2019年12月29日(日)さいたまスーパーアリーナ『Bellator JAPAN:Fedor vs. Rampage』の第14試合で、上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)を3R4分33秒、TKOに破った矢地祐介(KRAZY BEE)が試合後のインタビューに答えた。
「嬉しいですね。久しぶりの勝ちなので」と2018年5月以来の勝利を喜ぶ矢地。
「(不安は)凄いありました。3連敗することなんて想像もしていなかったですし、今回負けたらどうしようって気持ちはありました。ただ、負けてしまったとして、終わった時に振り返ってどう思うんだろうって考えた時に、楽しめなかったの思うのが嫌だった。最後楽しもうって覚悟でやりました」と、試合を楽しむことを考えていたという。
「3敗しないと分からない、やってみてダメなんだ、じゃあこっちなんだということが分かりました。前回(朝倉未来戦)は無理やり怒りの感情を作って臨んだが、入れ込みすぎるといい結果が出なかった。どうしたらいいパフォーマンスが出るのか。それには自分が楽しむことって改めて気付けたので無駄ではなかったと胸を張って言えます」と、この3連敗は成長につながったと語る。
最後の局面では「受け手に回らないようにというのを意識しながら。セコンドの一声で受けちゃっているなと。気持ちが劣勢になっている。気持ちの面で弱気にならないようにと意識していました。自信を持ってやろうというのが常に頭にありました」と意識したことが、フィニッシュにつながった。
サッカーキックは「練習はしていなかったので、幼き頃に数年やったサッカーの経験が出たなと思いました」と笑う。
上迫については「気持ちがあって前へ出てきて、パンチを当てても前へ出てきて気持ちを感じました」と言い、試合前は舌戦も展開したが「同じ日本人だし、共通の先輩がいてつながりがないわけではなかった。先輩を含めて飲みに行きましょうって言いました。お互いが好戦的に戦えた。お互いリスクを背負って、ああいう結果になったので上迫選手にも感謝したいと思います」と戦い終わってノーサイド。
試合前には出稽古も敢行し「いろいろなところに行くことによっていろいろな視点やアドバイスがあって、一気に視野が広がった。チームは大事ですが、第三者的な視点を入れることによって広がった。外の人はこう見てるっていうのが技術的に収穫があった」と話す。
「自分のやって来たことを出せて、悪いところも出たけれど、少し一歩前に出られた気がしました。(具体的には)以前は打ち合いの中で頭を下げた場面が何回もあったんですが、落ち着いて見てれば大丈夫なんだって。以前は目を背けてもらってしまったんですが、こうすれば大丈夫じゃんって。そういう収穫がありましたね」
朝倉未来を始めとする「負けた選手には全員リベンジしたい。俺に勝ったヤツには全部お礼参りしたいですね。ファイターなので」とリベンジしたいと言い、大晦日に行われるライト級GPの優勝者に挑みたいかとの質問には「もちろんそこはファイターですから戦いたい気持ちはあります。そのためにはこの1勝では足りない。3連敗したから3連勝して、みんなが求めてくれたら戦いたいと思います」と、まずは実績作りをしたいという。
そして「また負けないように勝って、RIZINでどんどん試合をしてほしいとファンにも関係者にも言ってもらえるように勝つのみです」と、突き進んでいくと宣言。
また、試合を心配そうに見守り、勝利の際には号泣していた姿がテレビに映されていた交際中と報じられている女優・川口春奈については「ノーコメントで!」とした。