アンディ・サワーが送り込む刺客と対戦する笠原(C)SHOOTBOXING
2026年10月24日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2026 act.5』(U-NEXT配信)にて、アンディ・サワー推薦選手のザウル・マメドフ(ウクライナ)と対戦するSB日本スーパーライト級王者・笠原弘希(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
「今のSBのトップを張っているという自負がある」と強い意識を持ち始めたSB史上初の4階級制覇者は、強豪マメドフ相手にどういう試合を見せるか。
殴り合って勝てればなと

――6月のSB日本スーパーライト級タイトルマッチではイモト・ボルケーノ選手と7ラウンドに及ぶ大接戦の末にチャンピオンになりました。
「7Rまでかかっちゃったんですけど、あとさきのことを考えずに行けば、もうちょっと行けた試合だったなと思いました」
――勝つことを優先に考えて慎重になったんですか。
「そうですね。勝つことを優先したなと(苦笑)。もうちょっと気持ちを振り切れていたら全然ガツガツいけたんですけど」
――1年前に対戦した時のイモト選手とは何か違った部分はありました?
「攻撃の種類や構えも違いましたし、いろいろ対策を練ってきたんだなとすごく感じましたね」
――そういうこともあって、前回よりもやりにくさもありました?
「別に初対戦した時からやりづらかったわけではなく、初戦の時はただ単にヒジで切られてレフェリーストップされただけで、別にあそこでストップされなかったら全然倒せました。再戦では7Rまでかかってしまいましたが、やりづらいなとは思いませんでした」
――これでイモト選手とは1勝1敗になり、今後3度目はありそうですか?
「今後別に3度目があっても、僕が勝つだけですね」
――SB史上初の4階級を制覇しての心境に変化はありました?
「特に『4階級制覇したぞ』みたいな達成感はなく、チャンピオンになるのが当たり前ではないですけど、ずっとそれぐらいの気持ちで昔からやってきているので当然の結果だなとは思っています」
――SBを始めた頃にこんな多くの階級で制覇するというのはイメージしてました? 今、SBでは若い選手が育っていますけど、体がどんどん大きくなって、笠原選手のように4階級制覇する選手は今後出てくるイメージは湧かないですよね。
「そうですね。今後出てくるか出てこないかといったら、あんまり出てこないんじゃないですかね。僕はプロデビューが早く15歳の時で、体が今とは全然違いますし、体が大きくなって体重もどんどん増えていった結果の4階級制覇なんですけど、ちゃんとその階級に適した体つきになり、チャンピオンになって実力を示していけたことはすごく良いことだと思いますね」

――続いて、前戦となった8月の『ONE SAMURAI』では、現RISEライト級王者・塩川琉斗との王者対決を制しました。判定2-1とジャッジは割れましたが、ご自身の中ではどうだったんですか。
「圧倒的な3-0じゃないかなと。なぜ向こうに1つ付いたのかは今でも疑問です。試合前に映像を見たんですけど特に警戒する攻撃もなく、もともと戦う前からどうやって勝とうかと考えていて、自分にとっては勝つことが当たり前だなと思った試合でした。あの試合は周りから期待されていたこともあって倒すことを目標にしていたので、ああいう逃げ回る選手が相手でも倒し切りたかったのですが、そこでも倒し切れる選手にならないといけないなと思いました」
――今回は、8月後楽園大会のリング上でアピールしたご自身の希望通り、打ち合う相手が用意されました。
「最初に相手の話を聞いた時、何よりもザウル・マメドフ選手はアゼルバイジャンの選手ということで、国を聞いただけでパワーがすごそうだなと思いましたし、体つきを見たらすごかったので、すごく楽しみになりました。試合では、そういう選手を相手にお客さんはどうやって僕が勝つかを楽しみにしてもらえたらなと思います」
――マメドフ選手の試合映像は見られたんですか?
「パワフルさだけでなく、パンチからローの綺麗なコンビネーションとか、アンディ・サワーさんに教わっているだけに特有なものがあるなと感じました」
――サワーさんの推薦選手ということで、SBの戦い方も熟知して来ると思いますが、そこも意識してますか?
「特に意識してないですね。殴り合って勝てればなと思っています」

――アゼルバイジャンの選手に関しては、シーザージム後輩の山田虎矢太が昨年11月のS-cup世界トーナメント一回戦でメイマン・マメドフ選手を1ラウンド秒殺しています。その内容以上のインパクトある結果を見せたい気持ちもありますか?
「そうですね。僕が今のSBのトップを張っているという自負があるので、それを今回証明する時が来たなと」
――そういう意識はいつぐらいから芽生えたものなんですか?
「海人選手がSBを卒業して、『次期エースは誰か』となった時に、いろんな選手に質問されることが多くなったじゃないですか。全選手で興行のメインを張れるかとなった時に、試合内容や見せ方を考えてメインを任せられるのは、やっぱり僕しかいないなと。今までは『みんなが認めた選手がトップに座ればいいんじゃない』というスタンスでいたんですけど、そういう気持ちで試合をするのと、『俺がトップだ』と思って試合するのでは全く違うものなので、自分への決意表明でもあります」
――以前は練習嫌いでシーザー会長からいじられていた時もありましたけど、その時とは今は違うぞと。
「そこは変わらず…(苦笑)。練習嫌いなわけじゃないですけど、短期集中で練習して強さを追求しています」
――ちなみに前回リングに上がった時に、片山選手が「一番若い僕がエースになる必要がある」とアピールしてましたけど、そういうアピールはどう感じていますか?
「それは全然いいと思います。以前に言ったように、選手全員がエースの座を狙ってSBを盛り上げるというのは他団体にはなく、SBにしかない魅力だと思うので、選手全員でSBを盛り上げていけたらなと思います」
――笠原選手の熱い決意表明もあっただけに、次の試合を期待するファンも多いと思います。どういった勝ち方を見せますか?
「みんな熱い試合をする選手が多い中で、『笠原弘希がやはりトップだな』と思わせるような、格の違いを見せつけるような試合を皆さんにお見せするので、しっかりKO勝ちしたいと思います。そして、SBの現エースが誰かというのを証明しますよ」





