木村(左)、高塩ともに再起戦となる
2026年11月15日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS present KNOCK OUT.70』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が9月29日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-UNLIMITED -72.0kg契約3分3Rで、木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)vs.高塩竜司(KIBAマーシャルアーツアカデミー)が決定。

木村は2018年8月にKrushウェルター級王者、2020年3月に第3代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者となった。K-1との契約終了後は巌流島、RIZIN、KNOCK OUTに出場。2026年4月、KNOCK OUT沖縄大会でUNLIMITEDルールに初挑戦も、スパイク・カーライルに1Rわずか26秒でKO負け。6月に草MAXを1Rわずか8秒でKOして再起を果たしたのも束の間、9月の宮原穣戦で88秒KO負けを喫した。戦績は37勝(30KO)11敗1分2無効試合、UNLIMITED戦績1勝(1KO)2敗。

高塩は元栃木県警職員で、2015年12月にMMAプロデビューして以来、約10年間DEEPで戦ってきた。2015年12月のDEEPフューチャーキングトーナメントライト級優勝。2020年には朝倉未来一年チャレンジの西谷大成に判定勝利している。2025年3月にUNLIMITEDルールに初挑戦して3連敗を喫したが。2026年5月、ギンペットにKO勝ちして初勝利。9月は試合前日の超緊急オファーを受けてスパイク・カーライルと対戦したが、初回TKOで敗れた。MMA戦績10勝(5KO)15敗2分、UNLIMITED戦績1勝(1KO)4敗。
木村は75kgで試合を行ってきたが、今回から70kgを見据えて階級を落としていくという。
会見で高塩は前回は試合前日にオファーをいただいて、試合をさせていただいたんですけれど、僕らはプロでやってるのでプロの世界は結果が全て。1RでKO負けという結果になってしまったんですけれど、前回の緊急オファーは誰でも出来ることじゃないっていうところを僕が挑戦したことによって、今回のこのめちゃめちゃ強い木村選手との試合が組まれたと思っているので、挑戦したことによって得たこのチャンスを必ずものにして、必ず木村選手を倒したいと思ってます」との意気込み。

木村は「前回また思うような結果にはならなかったんですけれど、このルールでやる以上、経験が全てだと思うので、どんどん経験を積んで一歩一歩より強い選手になっていくしかないと思っています。早速試合のオファーもいただき、すごい嬉しいですし、ここからまた一歩一歩自分の成長を見せていくだけだと思っているので、今回の試合も思いっきり仕上げて倒しに行く試合にしたいと思います」と、一歩一歩強くなっていきたいとコメントした。
木村は、前回の敗戦で学んだことは何かと問われると「あまり言えないです。いろいろ戦略的なものにも関わって来るので。学んだことはたくさんありますね。やっぱりキックの時の自分の良さを全面に出すだけでは、どうしても上手くいかないルールというか、そういう競技だと思っているので、一歩引いて、自分のいいところ悪いところも見つめた上で、今はしっかり調整というか、練習していってる段階。そこも含めて次は成長した姿を見せたいと思っています」と、学びは多かったという。

高塩に関しては「前回の試合を対戦が決まってから見返したりして、試合自体は前回の試合を初めて見たんですけれど、凄いアグレッシブでいい選手だなって。あと、さっき本人も言ってたんですけれど、ああいう緊急オファーで試合をするのは誰でも出来ることじゃないので、そこはもう凄くリスペクトしています。戦うハートという部分でリスペクトしている部分はありますし、自分の試合を受けてくれたことも嬉しく思いますし、もうファイターとして正々堂々ぶつかり合って倒したいなと思っています」とリスペクトを口にする。
今回は72kg契約ということだが、見た目にも大きな身体の木村。今は何kgあるかと聞かれると「いや、僕は通常80kg前後しかなくて。なので75kgは大きい階級なので、自分的にはトップ選手とどんどんやっていくのを考えた時に、やっぱりライト級近辺がやっていきたい階級というか、目指したい階級だと思っています。体格的にも身長が自分は無いので、それも見据えての70kg近辺での調整をしていきたいということで調整していただきました」と、通常は以外にも80kg前後と答えた。

