2026年10月24日(日本時間24日23時から)アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 333: Volkanovski vs. Evloev』(U-NEXT配信/ UFC Fight Pass)が開催された。
アブダビでのUFCイベント史上最多の観客動員数を記録した同大会後、ダナ・ホワイト代表はアレクサンダー・ヴォルカノフスキー、ピョートル・ヤンの両王者の今後について言及。年内に決定したサウジアラビア大会、年明け1月30日のトロント大会(ジョシュア・ヴァンvs.マネル・ケイプがメイン)でイスラム・マハチェフが出場しない理由などを語った。また、UFCを7戦無敗(MMA16勝無敗)ながらリリースされたファリド・バシャラートの反論について「彼個人のことについて言っていたわけではない」と説明しており、会見での言葉を紹介したい。
アブダビ大会のメインイベントは「UFC世界フェザー級タイトルマッチ」(5分5R)で、38歳の王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)に、MMA20勝無敗・UFC10連勝中の32歳モフサル・イヴロイエフ(ロシア)が挑戦。ヴォルカノフスキーが2R TKOで王座防衛に成功。ジョゼ・アルドの記録を抜き、UFCフェザー級史上最多の通算9度目の王座戦勝利を達成した。
コメインでは「UFC世界バンタム級タイトルマッチ」(5分5R)で、王者ピョートル・ヤン(ロシア)に前王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が挑戦。ヤンがドバリシビリとの1勝1敗で迎えたラバーマッチで5R 判定勝ちで王座防衛。試合後、ソン・ヤドンの名前をコールアウトしている。
また、注目のフライ級では、6位のロニー・カヴァナ(英国)が、7位のラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)を1R TKO。王座挑戦をアピールした。
大会後のダナ・ホワイト代表の総括と一問一答は以下の通り。
ヴォルカノフスキーはキャリアの残りの期間も特別なことをしていきたいという意思を明確にしている
「今夜はアブダビでのUFCイベント史上最多の観客動員数を記録しました。最多ゲート収益です。アリーナの記録を更新しました。私たちは現在、このアリーナにおけるトップ5のゲート収益のうち4つを保持しています。そしてファンのおよそ50%以上がUAE国外から来場しました。
『ファイト・オブ・ザ・ナイト』はヤン対メラブ、そしてヴォルカノフスキーとカヴァナです。彼らは今夜全員ボーナスを獲得しました」
──ヴォルカノフスキーが戦うたびに今後毎回これを聞くことになると思いますが、この年齢でより若く、より優れた選手たちや、新進気鋭の選手たちと戦う彼について、何を物語っているでしょうか?
「信じられないほどだ。つまり彼はまさに圧倒的な存在であり、無敗の若い選手たちを倒してやってくるわけだが、その体格はまるで、何と言うか……ヴォルカノフスキーは信じられない男さ」
──彼が単にリングに上がってこれらの選手たちと戦い、勝利しているだけでなく、明らかに彼らを仕留めようとしているという点において、さらに印象的だと言えるでしょうか? 彼は最初から大きな右ストレートを放っており、安全に試合を進めることよりも、相手を沈めたいと考えているように見えました。
「100%同感する。まさにその通りで、つまり彼はアグレッシブなファイターだった。本当に相手を追い詰め、決着をつけようと前に出ていたのは彼だった。ああ、この男はまったく作りが違う。ヴォルカノフスキーはキャリアの残りの期間も特別なことをしていきたいという意思を明確にしているし、ライト級へ階級を上げるかもしれないし、ジャスティン・ゲイジーと対戦するかもしれない。もちろん今すぐ試合を組むわけではないけど」
──ヴォルカノフスキーの今夜のパフォーマンスについてどう評価しますか? そして次期ライト級タイトル挑戦権を彼に与える予定ですか?
