絶対後悔させないような内容にする
「今は、競輪選手みたいにチャリ漕がされてますよ(笑)。ミットでラッシュとか全部やった後に、最後にそれをやるんで、もう全部そっちに持ってかれちゃうんですよ。でも試合でキツい時のメンタルは、そこで育てられてますね」
──やっぱり、そのメンタル面を一番どうにかしないとということを、見抜かれたのでは?
「たぶん、ホントにそうですね(笑)。あの人も元々選手だったので、そういう部分も分かってたんじゃないかと思います。気持ちでは、とりあえずもう負けないっすね。相手が格上だとしても」
──その言葉が出る時点で、以前とは違う気がします。今回、最終的にはどう勝ちたいですか?
「やっぱりKNOCK OUTなんで、倒して勝つのが一番KNOCK OUTっぽいっすよね。軍司もK-1から来た選手ですけど、やっぱりKNOCK OUTらしく、倒して勝つのが一番だと思います」
──その倒し方も、今までもいろいろ見せてきていますよね。前回の跳びヒザもあるし、ヒジや蹴りもあるし。自分としては何が一番いいんですか?
「何がいいっすかね? でも、あんまり欲がないというか、今までもなるようにしかなってきてないんで」
──「あの時のあの倒し方は自分でもよかったな!」みたいなのはないですか?
「いや、何もないっすよ」
──ないんですか!
「たまたま倒れてくれただけだと思ってますからね、自分は。練習して、狙った技で勝ったみたいな感じとかも、ないんすよ。前回だって、跳びヒザなんて練習してないし」
──「倒せちゃった」的な?
「そうっすね。練習ではいろんなことをやってるんで、それが何かしら当たって倒れたぐらいの感覚ですね。でも、じゃあ軍司を倒すってなったら何かって言われたら…やっぱり、確率的にはヒジじゃないっすかね。倒すっていうか、カットしてTKOで」
──ヒジで決めると。
「はい。パンチでは倒れてくれなそうじゃないすか。打たれ強そうなんで」
──そういうことですか(笑)。
「まあでもヒジで切って、まだ闘えるのに止められるっていう悔しさを、味わわせます」
──ではその先なんですが、9月大会では同じ階級のチャンピオンが決まりましたよね。そこについてはどうですか?
「龍聖っすよね。でも試合が決まらない限りは何とも思わないです。今はそんなに気にしてないっすね」
──試合が決まるまでは、考えないタイプなんですか? 「あのチャンピオンを目指して」みたいなこともない?
「そうっすね。強いヤツを倒していけば、絶対チャンピオンにはなれると思ってるんで。だから、いずれあるとは思ってはいますけど。とりあえず目の前の強いヤツを、誰が相手でも自分らしく倒すっていうだけっすね」
──そこも変わらず、やっていくだけと。
「はい。だから自分が負けたら、軍司に『龍聖とやれ』って言いますよ」
──「どうして負けた相手に言われなきゃいけないんだ」って言われると思います(笑)。しかし前回のKOも含めて、「深津さんとのトレーニングで変わったっすよ!」という話になるかと思ったんですが…。
「いやあ、なかなか人は変わんないっすよね(笑)。でも逆に、今自由に闘えてるのは、性格が変わってないからだと思ってるんで。そうじゃないと、深津さんのトレーニングのせいでネガティブな性格になっちゃうんで。まだ楽観的な方が、やっぱ自分らしくていいっすね」
──結論が見えた気がします(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「決まったからには、自分はやるだけなんで。もう、最後までよく見てほしいっすね。絶対後悔させないような内容にするんで」





