定負けした選手。オーソドックス構え。フック系のパンチを得意とするが、2018年6月の中国大会では、小笠原裕典の右バックヒジをもらいKO負け。12月のパンパヤック戦ではオープンフィンガーグローブ戦に臨み、パンパヤックの左ハイにダウンを喫しての判定負けと連敗中で、背水の陣で渡辺戦に臨む。
また、健太と同じフェザー級では、ドイツのエンリコ・ケールが参戦。英国のリアム・ノーランと対戦する。
3月8日 ドイツの天才ストライカー エンリコ“ザ・ハリケーン”ケールが待望のONE Super Seriesデビュー戦を迎える! #WeAreONE #武術 pic.twitter.com/YMcPAZhPM0
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) February 12, 2019
K-1 MAX最後の王者であるケールはジョーダン・ワトソンに勝利し、ブアカーオやヨーセングクライ、シッティチャイ、アロゾフらビッグネームと対戦している強豪。2015年にはジョルジオ・ペトロシアンの復帰第2戦でマジョリティ・デシジョンまで持ち込むなど、高いポテンシャルを誇る。ONEのケージ、あるいはリングでサウスポーのノーランを相手にどんなパフォーマンスを発揮するか。注目だ。
◆ONE: REIGN OF VALOR
3月8日(金)ミャンマー・ヤンゴン
▼ONE世界ウェルター級選手権試合 5分5R
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ゲオルギー・キシギン(カザフスタン)
▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R
内藤のび太(日本)
レネ・カタラン(フィリピン)
▼フェザー級 キックボクシング 3分3R
健太(日本)
ペットモラコット・ペッチンディーアカデミー(タイ
▼フライ級 キックボクシング 3分3R
MOMOTARO(日本)
ケニー・ズィー(豪州)[Kenny Tse]
▼フライ級 キックボクシング 3分3R
渡辺優太(日本)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)
▼フェザー級 キックボクシング 3分3R
リアム・ノーラン(英国)
エンリコ・ケール(ドイツ)
▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R
ローマン・アルバレス(米国・サイパン)
チェン・ルイ(中国)
▼ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R
リン・ホーチン(中国)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)
▼ONEフェザー級(※70.3kg)5分3R
プー・トー(ミャンマー)
ヨハン・ムリア・レゴウオ(インドシア)
▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
トニ・タウル(フィンランド)
グルダーシャン・マンガット(カナダ)
▼68kg契約 5分3R
ティアル・サン(ミャンマー)
リン・サロース(カンボジア)