2026年6月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 199』にて、第6代RISEミドル級(-70kg)王座決定戦3分5R延長1Rを同級2位・憂也(魁塾)と争う同級4位・基康(TAKEDA GYM)。
元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者で、K-1 WORLD MAXでも活躍した武田幸三会長との師弟インタビューが主催者を通じて届いた。
武田「毎日試合前の練習をしている」
――今回は“急遽”という形でタイトルマッチの王座決定戦が決まりました。このオファーがあった時はどのような心境でしたか?
基康「チャンスだと思ったので素直に嬉しかったですね。どうしようかなっていう迷いがなかったので、本当に感謝しかなかったです」
――武田会長もこのオファーに迷いはありませんでしたか?
武田「僕も1mmの迷いもなかったです。毎日試合前の練習をしているので」
――その時点で自信もあったということですね。
武田「ありましたね」
――武田会長が選手時代で同じようなシチュエーションだったとしたら、同じくこのオファーは即決で受けていましたか?
武田「チャレンジする時期とちゃんと精査しなくてはいけない時期っていうのがあると思うんですよね。基康はまだがむしゃらにとにかく前へ前へという時期なので、練習も頑張ってやっているので、本当にうちのジムに来てからは1日も調整の練習とかは一切していないんですよ。今はとにかく成長するために量をこなしているので、“急遽のオファー”で短期間だと捉えていただいているかもしれないですが、全然そんなことはないので大丈夫です」
――常に試合ができる準備ができていたということですね。
武田「そうですね」
――基康選手は去年から武田会長のもとに所属を変えてトレーニングをするようになったと思うのですが、ご自身で1番変化を感じているところはありますか?
基康「今までは毎日の中で自分のマインドが上がっている日っていうのが多くはなかったと思うんですけど、その中でも“今自分がキックボクシングをやっているのは誰のためか”っていうマインドセットを先生に教えていただいて、それを練習前に考えてから練習に入っているので、極端に練習する回数が多くなるとか練習に行きたくないなっていうのが一切なくなりました」
――武田会長の教えは技術や体の部分だけではなく、メンターとして精神的な部分の強化にもなっているんですね。
基康「はい」
――武田会長もそういった所(メンタル面)を意識して指導されているんですか?
武田「基本はそっちばかりですね。今24歳で奥さんも子供もいて世界で1番頑張らなきゃいけない男ですから、誰のために何のためにいつまでにどうなるのかっていうのを毎日考えてもらっています。自分の体の疲れなんていうのは二の次三の次ですよね」
基康「その中でいつまでにっていう目標があって、4連敗していた自分だから今年は全勝して勢いをつけて来年はRISEのチャンピオンになるっていう目標があったんですけど、そのRISEのチャンピオンになるという部分が全勝するっていう目標の中に入ってきたので、こんなチャンスはないですね」
――目標が少し早まっただけでやっていくことは変わりないですか?
「はい」
――基康選手にとってRISEでベルトを獲るということはどんな意味合いがありますか?
基康「もちろん今日本の団体で1番だと思うので、チャンピオンになった時に色んな人から狙われるというのもあるんですけど、元々はこのベルトって海人選手が持っていて相手がいないから返上という形になって。本来だったら自分がその立ち位置にいって挑戦してベルトを獲らなければいけなかったんですけど、それが叶わず空位になって憂也選手とやる事になったので、自分も最低でもそのレベルまでいかなければいけないという思いがあります」
[nextpage]
基康「ラジャのベルトも獲りたい」
――今回対戦する憂也選手は1度勝っている相手ですがいかがですか?
基康「時間も3年くらい経っているのでそこは気にせずというか、前はこうだったからっていうのはあまり頭に入れないようにしています。相手の癖とかは研究していて、そこは3年間で変わっていない部分があると思うのでそういうのは意識していますけど、あの時勝ったから今こうとかって慢心せずにしています」
――武田会長は憂也選手に対して何か印象はありますか?
武田「前は技巧派のイメージでしたけど、どんどん倒せるようになっているんじゃないかなと思いますね」
――先に憂也選手と林会長のインタビューをしていたのですが、先方は前回対戦して更にそこに武田会長が加わったことで、「どんな試合になるか分からないから楽しみだ」と仰っていました。相手への戦略などの部分はお二人で練られたりしているんですか?
武田「ないですよ。正面突破です」
――なるほど。そこは突き抜けるのみなんですね。
武田「はい」
――実際に武田会長が現役時代の時も、そこまで深く戦略などは考えていなかったんですか?
武田「僕の試合を見てくださったことはありますか(笑)?」
――もちろんです。
武田「作戦を感じましたか?」
――すみません、感じませんでした(笑)
武田「基康なりには考えていると思うんですけど、僕以外にも作戦を考えてくれる人がいるのでチームとして戦っていきます」
――今回でベルトを獲得できたとして、今後基康選手が考えているプランや王者としてRISEをどういう風に盛り上げていこうっていう思いはありますか?
基康「僕は今回RISEのチャンピオンになったら、RISEはすごい人気があるのでそのお客さんに先生の興行にも興味を持っていただいて、ムエタイも見てもらえたら嬉しいです。RISEでは僕も憂也選手もサモ・ペティに負けているので、そこはリベンジマッチという形でやりたいなと思います」
――海外の団体でいうとRISEはGLORYやRWSといった団体と提携している状態なのですが、70kgは猛者の多い階級だと思います。その海外勢にもベルトを獲ったとしたら挑戦していきたいですか?
基康「そうですね。RWSといったらムエタイで、RISEをやりながらムエタイをやっているのって自分くらいしかいないと思うので、そういう部分も先生に首相撲から鍛え直されているので、ムエタイの部分でも楽しみにしていてほしいなと思います」
――やはり武田会長が持っていたラジャのベルトを獲りたいという思いは強いですか?
基康「ダニエル(RWSのスーパーウェルター級・絶対王者)を倒して獲りたいですね」
――めちゃくちゃ強いチャンピオンがいますね。ムエタイの試合とRISEルールの試合の両方をやっていますが、互いのルールによって戦い方をアジャストしたりしてますか?
基康「やっぱり違いますね。試合を見ていてもRISEはとにかくパンチが多くて、蹴りよりもパンチが主体のキックボクシングだなという考えがあるので、そこはRISEの試合になったらムエタイのリズムじゃないですけど、蹴りだけではなくてパンチもしっかり出しながらやっていきたいなと思っています」
――最後に武田会長から基康選手にメッセージや一言はありますか?
武田「だいぶうちのジムに来て漢になってきたのかなと思いますね。一点の曇りもなく迷いもなく必ずベルトは獲らせてもらいます。それだけの練習をしているので楽しみにしていただけたらと思います」
――基康選手からはこのタイトルマッチにかける思いを聞かせてください。
基康「ベルトを獲るのはもちろんなんですけど、RISEの興行でメインを任せてもらっているので、お客さんのためにも盛り上がる試合を僕はするので、ベルトはもちろんお客さんも満足して帰ってもらえるような試合を届けます」