「見ての通り、彼は今夜素晴らしいパフォーマンスを見せた。どうなるか、様子を見ていこう」
──彼がライト級に上げて2本目のベルトを賭けてけて戦うことについては前向きですか?
「彼が成し遂げてきたことを思えば、私たちがノーと言うようなことはほとんどないよ。だから、この話全体がどのように展開していくか見守ろう」
──モフサル・イヴロイエフについてもお聞きしたいのですが、彼は今後2、3連勝すれば、2度目のタイトル挑戦権に値するでしょうか?
「さあ、どうだろうね。彼が誰と戦い、どのように勝つかによるだろう。私には全く分からない。何でもあり得るよ」
──今日、ウスマン・ヌルマゴメドフ(現PFL世界ライト級王者)がここにいましたが、それは彼とアブダビで何らかの話し合いが行われた、あるいは話し合われているということでしょうか?
「私の知る限りではないね。そして、彼の契約状況が現在どうなっているのかも分からない。ただ数日前に私が言った通り、彼の契約が満了して交渉が可能になった段階で、私たちの方から彼に話を切り出すことになる」
──「ファイト・オブ・ザ・ナイト」はヤン対メラブでした。両者による信じられないような5ラウンドの激闘でしたが、あの激しい攻防を見ながら何を考えていましたか?
「信じられない思いだった。私が考えていたのは、“おいおい、もう4ラウンドじゃないか”ということだ。そして第4ラウンドの残り時間は1分20秒ほどだった。私は“これであと1ラウンドしか残っていないのか”と思っていたんだ。信じられない試合だった。誰もが最終ラウンドに入る時点で2対2の同点と採点していたと思う。そして、1ラウンドでは、私は“おい、メラブの動きはめちゃくちゃ速いな、それに比べてヤンはまるで泥の中の棒のようだ”と思っていたんだ。彼のフットワークは奇妙に見えた。彼の構えも奇妙だった。1ラウンド目はすべてがどこかおかしかったんだ。そして、3ラウンドになるとヤンが出てきて、ボディへのあのキックが間違いなく試合の流れを変えたと思う」
──試合直後、ケージを飛び越えたメラブはあなたとハンターに何と言ったのですか?
「ああ、彼はただ『あぁ、申し訳ない、私はただ……』と言っていた。私は『何を謝る必要がある、気でも狂ったのか。素晴らしい試合だったぞ、信じられない試合だった』と答えたよ。つまり、彼はこれ以上ないほどの動きだった。彼がやった以上に素晴らしい試合なんてできないだろう。私は、メラブが落胆するようなことは何もないと思っている。あれ以上に良い戦いは不可能だった」
──たしかに信じられない試合でした。メラブに対して今どうすべきだというアドバイスをしますか? なぜなら彼は、以前からあの階級を自分で支配していましたし、ヤンと彼は「1Aと1B」のような関係(※1位と2位よりも互角)だと言えます。バンタム級のトップ2です。ではメラブをどう扱いますか?
「彼は昇ってくるすべてのコンテンダーを倒すことができる。つまり、毎週のようにあの試合をやってもいいくらいだ。人々は見たいと思うだろう。そしてファンもあの試合に非常に熱狂していた。信じられないほどに。これ以上ない素晴らしい試合だった。彼に何と言えばいいのかわからないよ。君が言った通り、1Aと1Bであり、これ以上の戦いはできなかったはず。彼がやったこと以上にできることは何もなかった。まず第一に、彼がボディへの一撃をまともに受けてもなお前進し続け、そしてただ、何と言えばいいか、完璧だった。負けたのはわかっているけど、完璧な内容だった。信じられないパフォーマンスだった」
──ピョートル・ヤンの今日の勝利を受けて、彼を歴史上最高のバンタム級選手だと言うことができますか?
「それを否定するのは難しいだろうね」
──ヤンとメラブによる素晴らしい三部作でした。インタビューの冒頭でメラブを非常に高く評価されていましたが、この三部作がこれで終了したことを踏まえて、バンタム級部門におけるメラブ王者の時代をどのように振り返り、表現しますか?
