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【ONE】タイ・ルオトロと対戦する二階級制覇王者クリスチャン・リー「プロセスを急ぐことはできない。5Rの王座戦の準備をするには、まったく異なるレベルの経験が必要。彼はまだ準備ができていないと感じる」=11月6日(金)『ONE Friday Fights 177』

2026/11/06 19:34
【ONE】タイ・ルオトロと対戦する二階級制覇王者クリスチャン・リー「プロセスを急ぐことはできない。5Rの王座戦の準備をするには、まったく異なるレベルの経験が必要。彼はまだ準備ができていないと感じる」=11月6日(金)『ONE Friday Fights 177』

(C)ONE Championship

 2026年11月6日(金)20時15分から、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Friday Fights 177&The Inner Circle 37』(U-NEXT配信)にて「ONEライト級MMA世界タイトルマッチ」として、王者クリスチャン・リー(米国)と、挑戦者タイ・ルオトロ(米国)が対戦する。

▼ONE世界ライト級(※77.1kg)MMAタイトルマッチ 5分5R
クリスチャン・リー(米国)王者 18勝4敗(12KO・TKO/5SUB)
タイ・ルオトロ(米国)挑戦者 2勝0敗(2SUB)

 ONEライト級&ウェルター級のMMA世界王者クリスチャン・リーは、ライト級王座の2度目の防衛戦。

 2022年11月のキャムラン・アバゾフ戦のTKO勝ちでのウェルター級王座防衛後、同年12月に妹でありONEファイターであったヴィクトリア・リーが亡くなってからリングを離れていたが、24年12月のアリベック・ラスロフ戦で復帰(ノーコンテスト)。25年11月の『ONE 173』でアリベック・ラスロフとの再戦で2R KO勝ちでライト級王座防衛に成功した。

 対するタイ・ルオトロは、弟のケイドと並び、グラップリング界の超新星兄弟として活躍。タイは、ONEウェルター級サブミッション・グラップリング世界王者。25年9月の『ONE Fight Night 35』でMMAデビューし、クリスチャンの実弟エイドリアンと対戦し、2R リアネイキドチョークで一本勝ちを収めると、同11月の『ONE173』でも磯嶋祥蔵に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。MMA3戦目でライト級王座挑戦となる。 

 クリスチャン・リーは、復帰戦前にハワイ州ワイパフに「プロディジー・トレーニングセンター」起ち上げ、妻と共に共同経営している。亡くなった妹への愛情を込めて名付けられたこの施設は、他者を励ますことを第一に考えて建設されたという。

 ルオトロ戦に向けた公式インタビューを紹介したい。

僕が15歳の頃は、月に3回アマチュアの試合に出ることができた

──プロディジー・トレーニングセンターがいまの拠点ですね。

「ジムは絶好調だよ。多くの選手が試合に出場し、多くの選手が勝利を収めている。トレーニングや武道を楽しむ人々の、強固なコミュニティを築き上げているところさ。強力なユースチームがあり、アマチュアのユースMMAキャリアをスタートさせる準備をしている子供たちがいる。来年は彼らをカリフォルニアに連れて行く予定だ。将来有望なプロ選手が何人かいて、プロ転向を控えているアマチュア選手も何人かいる。先日、僕たちのジムでイベントも開催して“スモーカーイベント”と呼んでいるよ。基本的には、ジム内で試合を行うけど、勝敗は決めない。どちらがより優れたファイターなのかを見極め、選手たちにはフィニッシュに向かってトライするように促している。ジムには400人くらい観戦に来てくれたんだ。

 彼らは本当に一生懸命トレーニングしているのに、プロモーションがないんだ。だから、こういうイベントを開催して、彼らに必要な試合経験を積ませ、ハワイから海外へ渡航できるようにしている。そうすれば、彼らは準備万端になるだろう。自分がその一端を担えることを嬉しく思うよ」

