2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.20』の大会終了後、榊原信行RIZIN CEOがインタビューに応えた。
大晦日大会を振り返り「何が求められているのかはプロモーターとして感じ取らないといけない。それは皆さんから感じたので、勝負論の詰まったストレートの剛速球を投げ続けることを軸に、たまに変化球も織り交ぜて魅力的な大会を作り出していきたいと思います」と、今後のRIZINの方向性について話した。
デビューから10戦無敗、ベラトールとの対抗戦にも勝利した渡辺華奈(右)も五輪を目指していた柔道選手 大晦日はどストライクの直球勝負を仕掛けたが、変化球(飛び道具的なカード)は今後あった方がいいと思うかとの質問には「あった方がいいと思っています」と回答。「他の団体とのひとつの差別化で言うと、ふり幅にある気がしている。今回はマッチアップできませんでしたが、そういうのは考えていきたい」と、ふり幅の大きさがRIZINのウリのひとつだとした。
また、「オリンピックイヤーで2020年がひとつの分岐点になると思っています。アマチュア・アスリートたちのアフター東京オリンピックの去就がこの数カ月で各競技が決まってくる。その先の方向性のチョイスの一つとして、オリンピックに出てメダリストになってその先に、その競技をまだもう4年間次のオリンピックまで目指すという人もいると思いますし、RIZINという舞台を目指してくれる人も必ずいると思うので、早い段階でスカウティングに動きたいと思っています」と、オリンピックアスリートのスカウトを宣言。
さらに「オリンピックに夢届かなかった、日本代表として日の丸を付けて世界に挑めなかった選手たちにも、十分RIZINというプロの舞台で活躍していけるポテンシャルのある人たちは、日本には男子も女子も柔道にもレスリングにもたくさんいるので、そういうところからの転向組に未来を託して創造していくチャンスを見出せたらと思っています」と、オリンピックを目指した選手からもスカウトしたいと語った。12・31「RIZIN.20」の写真と全試合結果