「信じられないものだ。私は『Dana White: Lookin' for a Fight』(※2017年6月のRing of Combatバンタム級タイトルマッチで当時、無敗のラフェオン・ストッツをメラブが15秒、バックスピンフィストでKO。ストッツを目当てに番組で視察へ訪れていたが、急遽その場でメラブとの契約を決断)彼と契約しました。それを共に行ったのが、彼のコーチであるマット・セラ(とディン・トーマス)だ。マット・セラはその夜私にこう言ったんだ。『このメラブという若者は、お前の団体の世界王者になる男だ』と。マット・セラが彼について言ったことはすべて現実になった。そして、メラブとは過去に色々あったが、彼に対しては敬意しかない。彼はタフで粘り強く、まさに完全なサヴェージ(タフすぎる男)だ。先ほども言ったが、今夜彼が戦った内容以上に完璧な試合はなかったと思う。彼は素晴らしかった」
──先ほどピョートル・ヤンがオクタゴン内でアピールしていましたが、ソン・ヤドンは、ヤンとメラブのどちらが対戦相手になるとお考えですか? ヤンもメラブも、ソン・ヤドンについてたくさん語っていました。
「ああ、私とマッチメーカーたちは夜通し、ソン・ヤドンについてテキストメッセージでやり取りしていた。明らかにどちらも素晴らしい選択肢であり、その2人のうちどちらが次になるかを決めるというのは、嬉しい悩みというやつだね」
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イスラムは『ラマダンの後まで戦いたくない』と言った。(契約更新しなかったUFC7勝無敗)ファリド・バシャラートについては──
──トロントのメインイベントとコ・メインイベントを発表しました(※メインがジョシュア・ヴァンvs.マネル・ケイプのフライ級王座戦、コメインがカルロス・プラテスvs.マイケル・モラレスの暫定ウェルター級王座戦)。イスラム・マハチェフに関する問題とは正確には何ですか、そしてなぜ今回が暫定戦または試合でなければならないのですか?
「イスラムは平均して年に1回くらいしか戦いません。そして彼は1月に予定されていまたが、その後、『ラマダンの後まで戦いたくない』と言ったんだ(※2027年2月8日から3月10日頃)。階級を停滞させるわけにはいかない。動き続けなければならない。そして、この試合は理にかなっている」
──理由は何か言っていましたか? なぜなら彼は以前、「ラマダンの前に戦いたい」と言っていたのに、その後意見を変えたのですから。
「特に理由はなかったよ」
──ファリド・バシャラートについてですが、彼はメディアの前に出てきて、リリースに関する大きな発言をしました。「自分は何も悪いことはしていない」と述べています。
※アブダビ大会前に「16勝0敗・UFC7勝の選手がなぜ再契約されなかったのか? 私たちが知らない、彼が再契約されなかった理由のようなものは何かありましたか? それとも単に試合が面白くなかったからですか?」と問われたダナ・ホワイト代表は、「ああ、選手たちの契約が満了するときというのは――まあ、こうしたことが起きるのはこれが初めてじゃない。要するに、選手側が扱いにくくてマッチメーカーが関わりたがらない場合か、あるいは、知っての通り、試合のオファーを断ることだったり、理由はなんであれ、そういうことだ。もし君が16勝0敗でUFC7勝を挙げているような選手なのに再契約されないとしたら、そこには間違いなく理由があるんだよ」と語っていた。
