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【ONE FF】与座優貴「大げさではなく、本当に『人生が終わった』と思った」どん底からの再起戦「ファイターではなくアスリートにならないと獲れない」その意味

2026/07/17 18:07
【ONE FF】与座優貴「大げさではなく、本当に『人生が終わった』と思った」どん底からの再起戦「ファイターではなくアスリートにならないと獲れない」その意味

今夜、再起戦に臨む与座(左)。計量は無事パス(C)ONE Championship

 2026年7月17日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 162&The Inner Circle 22』(U-NEXT配信)にて、ONEバンタム級(-65.8kg)キックボクシング3分3Rでベン・ウーリス(英国)と対戦する与座優貴(team VASILEUS)が公式インタビューで現在の心境を語った。

 第6代K-1 WORLD GPライト級王者の与座は2026年4月、満を持してONEバンタム級王者ジョナサン・ハガティーに挑戦したが、判定で敗れ王座獲得ならず。ONEでの初黒星を喫し、今回が再起戦となる。

「自分が負ける世界線があるんだ」


――試合を控えた現在のコンディションはいかがですか?

「前回の試合が終わって、少し休もうかなとも思ったんですけど、休んでいても負けたことが頭から離れないし、やり返さないと先に進めないと思いました。短いスパンではありましたが、試合のオファーを受けて追い込みが始まり、『やっぱり休めばよかったな』と思うぐらいきつい練習が待っていました。ただ、本当に日々充実しています。やっと悔しさを晴らす試合ができるので、待ち遠しいです」

――ファンや世間からは、次戦を与座選手の再起戦として捉えられていると思います。ご自身は次の試合をどのように捉えていますか?

「世界のトップ戦線にもう一度食い込むための試合です。自分の中では世界のトップから少し後れを取ったと思っているので、そこを巻き返すためにも、勝つことはもちろん、前回から進化した姿を見せないといけない。そういった、いろいろなものとの勝負という感じです」

――次の試合について伺う前に、前戦のハガティ戦について聞かせてください。試合全体を通して、対策されている感覚はありましたか?

「対策してくるとは思っていましたが、あそこまでうまく、プライドを捨てて自分への対策に徹してきたところが、チャンピオンとしてのうまさや強さだと思いました。もっと打ち合う展開も想定していましたが、そこをうまくやられて、焦って空回りしました。普段なら一つが通用しなくても、その先の展開に持っていけるんですけど、それをさせてもらえなかった。チャンピオンとしてうまかったと思います」

――第1Rでは前蹴りでハガティ選手を転ばせる場面もありました。第1Rを終えた時点で「いける」という感覚はありましたか?

「逆に『やばいな』と思いました。前蹴りで転ばせた辺りまでは順調でしたが、やっぱりうまかった。表現が難しいんですけど、ルールの中のギリギリのラインというか、第1Rで組み際のヒザなどを受けて腹が効いていました。5R制で、第1Rは絶対に取りたかったので、そこで全部崩れてしまった感覚があります。良い悪いではなく、本当にうまくて、いろいろな面で学んだ試合でした」

――ハガティ選手は試合後、「足がボロボロだった」「カーフが効いていた」と話していました。試合中、効かせている手応えはありましたか?

「足も腹も手応えはありました。いつものハガティ選手だったら、そこから崩れたと思います。ただ、前回はそういう素振りを見せなかったし、本当に自分との試合に懸けていた。強かったですね」

――ハガティ選手は普段とスタンスも変え、完全に与座選手への対策に徹していたように見えました。やりづらさはありましたか?

「やりづらさというより、歯がゆいというか、かみ合わない感覚でした。そこが相手のうまさです。前回はうまくやられましたが、逆に言えば、それだけ自分のさまざまなテクニックが相手にとって脅威だったということでもあると思います。前回の負けを修正してきたので、次の試合で一度答え合わせをしたい。ベルトを獲るために、試合をして修正するという繰り返しを続けていきたいです」

――判定がコールされた瞬間は、どのような気持ちでしたか?

「『自分が負ける世界線があるんだ』と思いました。調子に乗っていたということではありません。今もまだ消化しきれていませんが、負けを受け入れるまでには時間がかかりました」

――リングを降りて、ファンの目に見えている間は気丈に振る舞っていましたが、バックステージではかなり落ち込んでいる場面もありました。負けを受け入れるのに時間がかかっていたのでしょうか?

「負けたというより、大げさではなく、本当に『人生が終わった』と思いました。それぐらい懸けていました」

――ハガティ戦を一言で表すとしたら、どのような試合でしたか?

「難しいですね。どん底ですかね」

――試合後、ハガティ選手は与座選手のカーフキックについて「足を上げればいいだけ」と話していました。与座キックが封じられたことは今までの格闘技人生でほぼないと思いますが、そのあたりはどうでしたか?

「カーフキック自体には、そこまでこだわっていません。相手の対策というより、自分が少し雑だったと思います。相手の作戦によって空振りさせられ、焦らされましたが、その中でももっと工夫できた。普段できることができなかったのは、自分の弱さです。ただ、カーフキックが通用しなかったということは、そこまで気にしていません。前回は相手の作戦やプランが本当にうまかったと思います」

――あの試合から得た、最も大きな学びは何ですか?

「ONEのベルトは、ファイターではなくアスリートにならないと取れないと思いました。自分はずっとファイターとしてやってきましたが、ここからはアスリートにならないといけない。その気づきを得た試合でした」

――アスリートとファイターの違いを、もう少し詳しく教えてください。

「ファイターは、強ければいいというか、何でも食べて、それでも強いという極真のような感覚でやってきました。でも、ここからは睡眠を含め、練習以外のすべてのことも格闘技のためにやらないといけない。格闘技のために生きて、世界で一番考えて取り組まないと、あのベルトは獲れないと思いました」

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