高塩は前回の試合を振り返り、「緊急オファーで準備が出来ていなかったっていうのは、僕は言い訳だと思っていて。プロでやってる以上、一戦一戦戦えるコンディションを作っておくっていうのがプロフェッショナルだと思っているので、そこのチャンスを掴みきれなかったっていうところは本当に悔しいなと思っています」と、試合前日の緊急オファーは言い訳にならないときっぱり。
続けて「今回、木村選手と組んでもらったんですけれど、僕の適正階級って言ったら67.5~70kgぐらいが一番自分の中で適正だと思ってるんですけれど、階級が上の選手ともやっていくっていうところに関しては、僕は格闘技を本当に自分の強さの証明のためにやっているので、そこで体重云々で合わないからっていうのは正直逃げだと思っていて。強い相手とどれだけ戦えるかっていうのがプロ格闘技の魅力だと思っているので、今回は本当に負ける気はさらさらないです」と、体格差や体重差は気にしないと言い放った。

木村に関しては「やっぱりパンチがもの凄く重いので、正直僕がガードしたところでガードの上からのパンチが全然効くと思っています。そこはかなり警戒しています。でも、僕もパンチには自信があるので、その木村選手の強みのところで僕も勝負して、どれだけ自分が強いのかっていうのを今回の試合で挑戦したいなというところもあります。もう1個としてはUNLIMITEDなので、組みの展開を交えた際のところでどれだけ決められるかっていうのが勝負のポイントだと思っています」と、木村と打撃勝負をしてみたい、組みも混ぜて行きたいと話す。
MMAとUNLIMITEDのキャリアを活かしていきたいというところか、と言われると「そうですね。ただ、前回の会見でも伝えたと思うんですけれど、MMAとUNLIMITEDっていうのは本当に別競技で。見てる人からしたらそんなに変わらないでしょと思うかもしれないんですけれど、本当に別競技。戦い方、距離、全部違ってくる。MMAを活かした戦い方ももちろんしたいんですけれど、UNLIMITEDルールならではのエキサイティングな試合をしたいなとずっと思っています」とした。

木村は後楽園ホールでの試合が「いつが最後かちょっと覚えてないんですけれど」(※2019年5月のKrushで近藤魁成戦以来)と言うが、「後楽園ホール自体は凄く好きな場所ですよ。相性もいいと思ってますし、そこでたくさん試合もしてきましたし。ある意味、帰ってきたっていう感覚もあります。後楽園ホールを盛り上げるのは得意なので、そこは改めてまた自分の土俵だと思ってるので楽しみですね。相手もアグレッシブな選手だと思うので、とにかくぶつかり合って、思いっきりお互い持ってるものを全部出し合って勝負しようと思っています」と、約7年ぶりの後楽園ホールでの試合に燃える。
粘り強くテイクダウンに行くのが高塩の持ち味。それについて木村は「かかって来いって感じですね(笑)。本当に全部出さないと僕には勝てないと思ってるので全力で来てください。テイクダウンでも引き込みでもなんでも対応してやるつもりなので、頑張ってください」と、受けて立つとの姿勢。

テイクダウンディフェンスに関しては「もちろん毎日練習してますね。前回はそういう意味ではいいところを見せられなかったんですけれど、今回はしっかりそういうところも対策しています。前回は打撃勝負メインで行くって感じだったので、そこをあまり考えてなかったんです。来たら来たでって感じだったんですけれど、今回の相手は総合の選手ということで、そこも視野に入れてちゃんと戦略としてやっていこうと思ってるので。もうなんでもこいって感じです」と自信満々。
70kgに下げるとなると、カーライルと宮原へのリベンジマッチはもう考えていないということか、と問われると「タイミングですね。俺も選手によってはまた階級を上げたりとか、そこは臨機応変いやっていこうと思っていて。でもベースはこの階級でやりたいなって思っています。ベストを出したいじゃないですか。(高塩が)強いヤツとやるっていうのが格闘家ってさっき言ってましたけれど、自分は強いヤツとやってきたからこそ、階級の大事さも分かっています。自分のパフォーマンスのベストを出せる階級でやりたいなって思っていますね」と、相手次第だが基本は70kg前後でやりたいとする。