その発言を受けて、ファリド・バシャラートは動画で「昨夜の記者会見でダナが発言したコメントについて、少し言及しておきたいと思います。まず第一に、彼は私が試合のオファーを断ったかもしれないことや、あるいは扱いづらい選手だったのではないかとほのめかしていました。まず大前提として、何度もすでに言ってきたことですが、私は試合を断ったことなど絶対にありません。むしろ、思い出してください。2024年にアブダビで戦ったとき、私の対戦相手は体重を10ポンド(約4.5kg)もオーバーしていましたが、それでも私は試合を受けました。私の知る限り、それはUFCの歴史上でも最大の体重差による試合でしたが、それでも試合を強行し、素晴らしいパフォーマンスを見せて勝利しました。コンテンダー・シリーズの試合では、ヒジの内側側副靭帯(MCL)を完全に断裂・負傷していたにもかかわらず、それでも試合を受けました。直近の試合でも、私はケガを抱えていました。
これらはすべて事実です。UFCのスタッフに聞いてみてください、栄養チームに聞いてみてください、理学療法チームに聞いてみてください。彼らはこれが事実だと答えるはずです。そして、私が扱いづらい選手だったのかという点についても、重ねて言いますが、あなたのスタッフに聞いてください、誰でも私について知る人に聞いてください。私に関して、どのような形であれ、何の問題も一切ありませんでした。ダナがああやって色々な発言をしたので、自分の名誉を少しでもクリアにする(潔白を証明する)ために、この動画を出さなければならないと感じました。それに、私のこれまでの全試合を振り返っても、対戦相手の合算戦績は確か20勝6敗ほどでした。彼らはそれまで一度しかフィニッシュされたことがなかった。それなのに、私はその全員を倒し、いつだって素晴らしい試合を魅せてきました。直近の3人の対戦相手は、全員もれなく私がグラつかせダメージを与えています。だから、こうしたことをはっきりさせて、物事をクリアにするために、どうしてもこの動画を作らなければならないと感じたのです」と声明を発表していた)
「先日、私が記者会見でその件について話したとき、メディアに向けて『契約更新に至らなかった理由』について説明した。私は彼個人のことについて言っていたわけではない。ただ『なぜ契約更新されなかったのか』と質問されたので、『まあ、過去にもそういうことはあった。選手が再契約されない理由はたくさんある』と一般論として言ったんだ。彼を名指しして批判していたわけではない。だから、実際彼のインスタグラムで彼の動画を見て、“おっと、あの若者に対してそんなつもりじゃなかったのに”と思った。そして彼が『もし自分を再契約させないなら、自分のキャリアを傷つけようとするな』といった発言をしているのを見た。私はどのような形であれ、彼のキャリアを傷つけようなどとは一切考えていなかった。彼に対して個人的にも仕事上でも何の問題もない。そして、彼の戦績やこれまでの経歴を見れば、どこかの団体で確実に再契約されるはずだ」
──では、近い将来UFCによって彼が再契約される可能性は全くないのでしょうか?
「すぐの将来ということではないだろうね。私たちは彼を手放したばかりだから。しかし、将来的にUFCに戻ってくる可能性が全くないとは言わないよ」
──シャクール・スティーブンソンがザッファ・ボクシングからリリースされました(※現WBO世界スーパーライト級王者。2026年7月にズッファ・ボクシングと契約したことが発表されたが、WBO世界ウェルター級王者のデヴィン・ヘイニーとの対戦が白紙となったことに怒り、1試合も行うことなく10月19日付でズッファ・ボクシングとの契約を解除し、今後は自身のプロモーション会社を立ち上げることを表明したと報道されている)。彼は自らリリースを求め、あなたがそれを許可したとのことですが、何があったのか教えていただけますか?
「私が彼にリリースを申し出た。私がリリースを提示したんだ」
──それは彼が扱いにくい選手だったから? なぜ彼にリリースを申し出たのですか?
「聞いてほしい。関係者全員がそれに満足していると思う。彼や彼のチームについて悪いことは何も言うことはないけど、私の方からリリースを提示し、彼らがそれを受け入れた」
──過去にはジョン・ジョーンズ、ショーン・ストリックランド、パウロ・コスタといった選手たちがUFCからのリリースを求めたことがありましたが、今回の件がそれらの選手や状況と異なるのはどういう点ですか?
