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【DWCS】DWCSで大勝負! 宮口龍鳳「コンテンダーシリーズで選ばれるのは打撃の選手、殺るか殺られるかの喧嘩するしかない」

2026/10/05 21:10
【DWCS】DWCSで大勝負! 宮口龍鳳「コンテンダーシリーズで選ばれるのは打撃の選手、殺るか殺られるかの喧嘩するしかない」

(C)Miyaguchi Ryuho

 2026年10月6日(日本時間7日朝)、米国ネヴァダ州ラスベガスのMETA APEXにて『Dana White's Contender Series 2026: Season10 Week 9』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催される。

 第9週目には、MMA7勝(6KO)1敗の宮口龍鳳(総合格闘技道場コブラ会)が出場。5月の『ROAD TO UFC』で体重超過のチュングレング・コレンに敗れて初黒星を喫した宮口は、今回の『DWCS』でブラジルの強豪マテウス・ソアレスを相手に、再起戦にしてUFCとの契約を賭けた1発勝負に挑む。

▼バンタム級 5分3R
マテウス・ソアレス(ブラジル)11勝2敗
宮口龍鳳(日本)7勝1敗


(C)Zuffa LLC/UFC

 宮口は、2025年度修斗新人王。フルコンタクト空手をベースに7勝無敗、6KO・TKOの打撃力を誇る。25年5月に野尻定由を1R KOに下すと、11月大会で石原“夜叉坊”暉仁からダウンを奪い合う激闘の末に判定勝ち。

 26年5月に『ROAD TO UFC』バンタム級トーナメントに出場。1回戦でもともと宮口の対戦相手だったシン・ユミン(韓国)が欠場し、試合2週間前にチュングレング・コレン(インド)が代替選手となったが、そのコレンが計量で139.5lbs(63.28kg)と規定より3.5ポンド(1.58kg)の大幅体重超過に。試合はキャッチウェイトでそのまま1回戦として行われた。序盤は打撃で攻勢だった宮口に、コレンが組みで削ってペースを握り、2Rに右アッパーから左フックでダウンを奪い、最後はリアネイキドチョークを極めている。

 RTUでの初の海外での試合、初の国際戦、さらに直前の対戦変更に、相手の体重超過と不運が続いた宮口に、DWCSのオファーが舞い込んだ。

 対戦相手のマテウス・ソアレス(ブラジル)は、ペドロ・ヒーゾ門下生。MMA11勝2敗でLFA3勝1敗。DWCS2025に出場のマクソム・リー(10勝1敗)に24年8月のLFAで一本負けもその後は4連勝中。身長165cmで宮口より13cm低いが、リーチは169cmで5cm差。オーソから鋭い踏み込みの右オーバーハンド、右カーフ、跳びヒザと回転技と強打で11勝中6のKO・TKO勝ちを誇る。

 ペースが速いDWCSでの戦いで、圧力あるソアレスを相手にいかに宮口は自身の蹴りも含めた間合いで戦えるか。

ソアレスは最初からガンガン来るから、こっちもしっかりやる

──試合の前週ですが、すでにラスベガス入りしているのですね。お一人ですか(※取材は9月30日に行われた)。

「撮影で来てもらってる子が1人いて、セコンド勢は後から合流します」

──現地の10月6日(日本時間7日)に試合で早めに現地入りしたのは?

「通常だったら10月3日入りって言われてたんです。時差ボケもあるし、それはちょっと短すぎるやろってなって。9月30日から自分でホテルも取って入ろうとしてたら、27日に撮影があって早まった感じです」

──ではラスベガスのUFC PI(パフォーマンス・インスティテュート)で練習しているのでしょうか。

「いえ、昨日PIで撮影したんですが、まだPIは使えないんですよ。それにホテルからまあまあ距離もあるんで」

──はい、中心地から車で15分くらいかかりますよね。となるとホテルで……。

「ホテルの中で動くスペースを昨日教えてもらって。ちゃんとマットとかも敷いてあるので、まあ動けるんで良かったです」

──宮口選手が、5月の『ROAD TO UFC』から今回の『DWCS』参戦が決まったと聞いて驚きました。RTUのこともお伺いしたいのですが、あの試合は宮口選手にとって初の国際戦で、初の海外での試合で対戦相手が変更されました。そして、その対戦相手が体重超過に。勝手が違うことばかりではなかったですか。

「いやけど、今思うとめちゃめちゃ勉強になりましたね」

──対戦相手がシン・ユミンからチュングレング・コレンに変更と聞いたのは? シン・ユミン対策もしていたかと。

「変更は2週間前ぐらいでしたね。けどどっちもオーソドックスやし、グラップラー寄りというか、組みの選手かなって感じだったんで、(対戦相手変更は)さほど気にせず臨みました」

──しかし、そのコレンがまさかの3.5ポンドオーバー。この超過幅だと試合をしないという選択もあったかと。

「……あそこまで行って体重まで作ったし、応援してくれる人たちもいる。僕は戦いたいと思って、やりますと言っただけですね。ただ、あの時はマカオに入って、UFCの規模や様々なことにちょっと気分が上がりすぎてしまって。ずっと日本の試合とかでは、入場でも無心で平常心でマットに上がれてたんですけど、見返したらマカオではもう入場から舞い上がっていて。で、案の定試合でも上がってしまって(苦笑)。そしたらもうやっぱ体力の切れ方とか早くきてしまって……」

──一方、体重超過のコレンは最後の水抜きのひと絞りをしなかった分、タフに動けていたように思います。あの試合で宮口選手は左ボディや左中足蹴りを当てていましたが、1Rの組みの攻防が終わった後に、ちょっと軸がブレるようになっていたように見えて、削られたのかなと思ったのですが。

「ああ、もうめちゃめちゃそこで削られましたね。あとほんと左ボディは結構入ってたんですよ。もうコレンが毎回『ウッ』って言ってて。“これマジで全部入ってるし効いてるんやけど、なんでこいつ倒れんのやろ?”と思いながら……。やっぱり外国人選手、タフですね。いざ組んだら“組み力もこんなに強いんや”と思って。1R終わりですごく消耗していて“全然いつもの動きできんな”って思って。もう1R終盤ぐらいから“ああヤバい”ってちょっとなって。試合中にそう思ったらもう一気に来ました。いろいろメンタルでやられましたね。自分が想定外のことばかりで、やっぱりそれで体力が削られますね」

──最後は右アッパーから左フックでダウン。すでに削られていた宮口選手としては見えなかった?

