2026年10月24日(日本時間25日)アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナで開催される『UFC 333: Volkanovski vs. Evloev』のカードが発表された。
メインイベントは「UFC世界フェザー級タイトルマッチ」(5分R)で、王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)に、MMA20勝0敗・UFC10連勝中のモフサル・エフロエフ(ロシア)が挑戦。
コメインは「UFC世界バンタム級級タイトルマッチ」(5分R)で、王者ピョートル・ヤン(ロシア)に前王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が挑戦する。
また、注目のフライ級では、6位のロニー・カヴァナ(英国)と、10位(Meta7位)のラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)が対戦するなど、10カードが発表された。
▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5Rアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)28勝4敗(UFC 15勝3敗)モフサル・エフロエフ(ロシア)20勝0敗(UFC 10勝0敗)※UFC10連勝中
ヴォルカノフスキーは、UFC15勝3敗。オクタゴンでの3つの黒星は、23年2月と10月のライト級でのイスラム・マハチェフ戦、24年2月のフェザー級でのイリア・トプリア戦。
そのトプリアのライト級転向に伴い、25年4月にディエゴ・ロペスとのフェザー級王座決定戦で判定勝ちで再戴冠。26年1月にロペスと再戦し、判定勝ちで防衛に成功している。9月29日に38歳になる。
エフロエフは、MMA20勝無敗でUFC10連勝中。20勝の内訳は3つのKO・TKOと4つの一本勝ち、13の判定勝ちで、UFCの10勝はすべて判定勝ち。
26年3月の前戦は、ストライカーのレローン・マーフィーとのアウェーの5R戦で、ローブローの減点1がありながらも組みに上下の打撃を織り交ぜて判定2-0で勝利。これまでニック・レンツのギロチン、ロペスに右を浴びてキムラからのヒザ十字などに苦戦したものの、いずれも冷静に対処し、終盤でも落ちないスタミナで上回るなど、相手にフィニッシュさせない上手さと強さがある。32歳。
身長170cm、リーチが184cmのエフロエフは、ヴォルカノフスキーの身長168cm、リーチ182cmを上回る。被弾が少なくオーソからの左の打撃は蹴りもあるが、スイッチを使うヴォルカノフスキーの卓越した距離の支配力をいかに崩して組むか。15分の平均テイクダウンは4.78回とヴォルカノフスキーの1.63回を上回り、4つの一本勝ちはいずれもリアネイキドチョークでバックからのもの。しかし、ヴォルカノフスキーのテイクダウンディフェンスは69%と高く、テイクダウンの精度でもエフロエフを上回る。
アブダビというエフロエフにとって地の利がある環境で、ATTのバックアップも受けるエフロエフは、ようやくつかんだチャンスをモノにできるか。対するヴォルカノフスキーは、35歳以上でフェザー級以下の階級でタイトルマッチに勝利した初のUFCファイター。39歳、33戦目の経験豊富な王者としてこれまでの定説を覆す動きを見せるか。
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1勝1敗のラバーマッチ! バンタム級王者ヤンにドバシビリが挑戦
▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5Rピョートル・ヤン(ロシア)20勝5敗(UFC 12勝4敗)※UFC4連勝中メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)21勝5敗(UFC 14勝3敗)
2025年12月以来、約10カ月ぶりの再戦にして、3度目の対戦。
ドバリシビリは、24年9月にショーン・オマリーに判定勝ちでバンタム級王座獲得。25年1月にウマル・ヌルマゴメドフの挑戦を判定で退けると、同年6月にオマリーとの再戦に臨み、3R ノースサウスチョークで一本勝ち。10月4日の『UFC 320』で、コーリー・サンドヘイゲンを判定3-0で下し、3度目の王座防衛に成功すると、そのわずか2カ月後の12月6日の『UFC 323: Dvalishvili vs.Yan 2』でピョートル・ヤンと2023年3月以来、2年9カ月ぶりに再戦。46-49×2, 47-48の判定0-3でヤンに敗れ、王座陥落。UFC14連勝が途絶えていた。35歳。
対するヤンも、元同級王者。20年7月『UFC 251』の「UFC世界バンタム級王座決定戦」で元フェザー級王者のジョゼ・アルドを5R TKOに下し、王座獲得。ハビブ・ヌルマゴメドフに次いでロシア人史上2人目のUFC王者となった。