「まあ、我々はその男とはまだ1試合も行っていなかった。彼とは数カ月間ビジネスを共にしただけだ」
──ヘイニー戦のような試合を組もうとしたのですか? みんなが話していたのは明らかにそのことでしたが。
「私は特定の主張に深入りするつもりはない。彼について否定的なことは何も言わないし、『これをやろうとした』とか『あれをやろうとした』と言うつもりもない。ただ、お互いがリリースの条件に同意できるポジションに至ったというだけだ」
──ディロン・デニスとアルマン・ツァルキヤンのRAFの試合はご覧になられましたか。ディロン・デニスは負けました。
「彼に試合があったこと、そして彼がメインイベントに出ていたことを知ったばかりだ」
──あなたは彼をUFCから追放しましたが、彼がUFCではなく他の団体のどこかでメインイベントを飾るというような名誉を与えられていると聞いて、どう反応しますか?
「私にとって何の変化もないよ。私に言わせれば、経験上、ディロン・ダニスが現れるところには必ずと言っていいほど乱闘騒ぎが起きる。だから前回の件があってからというもの、私たちはここであのような面倒事は求めていないんだ」
(※コナー・マクレガーvs.ハビブ・ヌルマゴメドフ戦後に、マクレガーのセコンドにいたダニスがハビブを侮辱。ハビブが怒り、陣営のセコンドや関係者も入り乱れ、会場全体を巻き込む大乱闘に発展、ダニスはネバダ州アスレチック・コミッションから多額の罰金と出場停止処分を受けた)
──ハムザット・チマエフ(※RAFでディロン・ダニスと大乱闘)もここアブダビでイベントに出場する予定(※11月14日のRAFでチマエフはコルビー・コビントンと対戦)ですね。RAFについてお聞きしますが、RAFとUFCの間に何らかの関係はあるのでしょうか?
「いや、無い」
──RAFに関連して質問ですが、UFCの現役ファイターは、階級に関わらず、選手同士でお互いにグラップリングやレスリングをすることが禁じられているという噂があります。他のプロモーションではグラップリングやレスリングができるのに、UFCではMMAの試合しか許可されていないというのは本当でしょうか?
「選手たちがお互いにレスリングやグラップリングをするということ? たくさんの選手がグラップリングをやってきたよ」
──UFCの現役ファイターが互いにレスリングやグラップリングをするという点についてですが……。
「そんなこと全然知らない。一体それが何だというんだ? 何の違いを生むというのか、よく分からないな」
──数カ月後(※12月5日予定)にサウジアラビアでイベントを開催すると発表されましたが、私の質問は噂についてです。イスラエル・アデサニヤ対シャラブディン・マゴメドフの対戦になるというのは本当でしょうか? サウジアラビアで発表されたそのイベントについて、何か詳細を教えていただけますか?
「つまり、そのイベントは開催されるし、私たちは今後1カ月半ほど中東に滞在します」
──カタールのカードと同じくらい素晴らしいものになるでしょうか? スラップ、UFC、WWE、ズッファ・ボクシングと同じように。カタールのカードと同じように素晴らしいものになりますか?
「すべてのカードが素晴らしいですよ。最後にひどいカードがあったのはいつですか?」
──まあ、サウジアラビアでのウィテカーの試合の時にハムザット・チマエフが欠場したような、いくつか逃したカードはありましたが。
「ああ、そういうクソみたいなことは起こるものだ。私が言っているのはカードや試合そのもののことだ。最後に私たちが組んだ中でひどいファイトカードがいつあったというのですか?」
──正直に言って、前回のサウジアラビアのカード(※ナッソージン・イマボフ vs.イスラエル・アデサニヤ、MVPvs.シャラ・マゴメドフ等)はあまり……。
「なるほど、それはあなたの個人的な意見ですね」
──今夜は最高のUFCイベントの一つでした。これほどの大規模なイベントの成功、おめでとうございます。ただ、アラブ系のファイターが不在でした。例えばUAE、カタール、サウジアラビアなどで『ROAD TO UFC』を開催し、より多くのアラブ系ファイターをUFCに参加させるような計画はありますか?