──自身の試合を控えるなかで大変でしたね。

「確かに大変な仕事だった。特に今回の試合が控えているから。考えることがたくさんあったけど、素晴らしいイベントだったし、観客もたくさん来てくれた。ハワイには島中の選手が戦える場がないから、こうして試合ができて嬉しいんだ。というのも僕が15歳の頃は、月に3回試合に出ることができた。そして今、試合をしたがっている人たちを見て、間違いなく試合の場が必要だと実感している。だから、こういったイベントを開催できることを嬉しく思うよ。30人もの選手が参加して試合をして全員がジムにいても、ジム内では喧嘩は一切起こらなかった(笑)。様々なジムから選手たちが集まって、戦うための舞台を与えられ、それぞれの目標を達成できることを喜んでいるのを見るのは素晴らしいことだ。彼らの多くは、プロの格闘家になることを夢見ているから」

──いまのご自身の練習環境はいかがですか。

「長年にわたり、友人たちからたくさんのサポートをもらって本当に恵まれているよ。マックス・ホロウェイは定期的に練習に来てアドバイスをくれたり、私のプレーを見てくれたりする。それに、もう一人の親友、レイ・クーパーもよく来てくれるんだ。僕たち3人、つまりマックスとレイは、ハワイ出身のベテランファイターみたいなもので、今もハワイに住んでトレーニングしている。ここではあらゆる不利な状況にもかかわらず、僕たちはひたすら努力を続け、島を離れる必要性を感じていない。ただ力を合わせて一生懸命練習している。すべてに満足しているよ」

──お子さんも生まれたそうですね。

「そうなんだよ。休養期間中にまた子供が生まれたんだ。これで4人になった。だから、小さな子供たちが周りを走り回っているのは最高だよ。ここバンコクにも一緒に来ている。今回の試合に向けて本当に最高の気分だよ。素晴らしいトレーニングキャンプができた。ずっとハードなトレーニングを積んできたし、リングに入って自分が磨いてきた進化を見せるのが楽しみだね」

──あなたは対戦相手のタイ・ルオトロをよく知っていますね。弟のケイドがすでに彼と戦っているから。エイドリアンが戦ったそのキャンプでも、あなたは大きな役割を果たしたのでは?

「タイは才能のあるキッズだと思う。いいスキルセットを持っていると思うけど、彼はこの試合の準備ができていると思わない。5ラウンドのワールドタイトルマッチの準備はできていない。もちろん彼がハードにトレーニングしてくるだろうと予想している。タフでいてほしいし、彼を限界まで追い込むのが楽しみだね。

 もちろんマッチメイクは俺次第じゃない。俺にタイ戦のオファーが提示されたんだ。俺としては、ONE Championshipでまだやり残した試合があるなら、それを受けたいと思っていた。だから、この試合は大歓迎だ。実際に彼と戦うのが本当に楽しみで仕方ないよ。だから、彼が準備できているかどうかに関係なく、戦えるのは嬉しいね」

──次に誰が来るのか確信が持てなかったし、それがライト級なのかウェルター級なのか分からなかった。まずはウェルター級のベルトを防衛するのかと思っていました。

「知っての通り、今のところは、ライト級はもちろんウェルター級でも明確なコンテンダーが誰になるのか様子を見ている段階なんだ。だから、ウェルター級での戦いも大歓迎だけど、今のところは挑戦者が誰もいないように思える。だから、待って様子を見るよ。その階級で明確な対戦相手のカードがあれば、そのベルトの防衛も喜んで受けるつもりだ」

──多くの人がロベルト・ソルディッチの対戦が見られると思っていたはずだけど、彼はもう去ってしまった。

「彼がONEに参戦したときは大物だった。素晴らしい実績を引っ提げて入ってきたが、ONEでは素晴らしい活躍を残せなかった。タイトル挑戦権を獲得する前に去ることになってしまったんだ。まあ、エディ(アルバレス)のときに見られたのと似ているね。僕も彼と戦うのが楽しみだったよ。彼はもう一人の素晴らしいファイターだ。しかし、組織に入ってランキングを駆け上がり、タイトル挑戦権を獲得できなければ、僕たちにはどうしようもないことさ。まあ、ウェルター級でどうなるか見てみよう。だが今はライト級だね」

──最初は対戦相手がケイド・ルオトロだと思っていたよ。勝利数という点だけで言えば、タイよりも少しだけ戦績が良いと思うからね。それに、彼はライト級のグラップリング王者だし、一方でタイはウェルター級のグラップリング王者だ。もしかしたら最初はケイドだと思っていたかい? 