その後、アルジャメイン・スターリングとの王座戦で反則のグラウンドヒザ蹴り失格により王座陥落も、スターリングの首の手術により、21年10月にサンドヘイゲンと「暫定王座決定戦」を争い、5R判定勝ちで王座再獲得に成功した。
しかし、2022年4月『UFC 273』での「UFC世界バンタム級王座統一戦」で正規王者スターリングと再戦し、5R スプリット判定負け。王座統一に失敗し、暫定王座から陥落。その後、オマリーにもスプリット判定負けで接戦を落とすと、2023年3月にはドバリシビリにも判定負けで悪夢の3連敗を喫した。
左膝の半月板断裂と前十字靭帯損傷の怪我のなか、24年3月『UFC 299』でソン・ヤドンに判定勝ちで再起。ヤドン戦の後半でテイクダウンを差し上げ、ヒジ&ヒザで体を入れ変えてテイクダウンからトップを奪う動きも見せた。
24年11月にデイブソン・フィゲイレードに判定勝ちすると、25年7月には、マーカス・マギーに1Rは右を効かされるも、2R以降は地力の差を見せ、判定29-28×3で勝利。3連敗からの3連勝をマークし、再びコンテンダーに名乗りを挙げると、25年12月、ドバリシビリとの再戦で判定勝ち。ベルトを巻いた。33歳。
前戦では、連戦のドバシビリが1Rを打撃と組みで取ったものの、徐々にヤンペースに。右オーバーハンドからのダブルレッグテイクダウン、ボディロックテイクダウンとドバシビリのお株を奪う組みを見せ、さらに左ミドル、左ボディを効かせての左ハイなど、組み&打撃で攻勢に。判定3-0(49-46×2, 48-47)でヤンがバンタム級王座に返り咲いている。
オーソではカーフ、サウスポーでは得意の左右ボディを当てるヤンは、ドバシビリ戦ではテイクダウンに立って打撃で削って、自らの組みも混ぜており、攻略の糸口を掴んだか。
一方でドバシビリは試合直後からリベンジを希望し、「短期間で連続して減量するのはどれほど大変でしたか?」の問いに「135ポンドに落とすのは、僕にとっていつも大変なんです。自分のやり方でやっているから」と、昔ながらのやり方で負担があることを吐露しながらも「言い訳はしません。今日はただ、エンターテインメント性のある試合をしようとしただけだ。みんなに楽しめる良い試合を見せようとした。だって、退屈な試合や、つまらない試合なんて作りたくないからね」と、テイクダウンにこだわる、いつものファイトではなかった(できなかった)ことも示唆している。
「僕はまだ終わっていません。まだ成長し続けています。まだ学び続けています。そして僕は前進し続けます」と語っていたドバシビリ。
約10カ月の期間を経てのラバーマッチは、ヤンが返り討ちにするか、それとも今度は満を持したドバシビリが新たな姿を見せるか。
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フライ級ストライカー対決! 剛のテミロフvs匠のカヴァナ
▼フライ級 5分3Rロニー・カヴァナ(英国)10勝2敗(UFC 3勝2敗)6位ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)20勝3敗(UFC 3勝0敗)※UFC3連勝中、RIZIN2戦2勝 10位
フライ級で注目カードが決定した。
6位のカヴァナは、香港生まれの母親がロンドンで産み育て、武術散打、テコンドーをベースにキックボクシングでは、WKUでキッズ時代に5度の世界王者に輝いた。K-1ルールで欧州で活躍したストライカーだ。10勝中4つのKO・TKO、1つの一本勝ちをマーク。ブラッド・ピケットが設立したロンドンのグレートブリテン・トップチーム所属で、2013年にMMAデビューし、Cage Warriorsから、24年のコンテンダーシリーズ(DWCS)で勝利し、UFCと契約。
11月にホセ・オチョアとの無敗のUFCデビュー戦対決で判定勝ち。25年3月にフェリペ・ドス・サントスにも判定勝ちでUFC2連勝も、3戦目で強豪チャールズ・ジョンソンと対戦。序盤は打撃と組みで攻勢に立つも、2Rからジョンソンの圧力に疲弊し、TKO負け。
26年2月にアスー・アルマバエフの欠場で約3週間前代打でブランドン・モレノと対戦。カーフを効かせ、右でダウンを奪うなど初のUFC 5Rを戦い抜き、判定勝ち。ノーランカーから一気にランキング入りを果たした。
7月の前戦では4位のブランドン・ロイバルと対戦。初回はサウスポー構えのロイバルの右ジャブで取られたが、2Rに左の打ち終わりにオーソから右を当ててロイバルをグラつかせると右ミドルでダウンを奪いパウンドで追い込んだ。しかし、3Rに打ち合いで左を当てたカヴァナにロイバルがシングルレッグテイクダウン。立ち際にバックを奪われリアネイキドチョークにタップ。上位越えを果たせなかった。27歳。
対するウズベキスタンのラマザン・テミロフは、RIZIN2勝0敗、UFC3連勝中。弟のアジズベク・テミロフは兄に続き現在RIZIN参戦中で1勝1敗。METAランキング7位(メディアランキング10位)でMMA20勝中12のKO・TKO勝ち(1SUB)を誇る。