「ああ、次の新しい重大発表をいつするかは分らないけど、本当に大きな計画が控えています。それに関する計画はどうなっているかって? まだ発表時期ではないけど、私たちはまもなく大きな発表を行う予定だよ」
──ロシアにはイスラムやヤンといったチャンピオンがいます。ロシアでイベントを開催する方法はあるでしょうか? 実現するためには何が必要ですか? ロシアでのイベント開催についての話し合いはありますか?
「これまでそのような話はなかったけど良い質問ですね。ロシアでのイベント開催について話し合ったことはないけど、おそらくそうすべきなんだろうね」
──UFCカザフスタンでのイベントはいつ開催されますか?
「ごく近いうちに。現在取り組んでいるよ」
──今日破られたすべての記録についてお話しされていましたが、旧ソ連諸国の出身者にとっては、これがこれまでで最も重要なイベントだったかもしれません。あなた自身にとってはおそらくホワイトハウス(でのイベント)こそがそうだったのではないでしょうか。これを超える次のステップはあるのでしょうか? UFCが何かを行って、あなたが「よし、これが今や一番クールだ」と言えるようなことは他にあり得るでしょうか?
「ああ、私たちが赴くすべてのイベントにおいて、そう感じているよ。私たちはいつだって会場に足を運び、ファンの期待に応えたいと思っている。今夜も観客の50%以上がどこか遠くから来てくれた人たちだった。彼らはここに来るために航空券代やホテルの部屋代など、すべてにお金を払っている。だから期待に応えたいし、今夜のようなイベントを開催したいと思うんだ。もちろん、ホワイトハウス大会は桁違いに異質で特別、そして非常にユニークなものだった。二度と起こらない、唯一無二のものだ。私はアブダビでも再び素晴らしいイベントをたくさん開催するつもりだし、記録を更新し続けている。マディソン・スクエア・ガーデンのように、私はあそこの歴代トップ10ゲート収益のうち8つを占めている。2年後にはトップ10のうち10個すべてを占めることになるだろう。ここアブダビでもそれを成し遂げ続け、最終的にトップ10を独占したいと思っている。しかし、以前からお伝えしているように、私たちは今、非常にユニークで、世界中から人々が見に来たくなるようなイベントをまさに準備中だ。アブダビに来る前に、もし私たちが実現できるとしたらどのようなものになるかというレンダリング(完成予想図)を見始めた。それをまもなく発表できることを楽しみにしている」
──あなたの苗字が「UFCホワイトハウス」に現れるということは、あなたにとってどれほど重要なことなのですか?
「いや、私の苗字がホワイトであり、それがホワイトハウスで行われたということ自体には、それほど大きな意味はなかった。しかし、私たちがいつも話しているように、あの夜にあそこにいたということは、本当に信じられないことだった。特に、当時起きていた様々なごたごたや、イベントが非常に激しい嵐に見舞われようとしていたことを知っていればなおさらだ。結果的に嵐は私たちの周りを避けて通り過ぎていった。エリプス広場には8万5千人の人々がいた。私は人生で多くのイベントを手掛けてきたが、あのようなものの一部になったことはかつてなかった。そして願わくば、あの日、あの夜に感じたような感覚をもたらす何かをまたやりたいものだけど、正直言ってそれはまず無理だろうと思うよ」
──コンテンダー・シリーズ出身の選手についてお聞きします。アブドゥルラフマン・ヤキヤエフはDWCSからUFC4試合含め、5試合すべてをフィニッシュしました。彼はライトヘビー級のコンテンダーと言えるでしょうか?
