2026年6月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 199』の前日計量が、27日(土)都内にて14:00より行われた。
メインイベント(第11試合)の第6代RISEミドル級(-70kg)王座決定戦3分5R延長1Rで対戦する、同級2位・憂也(魁塾)は69.85kgで一発パス、同級4位・基康(TAKEDA GYM)は70.15kgでわずかに150グラムオーバーしたものの、会見前の再計量でリミットちょうどの70.0kgでパスした。
続いて行われたタイトルマッチ調印式、会見には両選手のジム会長である林裕人・魁塾会長、武田幸三・TAKEDA GYM会長も同席。
基康は「まずは計量で心配させてしまい申し訳ありませんでした。無事計量はクリアさせてもらいました。クリアしたのでそこはもう何も考えずにしっかり用意して、憂也選手という相手よりも、RISEのベルトっていう偉大なベルトをしっかりとした内容と結果で僕が巻きたいと思います」と挨拶。
憂也は「ついにこの時が来たなって感じで。このタイトルマッチが決まってから、本当に1日1日一生懸命に生きてきて、長かったような短かったような、本当に充実した日々を過ごせました。やっと明日、やってきたことを出せるって思うと楽しみです。明日は全てを出し切るので楽しみにしていてください」と、長くRISEで戦ってきてようやく巡って来たタイトルマッチへ向けて意気込む。
武田会長は「去年の8月ぐらいに基康を預かってから始まりまして、そこからほぼ毎日試合前の練習を課してました。今年に入って2戦2勝で頑張らさせていただいています。この話をいただいた時も、直前オファーと認識していただいている方も多いと思うんですけれど、全く(問題ない)。毎日試合前の練習をしているので、ぜひよろしくお願いしますと即答させていただきました。明日はもちろん壮絶な試合になるのは覚悟しつつ、必ず最後に基康にベルトを巻かせていただくのでよろしくお願いします」と、サモ・ペティの欠場で急遽の抜擢になったことは何の問題もないとする。
林会長は「本当に憂也がベルトを巻く姿を今までずっと考えていたんです。もう今この年になっちゃいましたけれど、これまでもいっぱいチャンスがあったのに、いつもいいところで逃してきたんですけれども、今回に関してはこういう話になるよって言われた後、ONEにも試合に出させていただいて、しっかりクリアして万全の状態で憂也も臨めていると思います。これは本当に彼のRISEのベルトに対する最後のタイトルマッチ・王座決定戦かなと思うので、ここは必ずベルトを巻いてもらって楽しい夜を過ごしたいと思います」と、陣営としても“最後のチャンス”と捉えて必ずベルトを獲るとの決意を語った。
今回はタイトルマッチのため3分5Rの戦いとなる。そのことがどう影響するか、両者は次のように答えた。
基康「いろいろな想定をして練習してきたので、最悪の想定、例えば2Rまでにダウンを取られても、そのまま5Rまでしっかり対応して取り返すと、そういう練習もしてきたし、本当にいろいろなシチュエーションを先生が作ってくださって。それをミットでやってきたので、僕としてはもちろんどのラウンドで倒してもいいんですけれど、 5R全部使って、判定でもう勝てないなって思わせる試合もいいかなって思います。5Rは僕の方が有利だと思います」
憂也「僕は5Rはこの戦歴(※57戦)の中でもあまり経験がなくて。久しぶりで、どんな感じになるかっていうのは分からないんですけれど、しっかり5R戦える体力も身体も作ってきました。僕はもしかしたら延長で負けるっていうイメージを持ってる方もいらっしゃると思うんですけれど、そこもしっかり克服して対策してやってきたので、それを見せられたらなと思います」
両者は2023年3月に対戦し、基康が延長Rで判定勝ち。以前戦った時と比べてどう相手が変わったか、との質問に基康は「もともと攻撃力は強いと思っていたんですけれど、僕と前にやった時も4連続KOとかしていて、自分はあの時正直ちょっとビビってた部分もありました。でもいざ試合してみると、そんなことないなって感じだったので。印象は特にないです。僕も先生ももちろん負けるつもりは一切ないので、この試合がスタートライン・通過点であって、世界への扉だと思っているので、しっかりクリアします」と、39勝(20KO)を誇る憂也の攻撃力は「そんなことはなかった」と耐久力に自信をみせる。