「もうそうですね。あと変則な打撃というか、ちょっとコレンは雑な打撃じゃないですか、面食らったところもあってなかなか見え辛かったです」

──その国際戦のさまざまな経験は、今回のDWCSで活きてくるのでは、とも思いました。

「そう思います。あの試合後にタイに行ったんです。まだこの試合が決まる前だったんですけど、次にRTUに出るためにも外国人選手を倒していかないといけないし、海外で戦うことも視野に入れて、バンタオMMAで1カ月ほど合宿して。外国人と戦うには外国人と練習せなあかんなと」

──プーケットには様々な外国人選手が来ているのでは?

「アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとかマウリシオ・ルフィもバンタオに来てましたね。自分とは違う部屋で練習でしてましたけど。ほかにも様々な国の様々なタイプの選手がいて、めちゃめちゃいい経験になりましたね。ダゲスタン、アジアの選手……ラフに来るヤツは来るし。環境の違いもあって」

──暑かったですか。

「もう最初の1週間はとりあえず暑さで死んでました(苦笑)。外で練習するんで、屋根はあっても、もう空気がぼんやりしていて、もうずっと頭痛くなってましたね」

──対海外の免疫をつけてきたと。今回のラスベガスはまた暑さの種類が異なる高地です。

「まずは時差ボケから。3日前入りだったら厳しかったです。それに高地で燥してるんで、やっと今日だいぶ慣れてきましたね」

──ところで、このDWCSのオファーを聞いたのは?

「バンタオMMAでの練習の最終日に聞いたんです。タイから帰る前日で夜中3時ぐらいにLINEが来て。それ見てもう飛び起きてしまって。ビックリしました」

──もしかしたら、UFCの中でRTUで体重超過の相手との試合を受けたことが考慮されたのかもしれないとも思いました。ただ、今回のDWCSは、相手のマテウス・ソアレスありきのオファーだなとも。

「強いですよね。パワーもスピードもある」

──さきほど、RTUでのコレンのラフな打撃の話もありましたが、国際戦や海外勢との練習も経て、想定外のことに心構えもできてきたと。しかし、DWCSは、それに輪をかけて特殊な状況かと思います。今年のDWCSも第8週まで行われ、どれも短期決戦になっている。RTUの場合は、優勝すれば必ずUFCと契約できる一方、DWCSは勝利しても試合内容によって契約が見送られるケースがある。インパクト重視のなか、宮口選手はどんな戦い方を選択するのかと。

「いや、次のマテウス・ソアレス選手はもう最初から多分プレッシャーかけてくる、ガンガン来る人やと思ってるんで。こっちも最初から気抜いたらやられると思ってるんで、しっかりやるしかないです。そのために、試合前から平常心で行けるように作ってきましたし」

──自ずとやり合う展開になると。

「はい。やっぱりコンテンダーシリーズで勝って選ばれるのって打撃の選手やと思ってるので。もうダナは殴り合いが好きじゃないですか。自分も組みに行くタイプじゃないので、ダナが好きなタイプやと思ってます」

──そこを期待されての起用の部分もあるかもしれないですね。ただ、宮口選手の得意の打撃を活かすためにも、あのソアレスを相手に宮口選手の間合いで戦う必要があります。

「自分はバンタム級ではリーチがある方だと思うんで、やっぱりもっと前手を大きく使って。この前の試合は結構縮こまってるシーンも多かったんで、懐に入れさせないようにしたいですね」

──RTUでも序盤はジャブが効果的でした。

「序盤は当たってたんですけどね、やっぱりあの時は体力が切れてきて上手くいかなくなった。結構体力ある方やと思ってるんで、今回は、あの想定外のことを想定してきました」

──相手は身長165センチということですが、ちょっと沈んだようなところから打つ打撃がパワフルでスピードもあって届いてしまう。カウンター狙いの部分もありますよね。

「厄介ですね、あの選手は。オーバーハンドとカーフも強い。カーフも多分蹴ってくると思うんで。大体、パターンはわかっています。PIでコンテンダーシリーズのケージも見せてもらったんですけど、結構狭い。レスリングもタックル行ってた試合を見るとタイミングもめっちゃ上手くて、当然、基本的なことは全部できる。ただ、あまり先入観を持ちすぎないようにもしています」

──相手の蹴り足を掴んでの打撃も得意ですが、それでも、宮口選手の空手の蹴りは生きるのでは、とも思っています。

「それを相手の圧力の中でいかにやるか。打ち合いの展開は彼も多分めっちゃ強いと思うんで。けどあんまり気にせず、殺るか殺られるかの喧嘩するしかないですね。自分の強みを活かして、フルラウンドになろうともやり切る」

──分かりました。DWCSでの一発勝負、期待しています!

「RTUの敗戦があっても、周囲の励ましがあって、本当にありがたみを感じたんです。そういう人たちのためにも頑張りたい。みんなを勇気づけられる試合をしたいです!」

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