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【RIZIN】大激闘のライト級GP決勝、優勝ムサエフもパトリッキーも準決勝で骨折していた

2019/12/31 22:12
 2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.20』の第10試合「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2019 ライト級(71kg)トーナメント決勝戦」を争った、トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)とパトリッキー・“ピッドブル”・フレイレ(ブラジル)。  攻守が激しく入れ替わり、テクニック的にもハイレベルな大激闘となって場内を熱狂させた両者が、試合後インタビューに答えた。  先にやって来たのは優勝して初代王座に就いたムサエフ。「非常に大変な厳しい試合でした。とても強く、世界ランキングも12位で彼との試合はタフでなければできません。でも私には目的があり、それを達成した安堵感でいっぱいです。相手は非常に強かった。試合前も後も彼の印象は変わっていません。今後については、トレーナーと相談して今後の展望を決めていきたいです」とコメント。  そこでムサエフのトレーナーから「私から説明しておきたいことがあります。ムサエフは最初の試合(準決勝のジョニー・ケース戦)で利き腕である右手の甲を骨折していました。ドクターストップがかからないようにそれを隠して決勝戦へ出場しました」との告白があった。  骨折した右手でパンチを放っていたのかと聞かれたムサエフは「こういった状況にも関わらず勝利を収めることができました。勝利に向って戦えた事を誇りに思います。アゼルバイジャンの国民と大統領にこの勝利を捧げます。そして日本の皆さん、私のファンに心からサポートを感謝したい。大好きです」と、骨折したことは関係ないとばかりに涼しい顔で語った。  その後、インタビュースペースに現れたパトリッキーも「今年の初めに右手の筋を痛めて半年間休んで、早く練習を始めすぎてしまったのでいつも痛い状態で練習していました。なので少し休みたい。今日も最初の試合(準決勝のルイス・グスタボ戦)で右手の甲の骨を折ってしまいました」と、なんと同じく右手の甲を骨折していたことを明らかにした。  パトリッキーは「ムサエフも手を怪我していることは分かっていました。2Rに彼が攻撃した時に痛そうな顔をした。それで打撃をやめてテイクダウンに来たからね」と気づいていたという。  骨折したことは「テイクダウンには問題なかったが、最初から打撃で行くつもりだったので打撃には支障が出ました」と当初のプランが狂ったと言い、「彼も私と同じコンプリートな選手。戦略的で、今日は彼の戦略がよかったということだろう」と戦略で敗れたとする。  そして「次は自分のホームであるベラトールで彼と再戦したい。これからも、今日のような歴史に残るような試合をもっと刻みたいと思っています」と語った。
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