「ケイドはより多くの経験を持っているとはいえ、双子として見ているとタイが“大きなお兄ちゃん”なのが分かるはずだ。そして、最初にチャンスが巡ってきたのは彼だと思っている」

──ONEのプランとしては、まずタイに試合の機会を与えて、次にケイドにタイトルマッチのチャンスを与えるというものなんだろう、連続でね。

「ああ、どうなるか見てみよう。僕は一度に一つのことにしか集中していない。今、頭にあるのはそれだけだね」

──タイは明らかにグラップリングが非常に優れている。我々はその実績を知っているが、あなたもグラップリングが非常に優れているよね。君のグラップリングなら、彼がその部門で持っている強さを相殺し、スタンドの展開に持ち込めると思うかい? そして、そこでのすべての経験から、それがおそらく君に有利に働くかもしれないね。

「うーん、そうだな、立ちでは自分が優位に立てると見ているし、最終的にはどこかの時点でグラップリングの展開になると見ている。そして、すべての局面で自分が優位に立てると確信しているよ。グラップリング単体で見ても、彼は非常に危険だ。だが、MMAのグラップリングということになると、彼は同じだけの引き出しを持っていない。俺が潜り抜けてきたような修羅場を経験していないんだ。だから、彼のそうした弱点をすべて暴き出すのが楽しみでならないよ」

──グラップリングの違いについて話してくれたね。彼からサブミッションを奪えると思うかい? それがどれほど大きなインパクになることか。

「ああ、間違いなくね。ずっとそれを求めて言ってきたんだ。この後のインタビューでも聞かれると思っていたよ。2ラウンドでサブミッションを極めて勝つつもりだ」

──もしそれを達成したら、ある人たちからは「じゃあ、タイのグラップリングのベルトに挑戦しに行かないのか?」と言われるかもしれない。

「ああ、クロスオーバーマッチについていつも聞かれるけど、俺はMMAの世界チャンピオンなんだ。MMAは、誰が最高の武術家であり、誰が最高のファイターであるかを決めるために作られた。だから、MMAの世界チャンピオンであるなら、他の競技にわざわざ行ってそれを証明する必要なんてないんだよ」

──ルオトロ兄弟に関して「望むものには気をつけろ」というケースだと思うかい? 彼らは自分たちが噛み切れる以上の大きな一口をかじろうとしているのかな? 彼らはまだとても若いし、もう少し経験が必要かもしれない。先ほど「5ラウンドの厳しい戦いが本当はどういうものか教えてやる」と言っていたね。

「ああ、間違いなくね。知っての通り、俺は生涯武術家として生きてきた。時を経て学ぶことが一つある。それは“プロセスを急ぐことはできない”ということだ。5ラウンドのワールドタイトルマッチの準備をするには、そうした戦争の準備をするには、まったく異なるレベルの経験が必要なんだ。彼らの年齢と、MMAでこなしてきた試合数を考えると、彼はまだ準備ができていないと感じる。彼がハードにトレーニングしているのは知っているし、優れたグラップラーであることも知っている。だが、それだけでは十分ではないと感じているんだ」

──判定決着になる可能性もかなり高いんじゃないかという意見もある。あなたが判定勝ちを収めるという声も。5ラウンドに向けて準備をしているかい? 2ラウンドでのサブミッションを望んでいるとは言っていたが、フルで25分間戦い抜く準備は?

「もちろん、バッチリさ。ハードにトレーニングを積んできた。自分のコンディションも分かっているし、もし彼がタフで耐えて最後まで戦い抜くことができるなら、彼と5ラウンド戦いたいね。そして彼との激闘は大歓迎だ」

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