憂也は「(基康の)前回の試合はダウンを取られて、そこから巻き返して判定で勝ちっていう試合でしたね。そこの気持ちやったり、パワー、圧力やったりが以前やった時よりかは上がってるのかなっていう印象ですね」と評する。
目の前には両者が目指すベルト。そのベルトへの想いを聞かれると、基康は「このベルトは僕がRISEに出た時から一番目指していたベルトだし、本当に偉大なベルトだと思っています。もちろんスタートラインや通過点という部分もあるんですけれど、しっかりと武田先生と、武田先生と僕の先生である長江館長に巻かせてあげたいと思います」と、2024年6月11日に亡くなった治政館(武田と基康が所属していたジム)の長江国政館長にも捧げたいとの想いを明かす。
憂也は「このRISEのカッコいいベルトを本当に目指してやってきたので。目の前にすると感慨深いなという感じで。ずっとこの試合に勝ってベルトを巻く姿を想像しながら練習してきたので、明日が本当に楽しみで仕方がないです」と、ずっと目指していたベルトをすでに自分が巻いているイメージは出来ているとした。
武田会長は基康について、「テクニック的なことは僕は教えられないので、他のチームのトレーナーに任せて。私はもう精神的な部分とフィジカルを徹底的に鍛えましたね。体重は予想よりちょっと大きくなりすぎちゃったので(1度目の計量を)体重オーバーしたんですが、フィジカルは多い時はミットを10Rくらいやりましたし、ラントレ・筋トレは1日3回練習したり。もうタイトルは獲ります。獲りたいとかではなく“獲る”。これを獲るっていう人生設計をして、逆算して、毎日本当に徹底的に地獄を通過してるので、試合というかキックボクシングっていう形での“果たし合い”を表現できればなと。それをきっと表現してくれると思います。RISEに新しい風をここで吹かせます」と、地獄のような練習の日々を送って来た基康がベルトを獲るのは当然だと豪語。
林会長は「武田会長がめちゃめちゃ真面目なことばっかり言うんでね、ちょっと笑かさないといけないのかなと思いながらいろいろ考えとったんですけれど、なかなか難しくて(笑)」と関西人らしい言葉から、「(基康に)前に負けたり、延長判定になった時に憂也は負けてたんですけれど、そこらへんを克服するために、東京オリンピックのコーチされていた方や栄養学の先生とか、あとフィジカルの部分も見てもらったりして、それはなくなったような話になってるので。僕自身、延長とか5Rとかは考えてないです。3Rで終わらすって思っているので、そのまま倒しちゃってくださいって感じなので。基康選手の声を聞いとったら、枯れてるからしんどそうやなと思うんですけれど、頑張ってくださいってことかなと思います」と、勝つために万全の状態でやってきたとこちらも自信あり。
憂也は、林会長が言った「最後の王座決定戦」との心構えは同じ気持ちか、と問われると「そうですね。その気持ちで。最初で最後のチャレンジかと思います」と、ラストチャンスと捉えていると話す。
武田会長は「僕、初めてなんですよね。RISEさんの記者会見に出させていただいて。本当に若い子たちが頑張ってるんですけれど、ちょっと新しい風を吹かせたいなと思います。明日の試合を見てもらえれば、自分たちがどういう活動をしているか、どういう練習をしてきてるかってのを分かってもらえると思います。憂也選手も意気込みが最後のつもりでやるってことで、壮絶な試合になるのはもう確信を持って毎日過ごしていて、それを正面から叩き潰すというか、そういう試合をするために毎日過ごしてきました。RISEに何か新しい要素を加えることが出来ればと思いながら、私もここに来させてもらっているので、それを楽しみにしてほしいなと思います。試合はとにかく凄い試合になるんじゃないかなと、私もそう思っています」と、憂也の想いを正面から叩き潰すと宣言。
林会長は「(武田会長は)怖いじゃないですか。めちゃめちゃ顔も怖いし、声も怖いし(笑)。でも、ウチではがっつり来られても逃げられるだけの技を教えてるので、そこら辺も全然大丈夫だと思います」と、受けて立つと返答した。