続けて「さっき高塩選手が、階級上の人にも挑んでいくのが格闘家だって言ってたんですけれど、今回の試合で改心すると思います(笑)。気持ちは改めると思うので、ちゃんとこれからは自分の階級でしかやらないような選手になっていくと思うので、その恐怖心を植え付けたいなと思います」と高塩に宣告。
これに高塩は「やっぱり結果が全てなので。僕がここで負けてしまったら、木村選手の言っている通り、自分の階級に戻れよって言われて終了してしまうと思う。僕がここで勝つことによって、これからの選手、これからプロ格闘技を目指している子たちにも、意味や希望を与えられると思っているので、僕がその架け橋に必ずなりたいと思っています」と反論する。

するとここで高塩は「全く関係ないですけれど、ステロイドの検査はある認識での試合で間違いないですか?」と山口元気KNOCK OUT代表に確認し、山口代表は「毎回やってますよ」と回答。高塩は「プロフェッショナルなので、遊びでやってるわけじゃないので、そこはしっかり。もう木村選手も多分やってないと思うんですけれど、ステロイドの検査はしっかりやって欲しいなと思っていましたので、今聞きました」と理由を話した。
登場してくる時からかなり気合いが入った表情だったが、木村ミノルという名前に燃えるものがあるのか、との質問に高塩は「本当にそうですね。やっぱりK-1のベルト、Krushのベルトを持っていて、立ち技だったら正直僕は敵わないと思ってるので。そこに対しては純粋にリスペクトがあります。でも、今回はUNLIMITEDなので、シンプルに男としてどっちが強いのかっていう勝負だと思っている。男として絶対に負けないように、肉体的に今回は負けないのもそうですけれど、中身もしっかり負けないように全てにおいて勝りたいなと思っています」と、かなり気合いが入っている様子。
テイクダウンで木村を確保する自信はあるか、との問いには「際の部分にしっかり注目してください。僕、絶対倒します」と力強く宣言した。
最後に高塩は「前回の試合からかなり注目度がありがたいことに上がっていって、直接DMくれたりしてる方々も増えて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいなんですけれど、何度も言っているように僕らはプロフェッショナルなので、結果が全て。木村選手に勝利したという結果を必ず残して、これからもどんどん知名度をつけて、レベルの高い戦いをしていきたいなと思っていますので、皆様心の底から本当に応援よろしくお願いします」とアピール。
木村は「自分も今回の試合へ向けて身体を作ってきますので、精神的にもどんどん強くなって、またリングに帰ってきたいと思ってるので全力で頑張ります。いつも負けるたびにパワーが落ちたとか、いろいろ抜けてきたんじゃないかって言われることが多いので、またステロイドを髣髴とさせるようなKOをしたいと思っています」と、自虐を交えながらみんなを驚かせるようなKOを見せると誓った。
<決定対戦カード>
▼KNOCK OUT-UNLIMITED -72.0kg契約 3分3R
木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)
高塩竜司(KIBAマーシャルアーツアカデミー)
▼KNOCK OUT-REDライト級3分3R ※OFG
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
吉田凛汰朗(VERTEX/Road to Muaythaiスーパーライト級王者)
▼KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級 3分3R
堀田優月(闘神塾)
Meity輝(FLAT UP GYM/DBS女子フライ級王者)
▼KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級 3分3R
Ren TIGER REON(REON Fighting Sports GYM)
津久居巴菜(React Gym Shonan)