ラマザンは、23年にRIZINに参戦すると、浜本キャット、征矢貴に2連続1R KO勝ち。24年10月にUFCデビューし、CJ・ベルガラを1R TKOに下すと、25年3月の2戦目で、ランカーのチャールズ・ジョンソン相手に後半失速するも判定勝ち。25年7月アスー・アルマバエフ(カザフスタン)との中央アジア対決が組まれていたものの、薬物検査で陽性となり1年間の出場停止処分を受けた。
26年7月、アブダビ大会では1年4カ月ぶり復帰。24年にアレシャンドレ・パントージャが持つフライ級王座に挑戦した経験を持つスティーブ・エルセグと対戦し、1R、右の後ろ蹴りで崩して詰めると右オーバーハンドを効かせて左右を強振。最後は右のダブルでエルセグをマットに沈めると、試合後にロニー・カヴァナの名前を挙げていた。29歳。
一撃で試合を終わらせる左右の強打と回転系の蹴りを持つテミロフに対し、カヴァナはスピードとコンビネーションの打撃で、そこにK-1の蹴りがある。左右で打てる蹴りはテミロフのオーバーハンドをいかに止めるか。
そしてジョンソン相手にも組み技を挑んだカヴァナは、テイクダウンディフェンスの強いテミロフ相手に組みを見せるか。一方で、寝技に課題を残したカヴァナに対し、テミロフはどんな選択をするか。互いの間合いから注目のフライ級ランキング戦だ。
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ピコvsアレン、3連勝ラウストンvsマゴメドフ、10勝無敗ヤキヤエフ、12勝無敗アリエフも
そのほかにも、フェザー級でリローン・マーフィーにKO負けからパトリシオ・ピットブル戦で判定勝ちで再起を果たした元Bellatorスターのアーロン・ピコ(米国)が、5月にメルキザエル・コスタに判定勝ちしたアーノルド・アレン(米国)と対戦。
ミドル級で、UFC3連勝中のキャム・ラウストン(豪州)が、6月にミハル・オレクシェイチュクをギロチンに極めたばかりのアブス・マゴメドフ(ドイツ)と対戦。
ライトヘビー級でMMA10勝無敗、UFC3連勝中のアブドゥルラフマン・ヤキヤエフ(トルコ)、ライト級でMMA12勝無敗、UFC4連勝中のヌルーロ・アリエフ(タジキスタン)が参戦するなど、注目のカードが並んでいる。
『UFC 333: Volkanovski vs. Evloev』
▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5Rアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)28勝4敗(UFC 15勝3敗)モフサル・エフロエフ(ロシア)20勝0敗(UFC 10勝0敗)※UFC10連勝中
▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5Rピョートル・ヤン(ロシア)20勝5敗(UFC 12勝4敗)※UFC4連勝中メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)21勝5敗(UFC 14勝3敗)
▼フライ級 5分3Rロニー・カヴァナ(英国)10勝2敗(UFC 3勝2敗)6位ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)20勝3敗(UFC 3勝0敗)※UFC3連勝中、RIZIN2戦2勝 10位
▼ヘビー級 5分3Rアレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)40勝11敗(UFC 14勝5敗)リズヴァン・クニエフ(ロシア)15勝3敗1分(UFC 2勝1敗)
▼フェザー級 5分3Rアーノルド・アレン(英国)21勝4敗(UFC 12勝3敗)アーロン・ピコ(米国)14勝5敗(UFC 1勝1敗)
▼ライトヘビー級 5分3Rドミニク・レイエス(米国)16勝5敗(UFC 10勝5敗)アザマト・ムルザカノフ(ロシア)16勝1敗(UFC 6勝1敗)
▼ミドル級 5分3Rアブス・マゴメドフ(ドイツ)29勝7敗1分(UFC 5勝3敗)キャム・ラウストン(豪州)15勝3敗(UFC 3勝0敗)※UFC3連勝中
▼ライトヘビー級 5分3Rニキータ・クリロフ(ロシア)31勝13敗(UFC 12勝10敗)アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ(トルコ)10勝0敗(UFC 3勝0敗)※UFC3連勝中
▼ウェルター級 5分3Rイスラム・デュラトフ(ドイツ)12勝1敗(UFC 1勝0敗)ウェリントン・ターマン(ブラジル)18勝8敗(UFC 3勝6敗)
▼ライト級 5分3Rグラント・ドーソン(米国)24勝3敗1分(UFC 12勝2敗1分)ヌルーロ・アリエフ(タジキスタン)12勝0敗(UFC 4勝0敗)※UFC4連勝中