2019年12月3日(火)東京ドームシティホールにて開催されるシュートボクシング協会主催『GROUND ZERO TOKYO 2019』のセミファイナルで、SB日本ライト級王者・西岡蓮太(龍生塾)と対戦するWPMF世界スーパーフェザー級王者・町田光(橋本道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
町田は50戦以上のキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスのキックボクサー。居合い抜きの動作を応用した必殺技“居合パンチ”をはじめとする数々の必殺技を超個性的な戦い方で人気を呼ぶ。SB初参戦となった6月大会では村田聖明にバックドロップを華麗に決めてシュートポイントを奪うなどSBルールにも適応した戦いを見せ判定勝ち。7月には『RIZIN』にも初参戦を果たした。
今回は、SBレジェンド吉鷹弘の元でメキメキ実力をつけ、4月大会でKNOCK OUT王者・不可思に圧勝、6月大会ではMA日本ライト級4位・増井侑輝からダウンを奪って判定勝ち、前戦となった9月大会では五冠王・マサ佐藤を破り、現在6連勝中の西岡と対戦する。
■キックボクシングを超えた強さを追求していきたい
――SB2戦目が決まりました。
「投げ技、立ち関節技ありで制限の少ないル―ルなので、より自分の戦いができるリングだと思っていたのでシュートボクシングには以前から興味がありました。僕はキックボクシングだけの競技にこだわらず、今までにも巌流島のリングで戦ったことがあるのは、異種格闘技戦が好きでもありますし、キックボクシングという枠だけではなく、それを超えた強さを追求していきたいと想いがあったからなんです」
――今年6月がSB初参戦となったわけですが、実際に上がったSBのリングはどうでした?
「今のキック、ムエタイルールの試合では割と首相撲の展開になるとブレイクがかかるのが早いのですが、いつも以上にレフェリーに止められることもなく首相撲の展開が長くできたので凄く戦いやすいリングだなと感じました」
――村田聖明選手をバックドロップで華麗に投げてシュートポイントを奪ってましたが、練習していた技だったのでしょうか。
「全く練習していない技だったのですが、バックに付いた体勢の時に『これは投げられる』という直感があったんです。地上最強の鉄人ルー・テーズ氏が“バックドロップはへそで投げる”と言われていたことが瞬時に浮かんだので、それを意識して投げました。僕はプロレスファンですし、新日本プロレスの永田裕志さんとKNOCK OUTでの試合に向けた合同練習の影響もあってか、バックドロップが出ましたね(笑)」
――バックドロップをすると、自分の頭から落ちるんじゃないかという心配はなかったですか?
「実はバックドロップをした時に自分の肩から落ちてしまったので、投げた直後に立ち上がって腕をぐるぐる回しているんです。投げてやったぞというアピールに捉えられたので負傷がバレないで良かったのですが、投げ技は凄く危険な技だということを身に染みて感じました」
――元チャンピオンの村田選手と戦ってみた印象はどうでした?
「僕と対戦している前口太尊と村田選手はやっているのでそういう試合映像を改めて見て研究できたことが参考にもなりました。村田選手は強いので、試合前は勝てるのだろうか? という不安が凄くありました。パンチを警戒していたところ、やはり1Rに右ストレートをもらった時に効かされてしまいました。次の西岡選手も物凄くパンチが強い選手なのでそこも警戒しています」
7月にはRIZINにも出場、延髄斬りを放つ――今回対戦する西岡選手のことは以前から意識していた選手でしたか?
「以前の彼のインタビューで、僕とやりたかったというのを見た時に意外だなと。彼は不可思選手に勝っていて、僕よりも実績のある選手とやりたがっていると思ってました。SB2戦目でいきなりチャンピオンとやらせてきいただいて光栄なので、結果を恐れずに試合を楽しもうと思います」
――西岡選手のパンチ以外で警戒していることは?
「目がいいですよね。相手の攻撃をまともに被弾しないですし、これといった大きな弱点が見当たらなく、安定した強さを持っている印象があります。強いていうなら首相撲の展開に付け込めると思うのですが、彼の後ろには吉鷹弘さんがいるので対策はバッチリやられているでしょう。いかに裏をかいた攻めをするかが重要になるかと思います」
――今回、バックドロップなどSB用に用意した技はありますか?
「狙えるチャンスがあれば、いくつか練習している技があるので狙っていきたいと思います。まだ出していない技もいくつかあるのでそこも期待していて下さい」
――現チャンピオンを倒せば、再戦で西岡選手とタイトルマッチの可能性もあります。
「そういうお話が来たらありがたいですね。ですが、この先のことは試合が終わった後に考えたいと思います。居合パンチャー町田光のSB参戦第二弾をぜひ楽しんで下さい!」