ララミー「神龍と戦って元谷と同じように完封することを楽しみにしている」
──元谷選手との試合を終えた、率直な感想をお聞かせください。
「痛みがあるよ。足首がもの凄く痛いんだ。それ以外は良い気分だね。自分のパフォーマンスには満足している。少し疲れてしまったけれどね。抗生物質のせいか何なのかは分からない。だけど、自分が思っていたよりもずっと良いパフォーマンスができた。満足しているよ、それが全てさ」
──試合後に足を引きずっていたのは、どのタイミングで痛めてしまったのでしょうか。
「3Rのたぶん残り1分くらいの時だ。テイクダウンを狙って後ろに下がった時に、足首を捻ってしまったんだ。こう、グキッとなって、ブチッと裂けるような感覚があって、『クソっ、なんてこった』と思ったよ。それから左足を引きずりそうだけど、残り1分だったのでそのまま戦い抜いたよ」
──ドクターに診てもらったのですか。
「ああ、ドクターがちょっと診てくれて、そのまま包帯を巻いてくれた。ドクターは『ただの捻挫だろう』みたいな感じのことを言っていたよ。だけど、カナダに戻ったらすぐに精密検査(MRI)を受けるつもりだ」
──対戦した元谷友貴選手についての印象を教えてください。
「彼は粘り強いファイターでグラインダーだ。良い選手だよ。自分が思っていたよりは少し動きが遅かったかもしれないけれどね。まあ、僕がそれだけ速すぎただけかもしれない。分からないけど。だけど、彼が仕掛けてこようとするだろうと僕が予想していたことは、すべて完全にシャットアウトすることができた。計画通りさ」
──メインで行われた扇久保選手と神龍選手のフライ級タイトルマッチの感想を。
「あの試合は僕の試合に比べたら、はるかに退屈な試合だったね。やたらとクリンチで抱きつき合ってばかりだったし、走り回ってばかりだった。だけど、それを除けば、神龍誠による確かな、素晴らしいパフォーマンスだったよ。彼と戦って元谷と同じように完封することを楽しみにしている」
──試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
「次の目標は、近い将来にタイトルマッチを戦わせてもらうことだ。この足首がどうなるか、状態を見極めないといけないけれどね。だけど、大晦日のカードに出られたら最高だ。ぜひそうしたい。少し休みを挟むよ。ここ7カ月間でこれが3試合目なんだ。前は『もっと頻繁に試合ができる』と言っていたけれど、自分もかつてのような若い頃のままではないのかもしれないと気づいたよ。それにフライ級はかなりペースの早い(過酷な)階級だからね。だから、まずは少し休みをとって、それから戻ってくるよ。さっき言ったように大晦日がいい。RIZINが始まって以来、大晦日の大会はずっと特別なものだから、ぜひ出場したいよ」
──試合前に犬に噛まれたことがとても話題になりました。試合には怪我の影響がありましたか。
「ああ、少し影響はあったと思う。普段の僕のスタミナ(ガスタンク)なら、何マイルでも走り続けられるくらい尽きないんだ。だけど、1Rの最初の2、3回の攻防の後に、自分自身の体が少し重く感じたんだ。それから、水抜き後のリカバリー(水分補給)もうまくいかなくなってしまったように感じた。今朝起きた時、体がすごく平坦というか、死んでいるように重く感じたんだ。だけど、起きてしまったことは仕方がない(物事を割り切って受け止める)と捉えて、僕はここに戦うために、パフォーマンスをするために来た。だから、自分のベストを尽くしたし、よくやったと思っているよ」
──日本のファンの間では、元谷選手にあんな勝ち方をしたララミー選手に噛みついた犬はどんな犬なんだ、と話題になっています。
「ハハハ! 見た目はアメリカン・ブルドッグ・タイプのような犬だった。僕の友人が90ポンド(約40kg)くらいの犬を飼っているんだけど、その犬は友人の犬よりも大きかった。だから間違いなく100ポンド(約45kg)以上はある、でかくて凶暴なやつだったよ」
──入場曲が日本のASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲(『遥か彼方』)になっていました。選んだ理由があれば教えてください。
「アジアン・カンフー・ジェネレーションの曲だね。なぜ決めたかというと、僕が大好きなアニメの一つ『NARUTO』のオープニング曲だからなんだ。8歳の頃からずっと観ていてね。だから、もっと日本のファン層にアピールしたいと思ったし、僕が格闘技を始める前からいかに日本のことが好きだったかを示したかったんだ。『NARUTO』はたぶん20回以上は繰り返し観ているよ。ファイトキャンプの期間中もいつも観ているんだ。『NARUTO』を見て、自分の心を整えて、あれを見るとすごくやる気になってよし練習するぞっていう気持ちになる」
──ナルトで一番好きなキャラクターは?
「(ナルト自身が)一番だね。なぜなら、どんなときも立ち向かって、決して諦めないからだ。たとえ負けたとしても、彼は戻って、さらにハードにトレーニングをして、より強くなって帰ってくる。それに彼は自分のためだけに戦っているのではない。他人のために、みんなのために戦っているんだ。それこそが本物のヒーローの定義だと思う。だから、彼のそういう素晴らしい人格や要素を、僕も自分の中に少しは持てていたらいいなと思っているよ」
──今日のパフォーマンスと前回の征矢貴戦のパフォーマンスを比べると、今回の試合前のコンディションを考慮しても、どちらを高く評価できますか?
「今回の相手の方がより優れた、強い相手だったから、当然今回のパフォーマンスの方が上だと言える。確かに征矢の時の方が、よりクリーンな打撃や動きがたくさんできていたとは思う。だけど、今回自分に与えられた(犬に噛まれた怪我などの)厳しい状況を考えれば、この試合で僕はかなり良く戦えたと思う。しっかりとやり遂げたし、ベストを尽くした。そして僕のベストは、なかなかに凄まじいものだったはずさ」
──今回のパフォーマンスでタイトル挑戦権を獲得したとして、もし自分がマッチメーカーとして自分の試合以外のフライ級でのマッチメイクをするとしたらどういったマッチメイクをしますか? たとえば伊藤裕樹選手の相手をどう組んだりしたいですか。フライ級でどんな試合が組まれることが妥当だと思いますか。
「そんなことは分からない。自分がタイトルに挑戦してチャンピオンになって、他のヤツが来たら、誰でもぶっ倒してやるよ(笑)。みんな最高だ。ありがとう!」