「ああ、もちろん、それは信じられないことだ。彼は正しい軌道に乗っており、間違いなくコンテンダーと言えるね」
──観客の50%以上がUAE国外から来場したとのことですが、UFCはコロナ禍という困難な時期から現在に至るまでアブダビでイベントを開催してきました。他にもスポーツイベントが開催されていますが、現地の安全保障上の状況を懸念して不安に思っている人々もいます。この地域における安全保障上の懸念に関して、イベントを開催しようとしている人々やファンにどのようなアドバイスを送りますか?
「私が言えるのは、私がこれまでここに滞在して、自分自身やスタッフが危険だと感じたことは一度もないということだ。ここでのすべての物事は非常にプロフェッショナルに行われている。コロナ禍の最中であっても、世界で唯一真に機能していたバブル(隔離環境)を築いたのはここだった。ニュースはクソみたいな内容で満ち溢れているけど、私が中東のどこであれここに来るたびに、良い経験しかしていない。そして、他のスポーツイベントに対して何をすべきだ、こうすべきだと言うことは私にはできない。それは彼らのビジネスだから。我々は自分たちの取引、契約、そして日程があるときに、そこに行くだけだ」
──サウジアラビアについて質問した先ほどの男性の件に戻りたいのですが、イベントはまもなく開催される予定ですが、あそこの政治情勢はかなり不安定です。サウジアラビアの代わりに、例えばここアブダビで開催するなど、開催地が変更される可能性はあるでしょうか?
「さっきあそこの人に答えたのが聞こえなかったのですか? 私たちには契約があり、その通りに実行します。私たちはサウジアラビアに行きます。サウジアラビアに行きますし、カタールにも行きますし、アブダビにも行きます」
──ドイツ出身で、試合で2連続1ラウンドフィニッシュを飾ったアブス・マゴメドフについて。彼のパフォーマンスをどう評価しますか?
「いや、彼は危険な男だよ」
──あの試合を経て、彼がトップ10に入る可能性はありますか?
「それは私が決めることではなく、あなたたちメディア(メディアランキング)が決めることだ」
──試合前の記者会見の最中、アレクサンドル・ヴォルコフが現れて、その場でUFCへの加入を求めました。正直なところ、あれがヴォルコフだと認識していましたか? それとも、ただ質問しに来た一般の人だと思いましたか?
※ヴォルコフは木曜日の試合前記者会見で、観客席からスーツ姿の新米ファイターに扮してマイクの前に立ち、ダナ・ホワイト代表に「タイトル挑戦権を得るにはどうすればいいのか?」と冗談交じりに尋ねた。ホワイトは当初、UFCで20試合を戦ってきたベテラン選手だと気づかなかったようで、彼の戦績、年齢、経験について尋ねた。途中で壇上のヴォルカノフスキーがダナに耳打ちして正体を伝えており、このやり取りは瞬く間に拡散したが、ダナは後に「最初から相手がヴォルコフだと知っていて、単に冗談に乗っただけだ」と主張した。
「ああ、もちろん彼だと分かっていた。もし分かっていなかったとしても、隣にいたヴォルカノフスキーが私に3回もこう言ったんだ。『今のが誰だか分かってるよね?』と。私は『ああ、誰だか分かってるよ』と答えたよ。ファイターがステージ上の選手に質問をしたりするのはこれが初めてではない。私は彼のジョークのようなものだと思っており、オチを待っていたんだけど、そのオチは最後まで来なかった。我々は今回、コ・メインとメインの選手しか(会見に)出していないから、彼としては記者会見に参加して、『おい、タイトル戦をくれよ』と言えると思ったのだろう。あれは何かのコントや悪ふざけではなく、そういうことだったんだ」(※ヴォルコフはアブダビ大会での勝利後もダナ・ホワイト代表に「UFCでプロ戦を20試合ほどこなしました。どうすればいいでしょうか?」とメッセージを送っている)。