キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】健太と対戦する“全弾フルスイング”番長兇侍「プレッシャーはないので思いっきりぶつかる」=2月11日(月・祝)「KNOCK OUT 2019」大田区総合体育館

2019/02/08 10:02
【KNOCK OUT】健太と対戦する“全弾フルスイング”番長兇侍「プレッシャーはないので思いっきりぶつかる」=2月11日(月・祝)「KNOCK OUT 2019」大田区総合体育館

(C)KNOCK OUT

2月11日(月・祝)『KNOCK OUT 2019 WINTER 「THE ANSWER IS IN THE RING」』大田区総合体育館大会で、元NJKFスーパーウェルター級王者・健太(NJKF・E.S.G)と番長兇侍(INNOVATION・Hard Worker)が対戦する。

12月のクンルンファイト以来の試合となる健太は番長について、「以前RISEに出ていた時に試合を見たことがあり、ぶんぶん振り回してノーガード状態で無茶苦茶面白い試合をするので笑えましたね」と、印象を語るが、「美味しいか、美味しくないかと言われたら美味しくない相手」と警戒も怠らない。

対する番長兇侍は“全弾フルスイング”がキャッチフレーズ。前戦1月には中尾満戦を2RTKOに降したが、1Rの展開に反省しきり。「たまたま飛び込んで入ったところ、中尾選手のガードが一瞬下がったが見えたので練習していた左フックを当てることが出来ました」と謙虚に語る。

対戦相手の健太についても「最近好きな選手で、健太選手の活躍を期待したいと思っていたので複雑な気持ち」と憧れを隠さない。「自分も12月から月1の連戦になります」という番長は「勝つことすら難しい相手だと思います。逆にプレッシャーはないので思いっきりぶつかる」と原点回帰の構えだ。開き直った番長兇侍が隠れたポテンシャルを発揮するか。

――1月16日、KNOCK OUT初参戦となった『ROAD TO KNOCK OUT vol.3』では、中尾満選手に2RTKO勝ちでした。

「1R目は凄く緊張していましたし、前に出ようとすると中尾選手が前蹴りとミドルキックをタイミングよく出してきたのではめられてしまい、会場が静まっていたのでこれはまずいなと。2R目にかなり焦って出した左フックがたまたま当たりKOすることが出来ました」

――フィニッシュとなった左フックは練習していたものだったのでしょうか。

「たまたま飛び込んで入ったところ、中尾選手のガードが一瞬下がったのが見えたので練習していた左フックを当てることが出来ました」

――初のKNOCK OUTのリングはどうでした?

「とにかく緊張してしまい、控室でウォーミングアップしている選手皆さんが自分よりもレベルの高い方ばかりだったので、これは場違いのところに来てしまったなと(苦笑)。せめて試合で頑張ろうと思ったのですが、最後のKO決着以外はしょっぱい試合内容になってしまい落ち込みましたね。会長からも『もっとガンガン行くと思ったよ』と言われたので反省点しかないです」

――勝利者の記念撮影でラウンドガールと並んでいるとき、KO勝ちしたにも関わらず嬉しい表情はなく下を向いていたのはなぜですか?

「普段から小心者で試合が終わった瞬間に我に返ってしまいます。調子に乗ったことをしないように、周りの目を気にしてついついああいうことをやってしまうことが多いんです(笑)。ちなみにコンビニでバイトをしていた時があり、両手を前に組んで立つのは癖でもあります(笑)」

――試合ではアグレッシブですが、小心者とは意外ですね。

「家にこもって独りでロールプレイングゲームをすることが最高の幸せなんです。ちなみにスマホのアプリでファイナル・ファンタジーにはまっていて、曲も好きなので入場曲にも使わせてもらっています。あまり言いたくないのですが、このゲームにはまりすぎて毎日ログインすることが日課で、かなりの額を課金してしまいました」

――今後KNOCK OUTで活躍すればファイトマネーも上がって、ゲーム課金額も増えそうですね。

「そうですね。選手としてもゲーマーとしても強くなれる最高の環境だと思います(笑)。モチベーションも上がっています」

――あと、いつも被って入場する目出し帽が前回の中尾戦ではなかったのはなぜですか。

「家に忘れてしまって、凄く心残りです。あれは悪いことをする人の気持ちがわかるマスクなんです。自分の顔が隠れていると、お客さんに見られても緊張感がなくなり何でも平気になれるんです」

――今度はさらに大きな会場でやる本戦出場となりました。

「ROAD TO KNOCK OUTですら自分は場違いだったのに、今回の出場選手は自分以外チャンピオン経験者なので、これはもうヤバいところに来てしまったなと危機感を感じています(笑)。今回は第2試合目出場となり、第1試合のタネ選手と大崎選手が確実に凄い試合をするのでその流れをもらって熱い試合をしたいと思います」

――今回の相手、健太選手についてはどのような印象がありますか?

「凄くうまく戦えることもでき、チャンスと見たら一気に攻め込むことの出来る、全体的にレベルの高い選手だと思います。人としても好感度の高い方ですよね。健太選手はここ最近好きな選手でして、健太選手の活躍を期待したいと思っていたので複雑な気持ちです。環境を変えたいと思ったとき、健太選手のジムで雇ってもらえないかなと悩んでいたことがありました」

――そうだったんですね。健太選手は戦績は85戦あり、これまでに4本のタイトルを獲得しています。そういうキャリアについて思うことはあります?

「過去最強の相手ですね。今まで対戦した相手で順番をつけると、パンチではRISEのリングで対戦したHideki選手が一番強く、体格面では憂也選手が大きく、総合点でみると健太選手は最高レベルの対戦相手になります」

――タフな健太選手をKOする自信は?

「KOだけでなく、勝つことすらも到底難しい相手だと思います。逆にプレッシャーはないので思いっきりぶつかるという気持ちで戦います。力を残したまま負けてしまうのは後悔だけが残るので思う存分自分の攻撃を出し切ります」

――2019年初戦をクリアーして今年はどういう1年にしたいですか?

「健太選手が月1で試合をやられていて自分も12月から月1の連戦になります。実は健太選手のそういうところに憧れていてあの生き方はうらやましいので、健太選手のようにどんどん試合をしていきたいですね。仕事との両立が大変ですが、月1でも試合がしていきたいです」

――KNOCK OUTでの目標は?

「初戦が自分の中でしょっぱい試合になってしまったので、とにかく最高の舞台で100%の力が出せるよう、RISEに出ていた時のようにアグレッシブな戦いができるように頑張るだけです」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント